ホーム>スタッフブログ>2017年6月

2017年6月

供血ボランティア(猫)

こんにちは、看護師の斉藤です。

私の飼い猫のむぎです。

akiko1

先日貧血のねこちゃんが来院した際、供血ボランティアをしました。

むぎは性格が大人しいので、薬を使って鎮静しなくても上手に採血でき、獣医さんにも誉められました。

ご褒美に缶詰めをもらいました。

akiko2

被り物を被されても気にしません。

サメが魚を食べています(笑)

akiko3

当院では犬猫問わず供血ボランティアを募集しています。

興味を持たれた方は遠慮なくお問い合わせ下さい。

ネコちゃんも熱中症に注意

獣医師の福島です

気持ちの良い季節になってきました。

私の家の猫たちは風が通る涼しい場所でゴロゴロしていて気持ちよさそうです。

この時期は、まだ心地良い暖かさですが、これから雨の季節、暑い夏がやってきます。

そこで気になるのが暑さ対策、熱中症。今回はネコちゃんの暑さ対策と熱中症についてお話ししたいと思います。

ふくしま

(お昼寝中、気持ちよさそう~)

 

【ネコちゃんの暑さしのぎ】

ネコちゃんは暑さに強いイメージがありますが、いろいろな工夫をして暑さをしのいでいます。ネコちゃんは温度の変化に敏感です。

快適に過ごせる場所を探すのが得意で、暑くなってくるとなるべく涼しい場所を探してじっとしています

人のように汗をかかないので体温の上昇をこのようにして抑えています。

それでも暑さをしのげない時は、ハッハッと口を開けて呼吸をします。

このような呼吸状態をパンチング(開口呼吸)といいます。

ワンちゃんはよくやっているのを見かけると思いますが、ネコちゃんは口を開けて呼吸することはめったにありません。

この呼吸を見たらかなり危険な状態で、体温は急上昇しています。

 

【熱中症の症状】

ぐったりしている

フラフラしている

食欲がない

下痢や吐き気がある

呼吸がはやい

ケイレンしている

よだれが出る

ショック状態(倒れている)などがあります。

 

熱中症は急性のもので夏バテとは違います。いつもと様子が違うと思ったら、すぐにお近くの動物病院に連絡して連れていってください。

 

【ネコちゃんの暑さ対策(熱中症予防)】

夏の暑さはネコちゃんにとってかなり危険です。

暑さ対策をしっかりして快適に過ごせるようにしてあげましょう

ポイントは水と涼しい場所の確保です

 

具体的には

①エアコンをつける

:扇風機はケガしやすいためあまりおすすめできません

②部屋を開放する

:涼める選択肢を増やす(お風呂・玄関なども涼しい)

③遮光カーテン

:2~3℃下がることが期待される

④クールマット

:いろいろなクール製品を試してみる

⑤水をあちこちに置く

:ひっくり返してもかわりがあると安心

⑥ブラッシング

:余分な毛をとって熱をこもらせない

 

などがおすすめです。他にも良い方法があったら教えて下さいね。

 

【移動時も注意】

お家の中は快適でも移動時に急に開口呼吸することがあります。

キャリーケースの中は狭い為、暑さがこもりやすいのと、いつもと違う環境になるため緊張して体温が上がりやすい状態になります。

キャリーケース内に保冷材やクールマットをひくなど工夫してみてください。

また、通常でも動物病院に行くときは緊張してしまうネコちゃんもいると思います。

いつも使っているお気に入りのタオルやマットなどを入れてあげたり、日頃からキャリーケースに慣らせる練習をしておくのも良いことだと思います。

また、うまく体温調節ができない子猫や体調の変化に気づきずらい老猫には十分な暑さ対策をしてあげましょう。

他に肥満気味であったり長毛種、お鼻が短いネコちゃんも気を付けてみてあげましょう。

 

これからの季節に備えて暑さ対策を万全にして、楽しく元気な夏にしましょうね。