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スタッフブログ

ダニについてのお話です

近郊の山でも紅葉が進み、渋みのある山肌になってまいりました。

いよいよ晩秋〜初冬といったところでしょうか。寒暖差の激しい日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょう。

暖かい日中には、お散歩しているワンちゃんや、ひなたぼっこしているネコちゃんを見かけることもしばしば。

ハエやカなどの昆虫も減ってきましたね。

しかし、屋外にはまだまだ危険が潜んでいるかもしれません。

皆さんご存知の“ダニ”は、秋でも油断できない虫の一つです。

ダニの活動期としては、12月は少々遅めかも知れませんが… 今回はダニについてのお話です。

 

そもそもダニとはどんな生き物でしょう。

ダニは節足動物門-クモ綱-ダニ目に分類される虫で、“昆虫”ではありません。

吸血するものから、血を吸わずに他の虫、植物、動物の皮脂を食べたり、衣類についたり、動物の皮膚にトンネルを掘ったり、蜂の気管に寄生するものまで多種多様です。

中でも、ワンちゃんやネコちゃんにくっついて吸血するものは後気門目と呼ばれ、マダニの仲間が該当します。

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マダニは、卵→幼ダニ→若ダニ→成ダニの順に成長し、各段階で十分に血を吸うと、脱皮して次の発育段階に進みます。

日本で見られる多くの種は、宿主の体から一旦落下して地面で脱皮します。

脱皮が終わると、二酸化炭素や赤外線を検知し、動物にくっついて吸血するのです。

成ダニは吸血を終えると再び地面に落下し、落ち葉や草の陰に数千個の卵を産みます。

孵化した幼ダニは動物の体毛にトラップされると瞬く間に散らばってしがみつくのです。

これが厄介で、ちょっとやそっとでは振り払えず、吸血すると口器はしっかり皮膚に食い込みます。

私自身山が好きで、時々運悪く幼ダニの群れに突撃することがありますが、数十匹程が一斉に衣服に広がる光景は恐ろしいです。

マダニの怖さは、咬傷による皮膚炎のみならず、体内に様々な病原体が潜んでいるかも知れない点、それらが傷口から侵入し病気を引き起こすかも知れない点、さらにそれらが別の動物や飼い主に伝播するかも知れない点にあります。

特に動物とヒトの間で伝播する感染症は人獣共通感染症と呼ばれ、マダニはこれらの代表的な媒介者や感染源の一部となり得ます。ワンちゃんやネコちゃんでは、原虫によるバベシア症、ウイルスによる重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、細菌によるヘモプラズマ症、日本紅斑熱、ライム病などの感染症が挙げられます。

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マダニの病原体保有率は、流行地域、ダニや病原体の種類、季節によって異なりますが、全てのマダニが病原体を保有しているわけではありません。

ただし、マダニに咬まれて感染症に罹患し、重症化や死亡するワンちゃんやネコちゃんがいるのも事実です。

事前の対策がいかに重要かご理解いただけると思います。

当院HPでも紹介していますように、スポット製剤、スプレー、内服、環境整備などによる予防が効果的です。

また、寄生時には適切な対処が必要になります。お困りの際にはぜひ当院にご相談ください。

大切なワンちゃんやネコちゃんの体を普段からよく観て触ったり、様子を観察してあげることも大切です。

アウトドア好きのワンちゃんやネコちゃんでは、特に気にかけていただけると良いかも知れませんね。

 

新しく家に来た猫(だいず)について

こんにちは、動物看護師の星です。

今回は訳あって新しく家に来た猫(だいず)についてお話ししたいと思います。

だいずは元々外猫だったので来た初日に、血液検査とウイルスチェックをしたところ、猫免疫不全ウイルス(以下FIV)に感染していることがわかりました。

FIVとは主にケンカなどで咬傷部に唾液が入り込んでしまうことにより感染します。

一度感染してしまうと体内からはウイルスを排除できません。

そのため他の猫ちゃんを飼っている場合は感染防止のために隔離する必要があります。

 

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↑家での隔離の様子です。
簡易的ではありますが100円ショップで材料を購入してケージを拡張して少し遊べるようにしました。
もう少し広くしようか考えています。
 
また、FIVは症状がなく状態を維持してくれる時期もありますが、全身のリンパ節が腫れ始め、発症してしまうと徐々に免疫機能が低下していき、口内炎や慢性的な下痢などが見らます。
さらに進行すると体重減少、食欲低下やさまざまな感染症にかかりやすくなる日和見感染などが見られるようになり最終的に死に至ってしまいます。
 
だいずはまだ怖がりなので少しでも早く異変に気づけるように、少しずつ体に触ることに慣れてもらっているところです。
 
外猫ちゃんを迎えた時などウイルスチェックに興味があればスタッフへお聞きください。
 
↓ご飯を待ってるだいず
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実家の猫の座り方

こんにちは。受付の松本です。

今年もあと2ヶ月を切り、朝晩冷え込む季節となりました。

毎年この時期になると思い出すのが、下の写真のような実家の猫の座り方です。

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そう、「香箱座り」です!

前足を体の下に入れて座っている様子が、お香などを収納する「香箱」に似ていることから名付けられたそうです。

私は今まで、寒いからこの座り方をしているのかなと思っていましたが、気になって調べてみるとそれ以外にも理由があることが分かりました。

①リラックスしている

前足を体の下に入れていることで何かあってもすぐに逃げ出せない状態=すぐに逃げ出す必要がない状況なので、リラックスしていると考えられる。

 

②体調が悪い可能性

長時間身動きせずに香箱座りをしている=怪我や病気などの痛みを隠している可能性がある。

確かに我が家の猫が尿管結石になった時、②のような様子で鳴いて訴えていたことを思い出しました。

手術をして今は元気に過ごしていますが、シニア期に差し掛かったので普段の様子を気をつけて見ていかなければいけないなと思っています。

 

皆様も一緒に過ごす大切なご家族の体調に変化がありましたらご連絡ください。

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病理診断と特殊染色

こんにちは。病理診断科 技師の密本です。

今回は特殊染色についてお話します。

以前、病理診断の基本染色であるヘマトキシリン・エオジン(HE)染色と、追加検査として行う免疫染色について説明しました。特殊染色も免疫染色と同じで、H E染色では分かりづらいことがある場合に実施する補助的な染色です。

免疫染色は抗原抗体反応を利用して目的とするタンパク質の有無の評価をするのに対し、特殊染色では化学反応を利用して特定の物質の有無を評価します。

当科では10種類の特殊染色を必要に応じて実施し、診断に役立てています。

最も行う機会が多いのは、トルイジンブルー染色です。

肥満細胞腫の診断において、リンパ節転移があるかどうか判断するために実施することの多い染色法です。

H E染色とトルイジンブルー染色ではどのように見え方が違うのか見てみましょう。

右後肢のできものが肥満細胞腫と診断されたワンちゃんの鼠径リンパ節のH E染色です。

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リンパ節には、リンパ球やマクロファージを始めとする免疫細胞がみっちりと存在しているため、H E染色だけでは初期の腫瘍の転移病変は見つけづらいことがあります。

実際、全体が一様に染まっていてパッと見ただけではみんな同じ細胞に見えませんか?

そこで、このリンパ節にトルイジンブルー染色を施しました。

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トルイジンブルー染色では肥満細胞の中の顆粒が赤紫色に染まります。

このようにH E染色では分かりづらかったことが、特殊染色を行うことによりはっきりとします。

今後ともH E染色、免疫染色、特殊染色の腕を磨き、当院の病理診断に役立てられるように頑張ります!

 

 

貧血もいろいろ

こんにちは、獣医師の遠藤です。

献血についてのお話があったので、今回は貧血についてお話ししていきます。

貧血と聞くと、どこかから出血してしまっていることを想像される方が多いかと思います。

しかし、出血による貧血はほんの一部であり、その他にもいろいろな機序で貧血が起こることが知られています。

例えば赤血球を作る工場(骨髄)に問題がある時、体に必要十分な赤血球が産生できずに貧血となります。

また工場には問題なくとも、備蓄されている材料(栄養)が不足していたり、工場までうまく運搬できなくても、十分な赤血球が産生できなくなってしまいます。

中には不思議なことに、折角自分で作った赤血球を自分自身で破壊してしまう病気も存在します。

その他にも、寄生虫が感染してしまったり、欠陥のある赤血球が作られることで赤血球の寿命が短くなったりするなど、意外と原因は多岐にわたります。

これらは、その他の血液検査や画像検査、骨髄検査などを組み合わせて鑑別していきます。

貧血はさまざまな病気の結果でありサインの1つでもあります。

中には命に関わる場合もあります。

大事なご家族で貧血を認めた場合には、一度ご相談ください。

 

受付業務について

こんにちは。受付の高橋です。
今日は、当院の受付業務について簡単にご紹介したいと思います。
 
まず診察券をお預かり後、事前に用意されてるカルテに診察内容などを記入し、担当の獣医師へ伝えます。
そして診察が終わったら、また獣医師から、薬局、受付へとカルテが流れてきます。
そして診療明細入力後、お会計という流れになります。
その他には、外注に出している検査結果や紹介状をまとめたり、お薬の注文、翌日に来院予定のカルテの準備、電話対応などが主な内容となります。
 
(1日の診察が終了した後の受付を撮ってみましたが日中と違いシーンとして寂しいですね...)
 
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また7月から、外来の最終受付時間が
18:30→18:00
お薬・ご飯のお渡し、ペットホテルのお預かり・お迎えが
19:00→18:30
までと変更になっておりますのでご注意ください。
 
最近は秋晴れが続き、お散歩やお出かけ日和の季節ですね。
寒暖差が激しい日もありますので体調には十分気をつけてお過ごしください。
 
 

銀杏

こんにちは。動物看護師の佐藤です。

日が暮れるのが一段と早くなり、朝晩の冷え込みに秋の訪れを感じます。

秋といえば紅葉。わんちゃんと一緒に紅葉を見にお出かけする方々も多いのではないでしょうか。

その際、気をつけていただきたいのがイチョウの木の実である「銀杏」です。

銀杏には中毒症状を引き起こす「メチルピリドキシン」という成分が含まれています。

この成分の過剰摂取により、下痢・嘔吐・元気がなくなるなどの症状が現れます。

また、外種皮には「ギンコライド」という成分も含まれており、触れることで皮膚炎や発疹などを引き起こすことがあります。

もし、誤って食べてしまった場合やお散歩後皮膚に異常が見られた場合は慌てずにまず病院へお電話ください。

いつもいい子でも誤って口に入れてしまう可能性はゼロではありません。

イチョウの木の近くをお散歩する際はいつもより注意してみてください!

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献血ボランティアについて

こんにちは。動物ケアスタッフの岡田です。

今回は献血ボランティアについてお話ししたいと思います。

当院では輸血が必要な子に輸血が行えるよう、献血に協力してくれているワンちゃんネコちゃん、そして飼い主様がいらっしゃいます。

輸血をしなくてはならなくなった子がいる際に声をかけさせてもらい、当院へ来ていただき、血液検査を行って健康であるかを確認してから献血を行います。

しかし、献血をする際には幾つか条件があります。

以下は犬の場合です

・若くて健康(1歳〜6歳)

・体重が15kg以上

・狂犬病、混合ワクチン接種を毎年行っている

・フィラリア予防をしている

・雄もしくは出産経験のない雌

・輸血を受けたことがない

 

また、献血ボランティアに登録していただいている方には翌年のワクチン、フィラリア予防の割引(ワクチン50%off、フィラリア30%off)を特典として行っています。

輸血を行うことにより助かる命があります。

献血ボランティアに興味がある方、登録を考えている方がいましたらスタッフまでお声掛け下さい。

よろしくお願い致します。

 

 

猫のマウンティング

みなさん、こんにちは。

動物看護師の梁瀬です。

長かった猛暑も終わりだんだん過ごしやすくなってきて我が家の猫達も布団に入ってくれるようになりました。

今日は我が家の猫がよくやってしまうマウンティングについて調べてきました。

多頭飼いのオス猫はお家の中で順位意識するためにマウンティングをし自分が上であることを主張します。

また、ストレスが溜まってる時や縄張り争いでもすることがあるそうです。

うちのオス猫もメス猫がご飯を食べてる時、メス猫を撫でた後などにマウンティングすることが多いです。

マウンティング行動はただのじゃれ合いで遊びの延長の場合もあるそうです。

ですが、マウンティングしながらしつこく噛み付いている場合などはやめさせてあげるのが良いみたいです。

オス猫のしつこいマウンティングは、去勢することである程度軽減されます。

性格も穏やかになりますし、縄張り争いなどもする必要がなくなるので穏やかな性格になるでしょう。

また、運動させてあげることも大切です。

アクティブなオス猫は相手に思わぬケガをさせてしまう事もあるので、十分注意が必要でしょう。

最後にうちの猫のマウンティング中の写真です。

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『心タンポナーデ』について

こんにちは。

画像診断科を担当しております獣医師の勝山です。

今回は『心タンポナーデ』についてお話したいと思います。

『心タンポナーデ』という言葉は、あまり聞き慣れない言葉だと思います。

まずは心臓の機能や構造について簡単にお話したほうがわかりやすいと思います。

心臓は皆様ご存知の通り、血液のポンプの役割をしており、全身からかえってきた血液を肺に送り、肺できれいになった血液を全身に送っています。

そして、心臓は心膜という膜で覆われているのですが、心臓と心膜の間にたまる水のことを心嚢水(心膜水)といいます。

かつ1

【正常な心臓】

かつ2

【心タンポナーデ】

心嚢水は心臓を動きやすくしたり心臓を守ったりする役割があり、正常でも微量にありますが、なんらかの原因により増えてくることがあります。

『心タンポナーデ』は、この心嚢水がたくさんたまってしまうことによって心臓がつぶれてしまい、心臓のポンプの役割ができなくなった状態のことを言います。

心臓のポンプ機能がうまく働かないと、全身にうまく血液を送れないため低血圧になり、突然倒れる、動きが悪くなる、呼吸が苦しいなどの症状が出ます。

原因はいくつかありますが、心臓にできた腫瘍からの出血で起こることが多いです。

心タンポナーデになっている場合には速やかに心嚢水を抜いて心臓のポンプ機能を復活させないと命にかかわります。

このような症状が出た場合には緊急でご来院いただき、すぐに検査や処置をする必要があります。

ご来院後、すぐに身体検査や血圧測定などを行います。

また、同じ症状で他の病気(お腹のできものの破裂など)があることもあるので、画像検査を行って原因を特定します。

心タンポナーデになっている場合には超音波で確認しながら針を刺して心嚢水を抜きます。

 

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【正常な犬の胸部X線画像】

 

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【心タンポナーデの犬の胸部X線画像】

正常と比べると心臓がかなり大きくなっています

 

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【正常な犬の心臓超音波画像】

 

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【心タンポナーデの犬の心臓超音波画像】

心嚢水がたくさんたまっているため、心臓がつぶれて膨らむことができません

 

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【心嚢水抜去後の心臓超音波画像】

心嚢水を少し抜くと、心臓が少し膨らむ余裕ができました

『心タンポナーデ』は命にかかわる状態であるため、上記のような症状が見られた場合にはすぐにご連絡ください。

 

 

 

ねこ検定

初めまして。

8月に入社いたしました、動物看護師のコーカラインと申します。

東京の動物病院に5年程勤務した後、埼玉への引っ越しを機に働かせていただくこととなりました。

新しい環境で色々と不慣れな点もあるかと存じますが、どうぞよろしくお願い致します。

先日、本屋さんに立ち寄った際に、「ねこ検定の公式ガイドブック」というものを目にしました。

それまで、ねこ検定の存在を知らなかったのですが、内容を見てみると猫に関する歴史、文化、生態や適した環境づくり等、幅広い内容が書いてあり、思わず購入してしまいました。「ねこ検定」は初級、中級、上級の3段階に分かれており、

初級と中級は誰でも受験でき、上級は中級に受かった場合に受験できるそうです。

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我が家では、もうすぐ2歳になるボンベイという種類の猫を飼っております。

自分の猫についての知識をもっと深めたいという想いと、病院に来院される猫ちゃん達の接し方をより良くするヒントになればと思い、来年のねこ検定を受験してみます。

「私は犬派!」という方向けに、いぬ検定もあるそうです。

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段ボール箱に入るのが大好きな我が家の猫です。

 

術後服

こんにちは、動物看護師の柳瀬です。

お家の子が手術をしたことがある方はご存知かもしれませんが、わんちゃんねこちゃんの手術後に舐めたりしないように傷口を保護するお洋服として術後服と呼ばれるものがあります。

わんちゃん男の子用・女の子用、ねこちゃん用があり、体格に合った様々なサイズがあります。

こんな感じのお洋服で我が家の詩ちゃん、琴ちゃんも避妊手術後に抜糸するまで着用していました。

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この術後服ですが避妊手術のような開腹の手術などでは傷口をしっかり保護してくれるのですが、開胸手術や体表腫瘤の切除など手術箇所によっては全く覆えないことがあります。

そこで当院では手術内容によってはこのようなお洋服を手術後に着させてお返しすることがあります。

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ハイネックで袖が長いので多くの手術箇所を保護することができます。

こちらのお洋服もわんちゃん男の子用・女の子用、ねこちゃん用があります。普通の術後服同様、お腹をなるべく保護しつつ着用したまま排泄が出来るようになっています。こちらはわんちゃん男の子用です。

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手術後、普通の術後服やお持ちのお洋服では心配という場合はお気軽にご相談ください。

大変な手術を頑張ってくれたわんちゃんねこちゃんが手術後に傷口を舐めて開いてしまったり、感染してしまうことがないようにしてあげましょう!

 

 

愛犬パグのクーについて

こんにちは、動物ケアスタッフの森谷です。

まだまだ暑い日が続いていますが、みなさん、体調などは崩されてないでしょうか

今回は、我が家で飼っていた愛犬パグのクーについてお話ししたいと思います。

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我が家ではパグのクーを飼っていましたが、今年の1月頃14歳という年齢まで頑張ってくれました。

ペットショップで一目惚れし、我が家にやってきてくれた時から、元気いっぱいで家族の癒しでした!

ご飯も必ず完食、散歩に行くと疲れて道のど真ん中で横になり休憩する事もありました。

パグは以前はペットショップでもあまり見かけない事が多かったですが、最近はよく見かけるようになりました。

鼻が短く(短頭種という分類になる)尻尾がくるっとなっているのが特徴です。

鼻が潰れているので、夏場は熱中症になりやすいので注意が必要です

冷房のきいたお部屋で過ごすや散歩は夕方涼しくなってから行くなど過ごしやすい環境を作ってあげてください。
 
パグを飼うか迷っている方、飼っている方などなにか困っていることや聞きたい事がある方はお気軽にご相談ください!
 

血液検査の機械をご紹介します

こんにちは、看護師の斉藤です。

今日は血液検査の機械をご紹介します。

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パスファーストという機械で、TATという凝固の項目を測定するのに使用しています。

凝固の検査は、出血した時にきちんと血が止まるか、血栓が出来やすくなってないかなどを調べます。

この機械が導入される前は、外部の検査会社に検査を依頼していて結果が出るまで少し時間がかかりましたが、今では早ければ30分程で結果がでます。

当院ではTATをたくさん測定するので、とても活躍してくれている機械です!!

 

 

猫の熱中症対策について

こんにちは、看護師の佐藤諒です。

 

8月も半ばを過ぎ、まだ暑い日が続く今日この頃です。

我が家の愛猫も、涼しい部屋でゆったり寝たり、冷たい板の間にいたりしています。

 

今回のお話は、猫の熱中症対策についてです。

猫はあんまり暑さには強くありません。猫の先祖が砂漠で暮らしていたので、犬よりは暑さに強いと言われますが、身体全体が毛で覆われており、肉球にしか汗をかかないので、人間の様に汗をかいて体温調節をすることが出来ません。そのため熱中症の対策が必要になります。

 

①エアコン

エアコンは部屋の空気を一番効率よく調整してくれます。温度や風量や除湿もできるので夏の暑さに対しては一番根本的な解決になります。

ただし、温度の下げ過ぎや風量は、人と同じようにエアコンが苦手な猫もいるので、愛猫の様子を見て調節してあげて下さい。

 

②部屋の解放をする

猫は快適な場所を探すのが得意です。猫が自由に移動できるように部屋のドアを開けておけば、自分でより涼しい場所を見つけます。

風呂場や玄関などの場所は涼しい傾向がありますが、風呂場は猫が間違って溺れてしまわないように、必ず湯船の水を抜いた上で蓋をするようにしましょう。

家の中を自由にさせるときは、猫がいてOKな場所、NGな場所を明確にして、危険がないように対策して下さい。

 

③飲み水

飲み水の用意も絶対に忘れないようにしましょう。特に夏場は猫も脱水症状に陥りやすいです。

水が無くならないように、少し多めに用意してあげるのが安心です。

直射日光の当たらない場所に、頭数+1を目安に設置してください。

 

④窓周り

窓は太陽光や空気の通り道。実は、部屋の温度を左右する大切な存在なんです。ここにもしっかり対策を取ればより涼しく過ごせるでしょう。

遮光カーテンなどを使うことで部屋の暑さを抑える一つの対策になります。

 

猫は人間と違って、言葉で自分の状況を伝えることができません。そして、自分の体の不調をギリギリまで隠す性質を持っています。

猫が安全&快適に、夏を上手に乗り切れるように工夫していきましょう。

 

夏の終わり

こんにちは。

施設管理の中村です。

お盆も過ぎ、8/8は立秋でしたが、これからまだ暑い日が続くのでしょうか……

毎年夏になると花壇にひまわりを植えていたのですが、今年はマリーゴールドにしてみました。

7月の初めから咲いているのですが、まだまだ元気です!

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花壇全体

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マリーゴールド

 

でも、やはり夏と言ったらひまわりなので、端に2本だけ植えました。

暑い中、頑張って咲いてくれました。

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半分は枯れて来年の為の種を作ってくれています。

ひまわりが終わると、夏が過ぎていく感じがします。

台風が過ぎ、これからまた暑くなりそうですが、体調崩さないようにして下さいね。

 

 

災害に備えましょう!

獣医師の福島です。

最近、地震が頻繁におきたり、ゲリラ豪雨や台風などの水害も多くなっています。

皆さんは災害への対策はされていますか?この辺りは幸い大きな災害はありませんが、避難が必要な災害が起こったとき、飼い主さんの安全を確保して原則的にはペットと同行避難(ペットと一緒に避難すること)をします。

日頃から災害に備えたペット用の備蓄や避難ルートの確認、必要なしつけや健康管理をしておくと安心です。

いつ起こるかわからない災害に対する備えを一緒に考えていきましょう。

●災害への備えは基本的なしつけ、健康管理、必要な備蓄

①基本的なしつけをしたり、キャリーなどに慣らせておきましょう。

ワンちゃんは『まて』・『おいで』が特に重要です。また、無駄吠えの傾向がある場合は落ち着けるよう練習しておくといいでしょう。クレートトレーニングやキャリーに慣らしておきましょう。

猫ちゃんもクレートやキャリーに慣らしておきましょう。

*うちの猫ちゃんたちはキャリーが好きです。

最初は警戒していましたが、食事やおやつを食べたり触り心地の良いタオルを入れたりしていたら自然に入るようになって、今ではくつろいでいます。

常にリビングに置いておくのもコツです。

 

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おひるね♪

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写真これでO K?

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ちょっとおじゃまします!

 

②ワクチンやその他の予防をしておきましょう。

日頃の様子をよく観察して、時々動物病院でも診察してもらいましょう。健康手帳などで診察記録を残しておくと良いでしょう。

 

③ライフライン(電気・ガス・水道など)が元に戻るまで時間がかかることもあります。避難セットの準備や必要な備蓄をしておきましょう。

食事:療法食を食べているのなら多めに用意しておく

水:ミネラルウォータで大丈夫(日本の水は水道水とほぼ同じ硬度)

お薬:いつも飲んでいる薬、特に飲まないと命に関わる薬は2週間くらい余分に持っておくほうが良い。(かかりつけの動物病院も被災している可能性がある)何の薬を飲んでいるか、お薬手帳をつけておくと良い。(他の病院で同じ処方をしてもらえる)

排泄用グッズ(簡易トイレ・うんち袋・猫砂など)

お手入れグッズ(ブラシ・コームなど)

キャリーバック・クレート・ケージ

写真:携帯の写真でも良いのでわかるもの

首輪・食器・ペットシーツ・バスタオル・ビニール袋・ガムテープ・おもちゃ・おやつ

その他必要なもの

 

●住まいの防災対策

家具やケージに転倒防止グッズを設置したり、ガラスに飛散防止フィルムを貼ることでケガをしないよう対策しておきましょう。また、地震などで窓ガラスが開いて脱走しないように工夫しておくといいでしょう。

●避難所やルートを確認

前もって確認しておくと、いざという時にあわてずに行動できます。

●ペットとはぐれても見つかり易い工夫

マイクロチップ、迷子札・鑑札・狂犬病予防注射済票をつけておきましょう。

飼い主さんの名前・連絡先がわかるようになっています。

 

いろいろな対策を見てきましたがいかがでしたか?私もまだ十分対策できていないので改めてやっておくことを確認できました。できれば、災害に遭わないほうが良いですが、もしもの時の備えをやっておけばあわてないですみますので、できることから始めていただけたらと思います。

これからまだまだ暑くなりますのでいろいろな対策をして元気に乗り切りましょう。

 

楽しい夏を過ごせると良いですね

動物看護師の小山田です。

今年の7月は暑い日が多かったですね。

「こんなに暑いし、夏そろそろ終わらないかな…」なんて思っていましたがやっと8月になったばかりです。

まだまだ暑い夏は続きますね。

今年の春旅行をした時に、ついに我が家のわんこたちもバギーデビューしました。

 

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バギーに乗るわんこの写真を探してみましたが、旅行2日目で割と疲れてるシニア犬2頭の写真しかありませんでした。

「バギーがあれば暑くてもお出かけできるかな?」と思っていたのですが、室内でも涼しくしていないとバテているシニア犬たちなので、今年の夏はお家でのんびり過ごす予定です。

涼しくなった頃にまたお出かけしたいなと思います。

夏にお散歩に行く時は、熱中症にならないよう、なるべく涼しい時間や場所を選んで行けるといいと思います。

あとは暑すぎる日は、お散歩自体を見送るのも熱中症対策の一つだと思います。

人も動物も暑さにうまく対応して、楽しい夏を過ごせると良いですね。

 

CT検査の能力を引き立てる3D処理

皆様こんにちは。

画像診断科の杉野悠です。

画像診断科では、日々様々な画像診断装置を使用して検査を行っています。

中でも、CT検査は、従来のX線検査や超音波検査では見えにくい細部まで、高い解像度で観察することが可能な非常に有用な検査です。

CT検査は、体内の臓器や血管、骨などを詳細に調べることができ、病変の探索や診断、術前計画において広く活用されています。

しかし、CT検査の結果を理解するのは、専門的な知識や経験が必要な場合もあり、飼い主様にとっては少し難しいことがあるかと思います。

そこで当院ではCTの3D処理を導入しています。

この処理により、CT検査で得られた輪切りの画像を立体的に表示することができます。

具体的には、白黒の2D画像から立体的なイメージを生成し、病変部を色で強調したり、必要のない臓器を透明にしたりすることで、視覚的に分かりやすい画像を表示することが可能です。

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この3D処理により、異常部位の位置や広がりを視覚的にとらえることができるため、飼い主様にとって病変の理解がより容易になると思われます。

さらに、外科医の手術プランニングにも非常に役立ちます。

立体的な画像を通じて、手術に必要なアプローチや手順をより綿密に計画することができるのです。

このように、CTの3D処理は飼い主様へのご説明のみならず、外科手術における精度と安全性を向上させる重要なツールとなっています。

今回はCT検査の能力を引き立てる3D処理について簡単にご紹介させていただきました。

私たち画像診断医は患者さんを直接診察することはありませんが、患者さんの病態を判断し適切な診断を下せるように、様々な技術や知識を学びながら、高品質な医療を提供することを目指しています。

今後も私たちは技術の進歩に対応し、皆様の愛犬や愛猫にとって最適な診断や治療を提供できるよう、陰ながらサポートさせていただきます。

 

ウーパールーパーについて

こんにちは。動物ケアスタッフの吉冨です。

7月に入り猛暑が続きますが、お元気にお過ごしでしょうか。

今回は我が家で飼っているウーパールーパーのパー子ちゃんをご紹介します。

家にきてもうすぐ3年が経ちます。

はじめは小指くらいの大きさでしたが、今では20センチくらいまで大きくなり、飼った当初の水槽は小さくなってしまったので50センチの水槽を購入しました。

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ウーパールーパーは雑食の為、共食いをしてしまう可能性があります。

同じ水槽に他の生き物を入れることはできません。
 
小さいものは何でも口に入れてしまうので底砂も入れないようにしています。
 
視力は弱いと言われてますが、パー子ちゃんは餌が欲しいと私にアピールしてくるので少しは見えているのかと思いながら飼ってます。
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陸上でも生きることはできますが、陸上個体に変態するとかなりのエネルギーを使うので寿命が短くなると言われています。
 
少しでも長生きできるように家では水の中で飼ってます。
 
適温は10℃〜25℃と冷たい所でないと弱ってしまいます。
 
この夏が心配ですが、クーラーや保冷剤などで冷やしながら乗り切れたらいいなと思います。
 
これから暑い日が続くと思いますが、皆様も体調管理に気をつけてお過ごし下さい!