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2016年7月

グルーミングの時に使う道具

 

こんにちは、4月に入社しましたトリマーの生山です。

今回はトリミングの時に下準備といわれる、グルーミングの時に使う道具の紹介をしたいと思います。

◯爪切り
ギロチン型といわれる爪切りを主に使います。
生山1
爪が伸びすぎて巻いてしまっている子にはニッパー型を使います。
生山2

◯爪ヤスリ
切ったあとの爪は当たると痛いので丸くなるようにヤスリをかけます。
生山3

◯バリカン
足の裏、肛門、お腹には基本1㎜の刃を使います。
生山4
他にもたくさんの刃があります。
生山5
バリカンの本体と刃を付け替えながら使います。
◯鉗子
耳掃除の際に使います。
生山6
鉗子にコットンを巻いて綿棒の様にして使います。
生山8

他にもグルーミングの作業は、肛門腺絞りやブラッシングなどあります。

グルーミングはトリミングの作業の中で最も大切な作業です。
グルーミングを怠るとワンちゃんの健康に問題が出てきたり、グルーミングの作業を嫌がる様になってしまいます。
その様にならない為に定期的にグルーミングをしていくことが大切です。

そして、グルーミングを慣れていく為に最も大切な事は、家でワンちゃんとたくさん触れ合う事です。
人に触られる事に慣れている子は、グルーミングもとてもスムーズにストレスなく行う事ができます。
その為に、たくさんコミュニケーションをとり、たくさん触れ合い、たくさん遊んであげましょう!

私が飼っている2匹のテリアも、私がトリマーになって、今まで以上に触れ合う様になったら、グルーミングの作業を前よりもスムーズにできるようになりました♪

生山9

お家のわんちゃんねこちゃんや、まわりに少しぽっちゃりしている子はいませんか?

みなさんこんにちは。4月に入社した看護師の佐藤です。

今回は、先日体重管理についてお話を聞いたのでそのことについて書かせて頂きます。

皆さんのお家のわんちゃんねこちゃんやまわりに少しぽっちゃりしている子はいませんか?

私はボクサー犬を2匹飼っているのですが、実は少し前まで1匹が太っていました!!!

病院に行っても、悪いところはなくご飯の与えすぎ運動不足ということがわかっていたので、その日から心を鬼にしてご飯の量を少しずつ減らしていき、おやつの回数は減らさず量を減らしました。

わんちゃんは量より回数を多く貰った方が嬉しいそうです。

丸いのも可愛いですが、標準よりも体重が重くなりすぎてしまうと関節が悪くなったり、熱中症にもなりやすくなってしまうのでしっかり体重管理をしてあげようと反省しました。

少しずつですが体重が落ちて骨格もわかるようになってくると、今まではドッグランに行っても日陰で寝ていたのがウソみたいに誰よりも早く走るようになりました。

それまでは同居の2匹で喧嘩も多くあったのが減り、走れないのがストレスにもなっていたのかなあと思います。

おうちの子の体重・体型がすこしでも気になりましたら病院スタッフに尋ねてみてくださいね。

1枚目の白いボクサーのお腹‥パンパンです‥2枚目は体重が落ちてとても楽しそうに走ってます。

さつき1

さつき2

 

 

供血犬デレクのお話

こんにちは。看護師の森下です。

7月に入り、むし暑い日が多くなってきました。みなさん体調を崩したりはしてませんか?

今回は供血犬デレクのお話をしようと思います。

今までもブログで数回紹介してきましたが、デレクは当院の供血犬として活躍中のロットワイラーの男の子です。

供血の出番がないときは私の家で過ごしています。

今年の2月で2歳になりました。

体重は60キロになり、すっかり大きく育ちました。

でも相変わらず、気分は子犬。テンションが高くなると、周りを気にせず大はしゃぎ…。

狭い家なので狭いサークルの中にいますが、気にせず大はしゃぎです。

サークルごと移動して、近くにある家具を壊してみたり、サークルを壊してみたり。デレクが来てから、現在のサークルは3個目です。

いつまでも子犬の気分のままのデレクですが最近はブームがあるようです。

毎朝、私が起床するとデレクも動き始めます。

我が家には10歳になる猫もいるのですが、猫も動き始めます。

そしてデレクは自分のサークルの前を通る猫を見て、遊びたそうにします。

しかし猫は無視をします。

しばらくすると、サークルから1メートルほど離れた所に猫が座り始めます。

デレクには決して届かない位置です。

デレクも座り始めます。そして30分ほど、にらめっこが続きます。

私はそのまま出勤の時間になるため、その後はわかりませんが、この行動ほぼ毎日やっています。

おそらくお互いに楽しんでいて、実は仲良しなのかもしれません。

そしてもうひとつのブームは、仰向けで寝ることです。

子犬のときからよくやっていて、今でも仰向けで寝るのが好きなようです。

すっかり熟睡している証拠なんだなと思っています。

森下1 もり2

 

そんなデレクは病院には定期的に供血で来たり、ワクチン等の予防で来ていることがあります。

見かけたときはぜひ声をかけてあげてください。

整形外科を受診する動物について

整形外科担当の獣医師の福田です。

整形外科を受診する動物は関節疾患や骨折により”痛み”があります。

大抵の場合手術やお薬での治療により痛みが緩和されると動物は元気になり、活発になっていきます。

しかし、手術や治療をしてすぐに元の生活に戻れるわけではありません。

人の場合で考えていただければよくわかると思うのですが、しばらくは松葉杖をついたり、ギブスをしたり、サポーターをつけたりします。

これは動物も同様で、身体の組織が修復し安定するまでにはどんな治療をしても時間薬が必要となり、治るまでは無理をせず安静にする必要があります。

しかし動物は人と違い、自分で安静にしたり使い過ぎないようにコントロールすることができません。

痛みが取れたらすぐに走ろうとしますし、跳びはねることもします。

つまり、ご家族が動物が安静にできる環境を作り、安静にできるようにコントロールしなければ動物は自分では大人しくすることはないのです。

いつも私達は手術を受ける患者様にお話することは、手術と同じくらいこの術後の安静が重要であるということです。

動物を安静にすることは簡単ではありません。

よく動物をケージに入れておくとずっと鳴いていて可哀想とおっしゃる方がいらっしゃいます。

しかし全く可哀想ではありません。

上手く行かなければまた手術が必要になるかもしれないし、100点満点の結果が得られないかもしれません。

それは動物にとってハッピーなことでしょうか?

動物は自分の状況を理解できていませんし、私達の言葉は通じません。

動物の治療にはまずご家族の意識を変えていただくことが重要です。

ご家族がこの子のためにやっているんだという確信を持たないと、動物もいつまでも諦めずに訴えるでしょう。

そして本来は、ケージの中に入る習慣を普段からつけることです。

慣れていればこのような怪我をした時だけでなく、ホテルに泊まる場合などにも動物のストレスは少なくなります。

人と同様、可愛がるだけが動物を愛することではありません。

動物との生活をより良いものにするために是非一度そのようなことも考えて普段の生活を送ってみてください。