2022年1月
ワンちゃんの早食い防止について
こんにちは。動物看護師の佐藤です。
今回はワンちゃんの早食い・丸呑みについてお話ししたいと思います。
食欲旺盛で凄い勢いでご飯にがっついては噎せたり吐き戻してしまい困る…。という飼い主さんも少なくないはずです!
私の家族のラーナ(ラブラドール)もそうでした!
ワンちゃんの早食い・丸呑みはご飯が喉に詰まり窒息したり、誤って気管へ行ってしまい誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があります。
また、ドライフードを丸呑みすることで消化に時間がかかる為、子犬や高齢犬には特に負担になります。
そこで試していただきたいのが早食い防止の食器です。
こちらはラーナが使用している早食い防止の食器↓
この食器はワンちゃんがご飯を食べる際障害があり、食べる速度を抑えることができます。
また、知育玩具要素もあるのでワンちゃんのストレス解消にもなります!
そして、もう一工夫!!
ドライフードはふやかしてあげることで満腹感が得やすくなり、消化活動の手助けにもつながります。また、寒い時期は飲水量も減りがちなので脱水予防にもなります!
愛犬に合った方法で楽しいご飯の時間をより安全で安心できるものにしてみましょう!!
ご飯を可愛くおねだりするラーナ↓
高血圧について
こんにちは。獣医師の島岡です。
今年は、新年早々からここ入間市でも初雪が降りました。 寒い日々が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
今回は、高血圧に関するお話です。 日本では高血圧患者が多く、平成30年に厚生労働省が実施した「国民健康・栄養調査報告」では、 40~70歳の高血圧有病率【140/90 mmHg (最高血圧/最低血圧)以上または降圧薬服用中】は、男 性で63.2%、女性では41.5%、75歳以上では男性、女性はほぼ同じで約78%と報告されています。
血圧が高めの人は、寒さを感じたり冷たい水にさわったりした時などは、血圧がさらに高くなり、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす恐れがあります。寒い屋外に出たとき、暖かい部屋からト イレや脱衣場など寒い場所へ移動したとき、熱いお風呂に入ったとき、夜間トイレに起きたとき や早朝に起きたときなどは特にご注意ください。
高血圧はわんちゃん、ねこちゃんにとっても要注意です。
高血圧には本態性高血圧と二次性高血圧があります。日本人の大部分の高血圧は、血圧上昇の原 因となるような病気がない本態性高血圧であり、食塩の過剰摂取、肥満、飲酒、運動不足、スト レスや遺伝的体質などが組み合わさって起こると考えられています。
一方、わんちゃん、ねこちゃんの場合は、基礎疾患(おおもとの病気)があって高血圧を起こす 二次性高血圧が一般的です。
わんちゃんでは副腎皮質機能亢進症や腎疾患、ねこちゃんでは甲状腺 機能亢進症や腎疾患が原因となっていることが多いです。
高血圧を放置しておくと、眼・中枢神 経・腎臓・心臓などに組織障害が起こり、下記のような徴候が現れることがあります。
眼:失明、出血、網膜剥離、緑内障、二次性角膜潰瘍
中枢神経:脳血管障害、発作、失神
腎臓:多飲多尿、腎臓機能障害の増悪
心臓:左室肥大、心雑音
わんちゃん、ねこちゃんの血圧の正常値は最高血圧が100~150 mmHg、最低血圧が60~100 mmHg です【ただし、わんちゃんの血圧には犬種差があり特にハウンド種(グレイハウンド、ディ アハウンドなど)は雑種犬に比べて10~20 mmHg は高いと言われています。一方、ねこちゃんで は猫種の影響は観察されていません。】。
副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能亢進症、慢性腎臓病などの疾患は高齢の動物に多いですが、潜 在性であることもあります。そのため、血圧測定によって基礎疾患の発見、治療につながる可能 性があります。
当院では、動物の足や尾などに血圧測定用のバンド(カフ)を巻いて、安静にしている状態で5 回以上血圧を測定して平均値を出します。
これを機に、血圧測定にご興味を抱かれた方がいらっしゃいましたら、ご遠慮なく当院スタッフ へお尋ねください。
● 院内猫の”ししゃも”です。
お正月
こんにちは。受付の高橋です。
新年が明けましたが、皆さまはどのようなお正月を過ごされたでしょうか?
私はお正月休みを頂き、実家のある宮城県に帰省していました。
この写真は初詣に行った塩竈神社で撮影したものです。
あちらは埼玉では見られない雪景色が広がっていました。
新型コロナウイルスの収束が見えない中ですが、2022年も犬ちゃん、猫ちゃんと一緒に素敵な1年をお過ごしください。