2018年4月
今だからこそ気をつけていただきたい病気(熱中症
獣医師の皆川です。日中は汗ばむ季節になってきました。
いよいよ気温と湿度がグンとあがる梅雨、そして夏がやってきます。
そんな今だからこそ気をつけていただきたい病気があります。
熱中症!
熱中症は夏の病気!と、思われる方も多いですが、身体が暑さに慣れていない今も注意しないといけない時期です。
例えば…
・家に帰ったら室内が暑い。出迎えてくれず、うずくまったまま元気がない。
・日中にドックランで走り回って帰ったあとからぐったりして下痢している。
・ちょっとの間、エンジンを切った車内に置いておいて、戻ってきたら意識もうろうとしていた。
あくまで一例ですが、暑い場所にいる(いた)、もしくは、暑い日に体温を上げる行動のあとに元気がない場合には要注意です。
ヒトと違ってワンちゃんネコちゃんは汗をかけません。
体温を下げるのが苦手なのでヒト以上に室温調節に気をくばる必要があるんですね。
①天気予報・予想最高気温をチェック!暑い日はクーラー・扇風機をかけて外出する!
②お水を切らさない!
③お散歩はすずしい早朝・夜に行う!
これだけでも十分な予防です。
まだ朝晩と日中で寒暖の差も激しいので予測がしにくいと思いますので、天気・気温予報も十分活用しましょう。
また、もともと熱中症になるリスクのある子として
・短頭種(チワワ、フレンチブルドック、パグ、シーズー、狆、ペキニーズなど)
・肥満傾向
・心臓や呼吸器に持病がある
・おしっこが多いなど体内の水分がなくなりやすい病気(腎不全・糖尿病など)
がある場合は特に要注意です。
もし、ご不安なことがありましたら獣医師までご相談くださいね。よろしくお願いいたします。
春になりました
こんにちは。
受付の橋本です。
4月に入ってから、気温が段々と高くなって来て、過ごしやすくなってきましたね。
愛猫ごもくちゃんは、こたつからでて、ソファでひなたぼっこをするようになりました。
愛犬おこわちゃんは春になったので、ハーネスを変えてみました。ハチさんです。
暖かくなってきたからか、お水をたくさん飲むようになってきました。
これからどんどん暑くなってきますので、こまめな水分補給に気をつけたいですね。
CT検査について
こんにちは。獣医師の勝山です。
桜の季節も過ぎ、もうすっかり暖かくなりましたね。
今回はCT検査について少しお話したいと思います。
CT検査とは、コンピューター断層撮影法(Computed Tomography)を用いた検査です。
…といわれても、よく分からない方が殆どだと思います。
レントゲン検査は皆さんピンとくると思いますが、CT検査は、レントゲン検査と同じX線という放射線を利用して行う検査になります。
この2つの検査の違いは何かというと、レントゲン検査は一つの方向から一回撮影するのみなので、平面的にみることしかできないのに対して、CT検査は様々な角度から何回も撮影したものをコンピューターで解析することにより立体的にみることができます。
例えば、体にできものができてしまった場合、できものがどのくらいの大きさなのか、どこの位置にあるのか、血管がどのように入り込んでいるかなどが、CT検査をすることにより詳しく分かります。
それにより、ご家族に分かりやすく病気の説明ができたり、手術の計画が立てやすくなったりします。
肝臓にできものができています。
(茶色:肝臓、水色:肝臓のできもの)
ちなみに、撮影時間は数秒ですがその間じっとしていないと画像がブレてしまうため、殆どの場合で全身麻酔をかけて行います。
そのため、CT検査の前には血液検査等の麻酔を安全にかけられるかどうかの検査が必要になります。
精密な検査が必要になる場合はその日のうちにCT検査ができないことがありますのでご注意ください。
また、被曝について心配される方もいらっしゃいます。
もちろんレントゲン検査よりは受ける放射線の量は増えますが、それでも体には影響のない量なのでご安心ください。
CT検査が必要かどうかは病気の種類や状態により変わってきますので、まずは診察を受けていただきご相談ください。