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2023年8月

猫の熱中症対策について

こんにちは、看護師の佐藤諒です。

 

8月も半ばを過ぎ、まだ暑い日が続く今日この頃です。

我が家の愛猫も、涼しい部屋でゆったり寝たり、冷たい板の間にいたりしています。

 

今回のお話は、猫の熱中症対策についてです。

猫はあんまり暑さには強くありません。猫の先祖が砂漠で暮らしていたので、犬よりは暑さに強いと言われますが、身体全体が毛で覆われており、肉球にしか汗をかかないので、人間の様に汗をかいて体温調節をすることが出来ません。そのため熱中症の対策が必要になります。

 

①エアコン

エアコンは部屋の空気を一番効率よく調整してくれます。温度や風量や除湿もできるので夏の暑さに対しては一番根本的な解決になります。

ただし、温度の下げ過ぎや風量は、人と同じようにエアコンが苦手な猫もいるので、愛猫の様子を見て調節してあげて下さい。

 

②部屋の解放をする

猫は快適な場所を探すのが得意です。猫が自由に移動できるように部屋のドアを開けておけば、自分でより涼しい場所を見つけます。

風呂場や玄関などの場所は涼しい傾向がありますが、風呂場は猫が間違って溺れてしまわないように、必ず湯船の水を抜いた上で蓋をするようにしましょう。

家の中を自由にさせるときは、猫がいてOKな場所、NGな場所を明確にして、危険がないように対策して下さい。

 

③飲み水

飲み水の用意も絶対に忘れないようにしましょう。特に夏場は猫も脱水症状に陥りやすいです。

水が無くならないように、少し多めに用意してあげるのが安心です。

直射日光の当たらない場所に、頭数+1を目安に設置してください。

 

④窓周り

窓は太陽光や空気の通り道。実は、部屋の温度を左右する大切な存在なんです。ここにもしっかり対策を取ればより涼しく過ごせるでしょう。

遮光カーテンなどを使うことで部屋の暑さを抑える一つの対策になります。

 

猫は人間と違って、言葉で自分の状況を伝えることができません。そして、自分の体の不調をギリギリまで隠す性質を持っています。

猫が安全&快適に、夏を上手に乗り切れるように工夫していきましょう。

 

夏の終わり

こんにちは。

施設管理の中村です。

お盆も過ぎ、8/8は立秋でしたが、これからまだ暑い日が続くのでしょうか……

毎年夏になると花壇にひまわりを植えていたのですが、今年はマリーゴールドにしてみました。

7月の初めから咲いているのですが、まだまだ元気です!

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花壇全体

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マリーゴールド

 

でも、やはり夏と言ったらひまわりなので、端に2本だけ植えました。

暑い中、頑張って咲いてくれました。

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半分は枯れて来年の為の種を作ってくれています。

ひまわりが終わると、夏が過ぎていく感じがします。

台風が過ぎ、これからまた暑くなりそうですが、体調崩さないようにして下さいね。

 

 

災害に備えましょう!

獣医師の福島です。

最近、地震が頻繁におきたり、ゲリラ豪雨や台風などの水害も多くなっています。

皆さんは災害への対策はされていますか?この辺りは幸い大きな災害はありませんが、避難が必要な災害が起こったとき、飼い主さんの安全を確保して原則的にはペットと同行避難(ペットと一緒に避難すること)をします。

日頃から災害に備えたペット用の備蓄や避難ルートの確認、必要なしつけや健康管理をしておくと安心です。

いつ起こるかわからない災害に対する備えを一緒に考えていきましょう。

●災害への備えは基本的なしつけ、健康管理、必要な備蓄

①基本的なしつけをしたり、キャリーなどに慣らせておきましょう。

ワンちゃんは『まて』・『おいで』が特に重要です。また、無駄吠えの傾向がある場合は落ち着けるよう練習しておくといいでしょう。クレートトレーニングやキャリーに慣らしておきましょう。

猫ちゃんもクレートやキャリーに慣らしておきましょう。

*うちの猫ちゃんたちはキャリーが好きです。

最初は警戒していましたが、食事やおやつを食べたり触り心地の良いタオルを入れたりしていたら自然に入るようになって、今ではくつろいでいます。

常にリビングに置いておくのもコツです。

 

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おひるね♪

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写真これでO K?

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ちょっとおじゃまします!

 

②ワクチンやその他の予防をしておきましょう。

日頃の様子をよく観察して、時々動物病院でも診察してもらいましょう。健康手帳などで診察記録を残しておくと良いでしょう。

 

③ライフライン(電気・ガス・水道など)が元に戻るまで時間がかかることもあります。避難セットの準備や必要な備蓄をしておきましょう。

食事:療法食を食べているのなら多めに用意しておく

水:ミネラルウォータで大丈夫(日本の水は水道水とほぼ同じ硬度)

お薬:いつも飲んでいる薬、特に飲まないと命に関わる薬は2週間くらい余分に持っておくほうが良い。(かかりつけの動物病院も被災している可能性がある)何の薬を飲んでいるか、お薬手帳をつけておくと良い。(他の病院で同じ処方をしてもらえる)

排泄用グッズ(簡易トイレ・うんち袋・猫砂など)

お手入れグッズ(ブラシ・コームなど)

キャリーバック・クレート・ケージ

写真:携帯の写真でも良いのでわかるもの

首輪・食器・ペットシーツ・バスタオル・ビニール袋・ガムテープ・おもちゃ・おやつ

その他必要なもの

 

●住まいの防災対策

家具やケージに転倒防止グッズを設置したり、ガラスに飛散防止フィルムを貼ることでケガをしないよう対策しておきましょう。また、地震などで窓ガラスが開いて脱走しないように工夫しておくといいでしょう。

●避難所やルートを確認

前もって確認しておくと、いざという時にあわてずに行動できます。

●ペットとはぐれても見つかり易い工夫

マイクロチップ、迷子札・鑑札・狂犬病予防注射済票をつけておきましょう。

飼い主さんの名前・連絡先がわかるようになっています。

 

いろいろな対策を見てきましたがいかがでしたか?私もまだ十分対策できていないので改めてやっておくことを確認できました。できれば、災害に遭わないほうが良いですが、もしもの時の備えをやっておけばあわてないですみますので、できることから始めていただけたらと思います。

これからまだまだ暑くなりますのでいろいろな対策をして元気に乗り切りましょう。

 

楽しい夏を過ごせると良いですね

動物看護師の小山田です。

今年の7月は暑い日が多かったですね。

「こんなに暑いし、夏そろそろ終わらないかな…」なんて思っていましたがやっと8月になったばかりです。

まだまだ暑い夏は続きますね。

今年の春旅行をした時に、ついに我が家のわんこたちもバギーデビューしました。

 

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バギーに乗るわんこの写真を探してみましたが、旅行2日目で割と疲れてるシニア犬2頭の写真しかありませんでした。

「バギーがあれば暑くてもお出かけできるかな?」と思っていたのですが、室内でも涼しくしていないとバテているシニア犬たちなので、今年の夏はお家でのんびり過ごす予定です。

涼しくなった頃にまたお出かけしたいなと思います。

夏にお散歩に行く時は、熱中症にならないよう、なるべく涼しい時間や場所を選んで行けるといいと思います。

あとは暑すぎる日は、お散歩自体を見送るのも熱中症対策の一つだと思います。

人も動物も暑さにうまく対応して、楽しい夏を過ごせると良いですね。

 

CT検査の能力を引き立てる3D処理

皆様こんにちは。

画像診断科の杉野悠です。

画像診断科では、日々様々な画像診断装置を使用して検査を行っています。

中でも、CT検査は、従来のX線検査や超音波検査では見えにくい細部まで、高い解像度で観察することが可能な非常に有用な検査です。

CT検査は、体内の臓器や血管、骨などを詳細に調べることができ、病変の探索や診断、術前計画において広く活用されています。

しかし、CT検査の結果を理解するのは、専門的な知識や経験が必要な場合もあり、飼い主様にとっては少し難しいことがあるかと思います。

そこで当院ではCTの3D処理を導入しています。

この処理により、CT検査で得られた輪切りの画像を立体的に表示することができます。

具体的には、白黒の2D画像から立体的なイメージを生成し、病変部を色で強調したり、必要のない臓器を透明にしたりすることで、視覚的に分かりやすい画像を表示することが可能です。

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この3D処理により、異常部位の位置や広がりを視覚的にとらえることができるため、飼い主様にとって病変の理解がより容易になると思われます。

さらに、外科医の手術プランニングにも非常に役立ちます。

立体的な画像を通じて、手術に必要なアプローチや手順をより綿密に計画することができるのです。

このように、CTの3D処理は飼い主様へのご説明のみならず、外科手術における精度と安全性を向上させる重要なツールとなっています。

今回はCT検査の能力を引き立てる3D処理について簡単にご紹介させていただきました。

私たち画像診断医は患者さんを直接診察することはありませんが、患者さんの病態を判断し適切な診断を下せるように、様々な技術や知識を学びながら、高品質な医療を提供することを目指しています。

今後も私たちは技術の進歩に対応し、皆様の愛犬や愛猫にとって最適な診断や治療を提供できるよう、陰ながらサポートさせていただきます。