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心臓病科

心臓の音

こんにちは。獣医師の上嶋です。

獣医師がいつも身に着けている聴診器。

私は大学3年生の時に購入したものをずっと愛用していましたが、先日、ついにチューブが劣化し、新しいものに変えました。

今までのネイビーのチューブから、バーガンディーのチューブに変え、気分も一新しました。

うえしま1

獣医師は、聴診器でどんな音を聞いているのでしょうか?

心臓の音、肺の音、腸が動く音など、様々な音を聞いて、動物の状態を把握しています。

今回は、心臓の音についてお話しします。

心臓の音は、第1音と第2音という、二つの音が1セットとなって聞こえます。

よく、「ドックン、ドックン」と表現されますが、ドッの部分が第1音、クンの部分が第2音になります。

これは、心臓の中の弁が閉じる時に聞こえる音です。第1音は、僧帽弁、三尖弁という弁が閉じる時に聞こえる音で、第2音は、大動脈弁、肺動脈弁が閉じる時に聞こえる音です。

うえしま2

不整脈が起こると、「ドックン、ドックン」というリズムに乱れが生じます。

また、弁から血液が漏れてしまったり、血管を通る血液のスピードが速くなると、「ザー、ザー」という雑音が混ざります。

どこのタイミングで、どのような雑音が聞こえるか、また、どの場所で一番大きな雑音が聞こえるかによって、心臓のどこに異常があるかを、ある程度予想することが出来ます。

心臓病は、軽いうちには症状が出ないことがほとんどです。

中には、心臓の音に雑音が混ざらないタイプの心臓病もありますが、定期的に健診を受け、心臓の音に問題がないかをチェックしておくと、早期発見、早期治療につなげられるかもしれません。

犬と猫の心拍数

 

こんにちは。

心臓病の診療を担当している獣医師の伊藤です。

今回は、「犬と猫の心拍数」についてのお話です。

最初に用語の説明をしておきますが、心拍数とは、

心臓が1分間に動く回数

を指します。

 

それでは、ここで問題です。

「あなたのお家の犬・猫の心拍数はいくつでしょうか?」

あてずっぽうでも良いので、ちょっと考えてみて下さい。

シンキングタイムです。

 

……

………

…………

 

はい、回答します。

興奮すると心臓は速く動き、落ち着くとゆっくりになるので、そもそも心拍数は一定じゃないんですが、動物病院で診察をしている時の心拍数をざっくりと言うと、

犬 120~180回/分

猫 180~240回/分

という感じです。

数字だけ見ても実感がわきづらいと思うので、ちょっと補足します。

 

ご存じのように、1分間は60秒ですので、

心臓が1秒間に1回動けば、心拍数60回/分

となります。

同様に考えて、

心臓が1秒間に2回動けば、心拍数120回/分

心臓が1秒間に3回動けば、心拍数180回/分

心臓が1秒間に4回動けば、心拍数240回/分

となります。

慣れない動物病院に来て大興奮して、「ガルルルル!!」とか「シャー!!」とか言っている犬猫の心拍数は180~240回/分くらいまで上がるんですが、その時は結構なスピードで心臓が動いているんだと分かります。

もちろん、リラックスできる自宅では、心拍数はもっと低くなります。

寝ていたら更に低くなります。

心拍数は動物の胸のあたり、動物がフセをした時に肘があたる部分に手を当てれば測れます。

良かったら、一度、おうちの子の心拍数を測ってみて下さいね。