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総合診療科

子犬の咳

こんにちは、獣医師の渡邊です。

もう少しで4月、新生活を迎える方も多いと思いますが、今回は子犬の新生活で起こりやすいケンネルコフについて取り上げてみたいと思います。

ケンネルコフ(kennel cough = 犬舎での咳)は犬のパラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、Bordetella感染などにより発症する、呼吸器感染症です。

接触により感染は拡大するため、同居犬にも注意が必要となります。

主な症状は咳ですが、それ以外全く症状が認められないことも特徴です。

(ただし、重度の場合には肺炎を併発し、呼吸状態の悪化が認められることもあります)

治療は咳を抑えること、そして二次的な感染を防ぐための抗生剤治療になります。

適切な治療が行われれば、命に関わることはほとんどありません。

そんなケンネルコフですが、よくある発生状況として、ペットショップ→家庭などの環境変化によるストレスが挙げられます。

子犬を新しく迎える予定がある方は、是非とも頭の片隅に入れておいてください。

ただし、他の病気の可能性もあるため、自己判断はせず、動物病院を受診して頂ければと思います。

では、来年度もよろしくお願い致します!

 

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