ホーム>スタッフブログ>総合診療科

総合診療科

猫の中毒

獣医師の福島です。

お花屋さんの前を通るたびにいつも思うことがあります。

こんなに綺麗なのに猫ちゃんにとっては危険なものもあって、注意して飾らないと、と。

今回は猫ちゃんが食べることで中毒を起こしやすい植物についてお話ししたいと思います。

中でも、家の中やベランダに置くことが多いものをピックアップしてみようと思います。

 

ポトス(観葉植物)

トマト

アサガオ

スイセン

ユリ、スズラン、チューリップ(ユリ科)

 

観葉植物はかなりの確率で中毒を起すものが多いので絶対に猫ちゃんの届く場所に置かないようにしましょう。

どうしても置きたい場合は猫ちゃんに毒性がないか調べてからにしましょう。

トマトはベランダやお庭で作っている方も多いと思います。

グリーンの実、葉や茎などに毒性があるので、猫ちゃんに触られないよう注意して下さい。

お花は私達を楽しませてくれますが猫ちゃんには危険なものも多いです。

特にアサガオ、スイセン、チューリップはお家の花壇で育てている方もいると思います。

また、ユリ、スズラン、チューリップはお家に飾ったりプレゼントとしてもらったりすることもあると思います。

猫ちゃんが近づけないところに飾って下さいね。

猫ちゃんは、肉食動物の食生活に合うように進化したため肝臓の働きが人やわんちゃんとは異なります。

そのため、植物中の成分が蓄積しやすく、体も小さいため中毒になりやすいのです。

ご紹介した以外にもまだまだたくさんあります。興味のある方は調べてみて下さいね。

fukushima.JPG

(仲良く寝てます)

 

耳の炎症が原因で起きる、神経の症状について

こんにちは、獣医師の工藤です。

今回私は耳の炎症が原因で起きる、神経の症状についてお話します。

梅雨の時期から夏にかけては、耳のかゆみを訴えて病院に来るわんちゃんが多くいます。

また、耳垢が増えたり耳の中が臭うようになることもあります。耳の炎症である外耳炎は、耳の穴から鼓膜まで及ぶこともあり、放っておくと鼓膜の奥にある中耳まで炎症が広がってしまうことがあります(中耳炎)。

中耳炎が悪化すると、顔が悪い耳の方に傾いたり(斜頸といいます)、目が揺れたりという神経症状が起きてしまう場合があります。

また、耳の炎症によって顔面神経が麻痺してしまうと、顔の片方が動かせなくなって唇がたるんだり、うまく瞬きができないというような症状が起きます。

耳の症状から神経の麻痺が起きてしまうことは驚きかもしれませんが、耳の奥は外から見えないため気づかないうちに病状が進行しやすいのです。

特に、耳が垂れているコッカースパニエルや耳道が狭いフレンチブルドックなどは耳のトラブルが起きやすいことが知られています。

早めに治療を始めることで防いであげることができますので、気になる症状がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

 

皮膚病について

こんにちは、獣医師の宮本です。

夏が近づいてくると気温や湿度が上がり、皮膚のトラブルで来院されるわんちゃんが増えてきます。

実は皮膚病の診察では、季節や気候も大切な情報なのです。

そしてそれだけではなく、ご家族から伺う様々な情報が皮膚病の診察には欠かせません。

今回はそういった皮膚病の診療で大切な、ご家庭での情報についてのお話しをしたいと思います。

まずはワンちゃんのアトピー性皮膚炎という皮膚病を例にしてみます。

アトピー性皮膚炎はかゆみの強い皮膚病です。最初の痒みは若いころにみられることが多く、また花粉やダニなどがアトピーに関与していることが多いため、季節によってかゆみが悪化することがあります。

他にも、かゆみの部位やアトピーになりやすい犬種、などの特徴もあり、様々な情報を統合して診断を行います。

アトピー性皮膚炎に限らず、皮膚病の診察で教えていただきたいポイントを以下に挙げました。

皮膚のトラブルで来院される際に、整理をしておいていただけるととても助かります。

●痒みについて

 ・かゆみはいつ頃からありましたか?

 ・かゆみはどの部位からはじまりましたか?

 ・かゆみはどのように広がりましたか?

 ・かゆみがみられるようになったきっかけや、悪化するきっかけはありましたか?

  (食事内容・シャンプー・生活環境の変化、薬やサプリメントの服用)

 ・かゆみの程度はどのくらいかですか?(たとえば、夜も眠れないくらい、など)

●食事

 ・現在とこれまでの食事(できれば製品名まで)はどういったものですか?

 ・おやつは与えていますか?(その種類も)

●生活の環境

 ・ふだんの生活は屋内か屋外か、どちらですか?

 ・散歩には行きますか?どういったところに行きますか?

●同居動物やご家族

 ・一緒に暮らしている動物に同じような皮膚のトラブルはありませんか?

 ・ご家族(ヒト)の中で皮膚の問題がある方はいませんか?

●予防

 ・ノミやダニの予防は適切に行っていますか?

 ・ワクチン接種を最近しましたか?

●皮膚以外の問題

 ・皮膚の問題が発生する前後で、体調(元気、食欲、飲水量、排便、排尿、呼吸など)に変化はありませんででしたか?

 ・皮膚の問題以外に病気はありませんか?

こららの情報を整理していただき、一緒にワンちゃんネコちゃんの痒みを解決していきましょう!

 

歯科ユニット機材の導入

こんにちは、獣医師の徳山です。

この春に新しく歯科ユニットという機材を病院に導入しました。

歯科

人間の歯医者さんのようにドリルや吸引機や超音波スケーラー(歯石除去機)などがひとまとめになったものです。

以前からあった機械よりもより早く安全に歯石落としや抜歯などを行うことができるようになり、麻酔の時間も短くできます(ワンちゃんネコちゃんの歯科の処置は麻酔が必要となります)。

ある程度高齢のワンちゃんネコちゃんは多くの場合、歯石や歯周病があると言われています。

当院の最新の歯科ユニットで歯科の処置を検討してみませんか?

診察時に獣医師までお問い合わせください。

獣医師 徳山智信

 

椎間板ヘルニア

こんにちは、獣医師の座古です。

今回は椎間板ヘルニアについてお話しさせていただきます。

椎間板ヘルニアは、ミニチュアダックスフンドやフレンチブルドッグ、トイプードルなどに多い病気です。

背骨と背骨の間には、クッションの役割をしてくれる椎間板という物質があります。この椎間板の中身が飛び出して、背骨の中を通っている脊髄という神経を圧迫することで椎間板ヘルニアは起こります。

後ろ足がフラフラよろける、抱っこした時にキャンと痛がる、などの症状が出ます。

万歳で抱き上げると腰に負担がかかることもあるので、

この様な抱っこではなく

zako1

体全体を優しく持ち上げるように抱っこしてあげてください。

zako2

食べさせてはいけないもの

こんにちは。看護師の加藤です。

今回は食べさせてはいけないものについてお話します。

みなさんはわんちゃんが食べてはいけないものを

知っていますか?

私達が普段食べている食べ物の中には、わんちゃんが食べてしまうと中毒を起こしてしまうものなどがあります。

 

*チョコレート

 チョコレートに含まれる“テオブロミン”という成分に

 毒性があります。

症状:中毒症状、嘔吐、下痢など

 

*ネギ類

 症状:貧血、食欲不振、尿が赤いなど

 

*キシリトール

  症状:低血糖、急性肝不全

 

*ぶどう、レーズン

  症状:嘔吐、下痢、食欲不振、急性腎不全

 

代表的なものを挙げてみましたが、他にもマカダミアナッツやアボカドなどたくさんあります。

 

もし食べてしまった場合は、食べてしまったもの、どのくらいの量食べてしまったか、いつくらいに食べたかなど教えて頂けるとその後の指示や処置がスムーズに進みます。

 

食べてはいけないものを食べてしまうと中毒症状を引き起こすだけでなく摂取量によっては命を落とす危険性もあるので注意しましょう。

 

何かありましたらいつでもご連絡ください。

 

 

フィラリア予防

こんにちは、獣医師の宮本です。

気候が少しずつ暖かくなり、フィラリア予防を考える季節になってきましたので、今回は犬のフィラリア予防について、いくつか注意点をお話ししたいと思います。

1 薬を飲み始める前に血液検査を行います

その年の予防シーズンが来たら、予防薬を始める前にフィラリアにかかっていないかを検査します。

「前の年に飲み忘れて余った薬があったので、飲ませ始めた」といった話を聞きくことがありますが、その前に一度ご相談ください。もしもフィラリア症に感染している状態で薬を飲み始めると、良くない反応が起こることがあります。

予防を始める前には検査をすることをおすすめします。

2 前年に予防薬を忘れた月がある場合は教えて下さい

前年に予防薬の飲み忘れがあると、予防が十分にできていない可能性があります。

そうした場合には検査の内容を変えることがありますので、検査の前に教えてください。

3 毎月決まった日に飲ませましょう

フィラリア予防薬は、実は体にフィラリアが入ってくるのを防いでいるわけではありません。

体に入ってしまったフィラリアが育つ前に体から追い出している、そういう薬です。

毎月1回お薬を飲んで体に入ったフィラリアを追い出してリセットしているイメージです。

そのため飲み忘れたり、飲ませるのが大幅に遅れたりするとフィラリアが育って追い出せなくなってしまい、フィラリア症になってしまうことがあります。

お薬を飲ませる日が毎月同じ日にしておくとわかりやすいです。

毎月1日などは覚えやすいですし、カレンダーに印をつけておくのもよいかもしれません。

せっかくのお薬ですので効果を最大限にするために忘れずに飲ませましょう。

4 食事のアレルギーがあるときは教えてください

フィラリアの予防薬は、当院では主に飲み薬を扱っています。

飲み薬には錠剤やおやつタイプのものなどがあります。

おやつタイプはビーフやチキンなどの成分が含まれているもがあります。

こうした食べ物にアレルギーがある場合には反応してしまうこともありますので、アレルギーがある場合には薬のタイプについてご相談ください。

5 薬を飲ませてしまったに後に吐いてしまったら

薬を飲んですぐに吐いてしまうと、薬の成分も出てしまっている可能性があります。

飲んでから吐いてしまうまでの時間にもよりますが、予防効果ない場合もあるので、もし吐いてしまった場合はご連絡をください。

薬のタイプによっては体に合わずに吐いてしまうこともあるので、そうした場合にはタイプの変更についてご相談しましょう。

 

フィラリア感染症はもしも感染すると重い症状を起こし、時には命を脅かす病気です。

ですが、フィラリア感染症は昔に比べると、とても少なくなりました。

それは良い予防薬が開発され、多くのわんちゃんが予防をするようになったからです。

正しい予防で確実に防げる病気ですので、今年もしっかり予防をしましょう!

 

わんちゃんねこちゃんの鼻血

冬将軍も去り、少しは過ごしやすくなってきましたね。

一難さってまた一難。

今度は花粉が飛んでいて鼻が詰まる毎日を送っている獣医師の皆川です。

今回の話題は鼻症状つながりで、わんちゃんねこちゃんの鼻血についておはなししようと思います。

ヒトの鼻血では多くの場合、鼻入口の粘膜が薄いうえに血管が豊富な部分があり、そこが傷ついて出血することが知られています。

授業中に鼻血をだす同級生を何人見てきたことやら…病気のひとのみならず健康なひとでも鼻血が起きているのはみなさんもご存知のこととおもいます。

さて、ここで質問です。

Question:ワンちゃんネコちゃんも同じように薄くて出血しているのでしょうか?

 

答えは“No”

 

人の場合と異なり、自然出血ではなく病気が原因で出血している場合が多いそうです。

出血の原因はさまざまで

・鼻の中にできものがある

・傷つけてしまった

・歯の根元に炎症があり鼻にも波及している

・血が止まりにくい

・血圧が高い

…などなど

ヒトの鼻血をみて病気かな!?って考える方は少ないと思います。

だからこそ

“わんちゃんねこちゃんの鼻血は病気が隠れているかもしれない!!”

って思っていただけると幸いです。

もし気になることがありましたらスタッフ、獣医師にご相談くださいね。よろしくお願いいたします。

 

ネコちゃんの黒いツブツブ

ネコちゃんの顎の下をのぞいてみましょう。黒いツブツブはありませんか?

ときどき顎の下が黒っぽくなっているネコちゃんを見かけます。

これは猫ニキビです。

人のニキビに似たもので、毛穴に余分な皮脂や汚れが詰まってできます。

顎の下には、特に皮脂を分泌する脂腺があり、猫ニキビがおこりやすい所です。

多くは軽症ですが、細菌や真菌によって感染がおこると、膿がたまったり痒みや痛みがでます。

そして、後ろ肢の爪などで引っ掻いてしまうと出血したり傷になってますます悪化していきます。

 

症状としては、

顎の下の黒いツブツブ

顎の下の脱毛

顎の下の赤み、腫れや出血

顎の下の皮膚が硬くなっている

顎の下をかいている

などです。

 

原因は、はっきり特定されていません。いろいろなことが考えられます。

【お食事に関連した原因】

食器を洗わずに食事や水を与えることで、食器で雑菌が増え、それが皮膚につくことで発症することがあります。

食器の素材(プラスチックや金属に対するアレルギー)や食べているもの(食物アレルギー)に対してアレルギー反応がおきることがあります。

また、食事に含まれている成分によって皮脂の分泌が過剰になり、皮脂を好む雑菌が増えることで発症することもあります。

fuku

【環境の変化】

ストレスでホルモンのバランスが崩れたり免疫力が低下したりすることで発症することがあります。引っ越しや家族構成の変化、けがや病気、避妊去勢手術、出産、近所で工事しているなど、それ以外でもネコちゃんがストレスに感じる環境には注意が必要です。

fuku2

【ニキビダニが原因】

ニキビダニは毛包虫ともよばれ毛包に寄生しているダニの一種です。

このダニによって引き起こされた炎症が原因のことがあります。

*顎の下が赤く腫れあがっている場合、猫ニキビのこともありますが、それ以外の皮膚疾患の可能性もあります。

腫れがひどかったり赤みがある場合には早めに動物病院で診察を受けて下さい。

(カビ、自己免疫疾患、できものなどの可能性があります。)

 

猫ニキビの治療

軽度な場合(黒いツブツブのみ)、その部分の皮脂と汚れを取り除きます。

ぬるま湯に浸したタオルで汚れをふやかして優しく拭いて下さい。強くこすると炎症がおきてしまうことがあります。

一週間たっても改善がなかったり、赤みがあったり腫れたりしてネコちゃんが気にしているようであれば動物病院に連れて行きましょう。

動物病院では、塗り薬や消毒薬、薬用シャンプー、状態によっては内服薬などで治療していきます。

ダニがいれば駆虫薬も使用します。

アレルギーの可能性があるなら食器や食事をかえたりします。

引っ掻かないようにエリザベスカラー(首に巻いて顎を引っ掻かないようにするもの)を付けることもあります。

*人用のニキビ治療薬は絶対に使用しないで下さい。中毒をおこす危険性があります。

 

原因になるようなことを取り除いて予防しましょう。

水や食事の容器をこまめに洗って細菌の繁殖をふせいだり、ネコちゃんが落ちつける環境を整えてあげることが大切です。人もストレスが原因で体調を崩したりしますが、動物たちも一緒なのです。

おいしく食べて楽しく遊んで(仕事して)ゆっくりお休みする。人も動物も大切なことですね。

fuku3fuku5

りゅうくんが亡くなりました

こんにちは。獣医師の平林です。
秋になり、だんだん寒くなってきましたね。
風邪が流行りだす季節ですが、秋の美味しい食べ物で風邪をはねのけたいと思っています。
 
先日、当施設のりゅうくんが亡くなりました。
14歳6ヶ月、ラブラドール・レトリバーとしては、寿命を全うしたのかもしれませんが、悲しく、寂しいです。
ryu
 
りゅうくんは小さな頃から病院で暮らしていて、成犬期には供血犬として大活躍してくれました。
やんちゃな性格で、ボールやフリスビーで遊び、食いしん坊で、院長がくれるビスケットが大好きな子でした。
ここ数年は穏やかなおじいちゃんになり、2年前にがんで前肢をなくしてしまいましたが、上手にバランスをとって、りゅうくんのペースで過ごしていました。
 
りゅうくんは2-3ヶ月ごとに定期検診を受けていましたが、この7月にお腹の中に脂肪肉腫という、すこし珍しいがんがみつかりました。
手術で取り除くことが難しい所にできていて、犬の脂肪肉腫に有効な抗がん剤はない状況でした。
手術と抗がん治療の両方に挑戦し、とても頑張りましたが、がんが進行し、10月4日に亡くなってしまいました。
 
りゅうくんが亡くなった後、病院でりゅうくんの剖検を行いました。
剖検とは、亡くなった後に行う解剖で、胸やお腹の中の臓器、脳などを観察し、亡くなった原因や、病気の治療をしていた場合には治療の効果などを調べることができます。
そして、病気の解明や、同じような病気になった子への治療につながります。
 
りゅうくんの病気は珍しい病気だったので、この病気がどのような病気なのか、私たちに学ばせてくれました。
りゅうくんが教えてくれたことを、これからの獣医療に必ず生かしていきます。
 
りゅうくんは最期までみんなの力になってくれました。
今頃、天国の仲間とビスケットの会をして、元気に駆けまわっているといいなと思います。
 
 

猫の下部尿路疾患について

初めまして、4月に入社しました獣医師の工藤です。

出身は北海道なのですが、就職を機に埼玉へ引っ越してきました。

雪の降らない(自転車に乗り続けられる)冬は初めてなので、今から楽しみです。

さて、今回私は猫の下部尿路疾患についてお話したいと思います。

尿は腎臓で作られ、尿管・膀胱・尿道を通って排泄されます。

下部尿路というのは膀胱から尿道までの通り道のことを言うのですが、猫ちゃんはこのあたりの病気が多い傾向にあります。

特に、最近めっきり朝晩が冷え込むようになりましたが、この時期には頻尿・血尿・尿路閉塞などで来院する猫ちゃんが増えてきます。

寒くなってお水を飲む量が減ったり、温かい布団からでるのがおっくうになって水を飲むことを我慢したり…ということが一因なのではないかともいわれています。

この時期にはぜひ、水飲み場を増やしてあげたり排尿の回数をこまめにみてあげたりと気をくばってあげてください。

特に、最近普及しているシステムトイレは、トイレ掃除の頻度が少ないという利点の反面、排尿回数の変化に気づきづらいので注意が必要です。

気になる症状がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

 

爪切りについて

初めまして

4月に入社しました、看護師の吉見です。

今回は爪切りについてお話ししたいと思います。

突然ですが、いとこのわんちゃんが先日、カーペットに爪が引っかかり、爪が剥がれ大出血をしてしまったみたいです。

こちらがケガ前の写真です。爪が伸びすぎて巻き爪になっているのがわかります。

よしみ

このような事態にならないためには、定期的に爪切りをすることが大切です。

わんちゃんねこちゃんの爪切りの頻度は犬種や個体差、運動量によって異なりますが、月1回程のお手入れが必要と言われています。

また、地面を歩いてカチャカチャと音がする場合も爪が伸びすぎているサインです。

しかし、やはり個体差があるので一番は爪の伸び具合を毎日よくチェックしてあげることが重要だと思います。

ペット用の爪切りは市販でも売っているのでお家でもできますが、不安でしたら病院へお越しください。

 

療法食について

こんにちは、看護師の富沢です。

今回は療法食についてお話ししたいと思います。

療法食とは、特定の病気の改善を目的に作られているご飯のことで、獣医さんに処方してもらうことで買うことができるご飯です。

いろいろなメーカーさんより、療法食が販売されており、たくさんの種類があります。

tomizawa1

当院にある療法食のサンプルの一部です。

わんちゃん、猫ちゃんによって味や食べやすい粒の大きさなど好みが違うので、たくさんの種類があります。

例えば、ロイヤルカナンというメーカーさんで猫ちゃんの下部尿路疾患用のご飯を探してみるとこれだけあるんです!

tomizawa2

これは、味や、カロリーなどで少しずつ違うご飯になっています。

今食べているご飯を食べないので変えてみたい!など、相談してみたいことがあればご連絡ください。

 

猫ちゃんの口腔内ケア

獣医師の福島です

【歯石は口の中の病気の原因】

猫ちゃんの口腔内の病気はいろいろありますが多いものとして口内炎・舌炎・歯周病があげられます。

原因としては、歯についた歯垢・歯石の中の細菌・ウイルス感染・免疫によるものがあります。

症状は、急に食事を食べなくなったり、口を気にしたり、よだれが出たりします。また、口臭が気になると訴えてくる飼い主さんもいます。

 

【歯石予防は歯磨きで】

歯石は歯垢や細菌のかたまりです。

日頃から歯磨きをすることで予防できます。

歯石がついてしまったら麻酔をかけて歯石をとる処置をしないときれいにはなりません。

また、処置をしても、そのままにしておくとまた歯石になってしまいます。

歯磨きをして歯石がつかないように予防していきましょう。

 

【歯磨きをしてみましょう】

猫ちゃんに歯磨き?無理でしょう?と思われる方も多いと思います。

もともと、口の周りを触られることが好きな猫ちゃんは少ないと思います。

たいていの猫ちゃんは嫌がりますよね。

少しずつ、少しずつ根気よく慣らしていくことが大切です。

 

【歯磨きの練習】

  • 口周りを触る練習をしましょう。

いきなり触るといやがるので、リラックスしているときに額や頬(猫ちゃんが好きな部分)をなでながら口周りや歯を触ってみましょう。

  • 慣れてきたら口をめくってみたり、歯ぐきを触ってみましょう。

おやつをあげながらやると効果があります。

  • 口周りを触れるようになったら、ガーゼや歯磨きシートを指に巻いて触ってみましょう。

あまり力を入れずに優しく触ったり、少し磨いてみましょう。一度に全部やらないで、少しずつ範囲を広げてみてください。

  • 歯ブラシを使ってみましょう。

歯ブラシを少し歯につけてみましょう。口をめくって歯ブラシを歯ぐきにつけてみましょう。受け入れてくれたら少しずつみがいてみましょう。力を入れずに優しく、ごほうびをあげながらやってみましょう。これも、少しずつ少しずつです。

 

*猫ちゃん用のデンタルペースト(歯磨き粉)もあるので好みのものがあれば使ってみるのも良いですね。

また、歯磨きしながらおやつ?と思われるかと思いますが歯磨きを好きにするためのものなので使ったほうが早く受け入れてくれるようになると思います。

 

コツは、猫ちゃんと戦わないこと。

無理しないで毎日少しずつ根気強く続けていくことが大切です。

短時間におこない、猫ちゃんが機嫌が良い状態で終わらせてあげてくださいね。

子猫じゃないから・・・と思っている大人の猫ちゃんや高齢の猫ちゃんでも遅くはありませんよ。

少しずつ、少しずつ歯磨きの習慣をつけて、ぴかぴかの歯で健康に楽しいキャットライフを送りましょう。

 

猫の風邪

こんにちは。獣医師の上嶋です。

本日は、猫ちゃんの風邪についてお話ししたいと思います。

猫ちゃんの風邪には、複数の病原体が関わっていますが、最も一般的な病原体は、ヘルペスウイルスです。

主な症状は、目やに、充血、くしゃみ、鼻水、ひどくなると発熱や肺炎に至ります。

特に免疫力の弱い仔猫や老猫で重症化しやすく、最悪の場合、命に関わることもあります。

一般的には、抗ウイルス薬や目薬、二次的な細菌感染予防のための抗生剤、点滴などの対症治療で症状は良化しますが、ヘルペスウイルスの厄介な点は、お薬を使っても完全に体の中からウイルスを排除することが出来ない点です。

普段は三叉神経という場所に潜んでいて、猫ちゃんの具合が悪くなり、免疫力が低下すると、表に出てきて症状を出すのです。

ウイルスは、鼻水や目やになどの分泌物からうつるため、多頭飼いのお家では一気に感染が広がる危険があります。

ワクチン接種は、ヘルペスウイルスの感染を100%防ぐことは出来ませんが、発症を抑えたり、発症したとしても症状を軽くすることが出来る可能性がありますので、定期的な予防接種が勧められます。

ご自宅の猫ちゃんの体調に気になることがあれば、お気軽にスタッフにご相談ください。

 

今だからこそ気をつけていただきたい病気(熱中症

獣医師の皆川です。日中は汗ばむ季節になってきました。

いよいよ気温と湿度がグンとあがる梅雨、そして夏がやってきます。

そんな今だからこそ気をつけていただきたい病気があります。

熱中症!

熱中症は夏の病気!と、思われる方も多いですが、身体が暑さに慣れていない今も注意しないといけない時期です。

例えば…

・家に帰ったら室内が暑い。出迎えてくれず、うずくまったまま元気がない。

・日中にドックランで走り回って帰ったあとからぐったりして下痢している。

・ちょっとの間、エンジンを切った車内に置いておいて、戻ってきたら意識もうろうとしていた。

あくまで一例ですが、暑い場所にいる(いた)、もしくは、暑い日に体温を上げる行動のあとに元気がない場合には要注意です。

ヒトと違ってワンちゃんネコちゃんは汗をかけません。

体温を下げるのが苦手なのでヒト以上に室温調節に気をくばる必要があるんですね。

①天気予報・予想最高気温をチェック!暑い日はクーラー・扇風機をかけて外出する!

②お水を切らさない!

③お散歩はすずしい早朝・夜に行う!

これだけでも十分な予防です。

まだ朝晩と日中で寒暖の差も激しいので予測がしにくいと思いますので、天気・気温予報も十分活用しましょう。

また、もともと熱中症になるリスクのある子として

・短頭種(チワワ、フレンチブルドック、パグ、シーズー、狆、ペキニーズなど)

・肥満傾向

・心臓や呼吸器に持病がある

・おしっこが多いなど体内の水分がなくなりやすい病気(腎不全・糖尿病など)

がある場合は特に要注意です。

もし、ご不安なことがありましたら獣医師までご相談くださいね。よろしくお願いいたします。

治療方針は一緒に決めていきましょう

こんにちは、副院長の石川です。

今日はワンちゃんやネコちゃんが病気になった時の治療方針を決めることについてお話ししてみたいと思います。

ワンちゃんやネコちゃんの病気が分かった場合に、どういう治療をするかを決めていくことになります。

その時に方針を決めるのは誰でしょうか?動物では本人が決めることはできません。

ご家族はそのワンちゃんやネコちゃんのことをよく分かっていて、どのような治療をしてあげるのがその子のためになるかということを一番分かっていると思いますが、おそらくは“医療的に”どういった治療ができるのかはわからないのではないかと思います。

一方、私たち獣医師は医療的にどういった治療を行うことができるのかはわかりませんが、患者であるワンちゃんやネコちゃん、そしてそのご家族にとってどういった治療を行うのがベストなのかを直接知ることができません。

ヒトの医療では、そうした治療方針の決定を行う際に、以下のように色々なやり方が提案されています。

・EBM(根拠に基づく医療):データなどの情報も大事にしよう

・NBM(物語に基づく医療):患者さんの物語も大事にしよう

・VBP(価値に基づく診療):色々な価値も大事にしよう

・SDM(共有意思決定):患者さんと医者で一緒に決めていこう

それぞれに特徴があるのですが、共通しているのは「医学的な面も大事だけど、患者さんの気持ちも大事なので、それらを合わせて一緒に治療方針を決めていくのがいいよね」というところです。

こうした考えは動物の医療にも当てはまると私は考えています。

患者本人であるワンちゃんやネコちゃんは、気持ちを語れませんがそれを代弁できるご家族がいます。

その子にとっての良いことが何かを、ご家族と私たち獣医師が一緒に考えていければいいと思っています。

ですので、診療の際には是非、ご家族としてのお気持ちをたくさん教えてください。

それがないと私たちは何が本当に良い治療なのかを考えることができないのです。

言葉の話せない動物のために、一緒に良い治療を行なっていければと思っています。

マラセチア皮膚炎について

こんにちは、はじめまして。

4月に入社した看護師の森谷です。

私が飼っているパグはマラセチア皮膚炎で現在治療しています。

なので、今回はマラセチア皮膚炎についてお話します。

マラセチア皮膚炎とは、真菌のカビの一種で動物の皮膚や口吻、外耳道、指の間などに常在し赤み、痒み、独特の臭い、脱毛などを引き起こします。

マラセチア皮膚炎は季節も関係していて夏や梅雨などのジメジメした湿度の高い時期に発症しやすいです!

実際私の飼っているパグもこの時期が一番ひどかったです。

治療方法としては、マラセチアに効果のある薬剤が入っているシャンプー(マラセブシャンプー)を使用します。

頻度としては週に1~3回くらいが目安です。シャンプーであまり改善されない場合は、抗真菌薬などを処方してもらいます。

私の飼っているパグは週2でシャンプーをし、処方された薬を飲んでいて、今はすごく皮膚の状態が良く、痒みもおさまりました。

週2~3回のシャンプーは大変かもしれませんが、マラセチアが増殖しやすい環境を作らない事が大切です。

上記のような症状があり、気になるような事がございましたら診察をオススメします。

また相談やご不明な事がありましたらスタッフまでお声かけください。

どうしてワクチン接種が必要なの?

初めまして。

4月に入社した獣医師の宮本です。

診察のなかで「ワクチン接種はどうして必要なのか」について質問がよくあります。今回はどうしてワクチン接種が必要なのかご説明します。

 

1つの目的は「個体免疫」をつけることです。

「個体免疫」とはワクチン接種したその子自身が伝染病を発症することを防ぐことです。

ワクチンを接種することで、発症したら重症化する可能性のある伝染病に対する免疫をつけて、接種した子自身の発症や重症化を防ぎます。

 

もう一つは「集団免疫」をつけることです。

「集団免疫」とは伝染病の流行を防ぐことです。

多くのわんちゃんねこちゃんがワクチン接種することで、伝染病に対して免疫を持つ子が増えます。その結果、もし伝染病を発症した子がいても、その周囲の子達に免疫がついていれば伝染病が広がることを防げます。

また、生まれたばかりの子や病気によりワクチンが受けられない子がいます。そういった子たちに感染させないように、周りがしっかりと予防して集団免疫を高めることで、感染源を減らし伝染病が広がることを防ぐ必要があります。


 

「外に出ないけれど、ワクチン接種の必要はありますか?」とよく質問があります。

全く外に出ない子は、逆に伝染病に対する免疫が低い可能性があります。たとえば体調を崩し病院に来ることになった場合に、他の子から感染して発症してしまう場合があります。また発症した場合は感染源となり、周囲の子たちにも影響が及んでしまう可能性があるため、お外に出ない子にもワクチン接種はおすすめしています。

 

ワクチン接種の必要性についてご理解いただけましたか?もちろん必ずワクチンを打つ必要はなく、その時の体調や抱えている病気によって打たない方がいい場合があります。心配でしたら、気軽に獣医師にご相談してくださいね。

肥満で情緒不安定?

こんにちは。獣医師の上嶋です。

朝晩はずいぶん涼しくなってきましたが、皆様体調などくずされていませんか?

今回は、肥満と診断された犬が減量することで、生活の質(QOL)が上がったという論文についてご紹介したいと思います。

この論文では、肥満と診断された犬のご家族に、減量前後でQOLに関するアンケートに答えてもらい、ご家族が感じる犬の活力、情緒不安定さ、不安、痛みの各カテゴリーにおいて改善が認められるかどうかを調査しました。

その結果、減量を成功させた犬で、情緒不安定さ、痛みのスコアが軽減したとの結果がでました。

また、減量に失敗した犬は、成功した犬に比べ、活力が低く、情緒不安定のスコアが高いとの結果がでました。

 体重が増えると、骨や関節にかかる負担が増し、関節炎などの病気が悪化します。

適度な減量は、関節への負担を減らし、痛みの軽減につながります。

そして、痛みが軽減するということは、活動性の上昇や、精神的な機敏さ、外向性の上昇につながると考えられます。

なぜ肥満だと情緒不安定のスコアが高くなるかについては、はっきりとは分かっていませんが、人では、糖質が過剰にあると精神的に不安定になるのではないかという説があるようです。

肥満の犬では、適正体重の犬よりも熱中症による死亡率が高いということも分かっています。

夏はダイエットの成果が出づらい時期ではありますが、心と体の健康のため、適正体重の維持を目指しましょう。

ダイエットの方法でお困りの方は、病院スタッフにお気軽にお問い合わせください。