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総合診療科

犬の歯について

こんにちは、獣医師の座古明奈です。

今回は犬の歯についてお話させて頂きます。

犬には上顎20本下顎22本の計42本の歯があります。猫は上顎16本下顎14本の計30本です。

犬は口の内のがアルカリ性のため虫歯になりにくいのですが、歯周病にはなり易いです。

歯周病は歯石の蓄積や細菌の増殖が原因で、歯茎の痛みや腫れ・出血・歯のぐらつきなどが起こる病気です。

歯周病を防ぐためには、歯石がつかないように歯磨きによるケアが重要です。特に、歯周ポケットまで歯ブラシでケアすることが必要です。

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この部分は特に歯石が溜まりやすいです。

 

歯磨きを嫌がる子は多いですが、歯周病は口臭だけでなく病気の原因(鼻炎、下顎骨折など)になることもあるので、なるべく綺麗な状態に保ってあげましょう。

歯磨きの仕方など、わからないことがあればいつでも聞いてください。

 

グレインフリーの食事

こんにちは。獣医師の上嶋です。

最近注目されている、グレインフリーですが、ペットフードでも、グレインフリーと記載された食事をしばしば見かけるようになりました。

グレインフリー=穀物を使用していない食事であり、主に穀物にアレルギーを持つ動物や、穀物の消化が苦手な動物で有効とされています。

(ちなみに、似た言葉として、グルテンがありますが、グルテンは麦類に含まれるたんぱく質のことで、グレインフリーであれば、必然的にグルテンフリーということになります。)

しかし、2019年に、米食品医薬品局(FDA)から、グレインフリーのペットフードを食べている犬で、拡張型心筋症の発症が増えるという調査報告が発表されました。

拡張型心筋症とは、心臓の筋肉が薄くなり、動きが悪くなる病気で、本来はドーベルマンやボクサーなどの大型犬に多いとされていますが、近年、比較的小型の犬に拡張型心筋症が増えており、食事内容の調査を行ったところ、グレインフリーフードを食べている犬の割合が多いということが分かりました。

また、グレインフリーフードを食べていた拡張型心筋症の犬が、食事変更後に心筋症の改善が認められたとの報告もあります(Journal of Veterinary Cardiology 2019:21,1-9)。

ただし、グレインフリーと拡張型心筋症の因果関係は不明であり、グレインフリーが体質に合っている子もいるので、現在グレインフリーを食べている犬の食事変更が推奨されるわけではありません。

栄養は、心臓に限らず、動物の健康状態に密に関わっており、私たちも、ご家族からお話を伺う際、食事内容の確認はとても大切だと考えています。食事の内容を迷われている方は、お気軽に病院スタッフにご相談下さい。

 

子犬の咳

こんにちは、獣医師の渡邊です。

もう少しで4月、新生活を迎える方も多いと思いますが、今回は子犬の新生活で起こりやすいケンネルコフについて取り上げてみたいと思います。

ケンネルコフ(kennel cough = 犬舎での咳)は犬のパラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、Bordetella感染などにより発症する、呼吸器感染症です。

接触により感染は拡大するため、同居犬にも注意が必要となります。

主な症状は咳ですが、それ以外全く症状が認められないことも特徴です。

(ただし、重度の場合には肺炎を併発し、呼吸状態の悪化が認められることもあります)

治療は咳を抑えること、そして二次的な感染を防ぐための抗生剤治療になります。

適切な治療が行われれば、命に関わることはほとんどありません。

そんなケンネルコフですが、よくある発生状況として、ペットショップ→家庭などの環境変化によるストレスが挙げられます。

子犬を新しく迎える予定がある方は、是非とも頭の片隅に入れておいてください。

ただし、他の病気の可能性もあるため、自己判断はせず、動物病院を受診して頂ければと思います。

では、来年度もよろしくお願い致します!

 

発作のお話

最近は寒暖の差が激しいですね。みなさま体調を崩されていませんでしょうか?

寒暖の差と花粉症とも戦っている獣医師の皆川です。

立て続けに診察する機会がありましたので、発作のお話を、

1)発作ってどんな症状がでるの?

2)どんな病気で起きるの?

3)どんな検査するの?

4)もし起きたらどうしたらいいの?

の4つに分けてお話しします。

 

1)発作ってどんな症状がでるの?

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・泡を吹いて足をバタバタしてます!!おしっこもらしています!!

・バタバタは落ち着いたんですが、立ち上がれずにぐったりしています!!

・立てるようになりましたが、同じ方向にぐるぐる回っています!!目が見えてなさそうです!!

・ずっとバタバタが止まりません!!

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あくまで一例ですがこんなお電話をいただくことが多いです。

こんな内容を聞くと ”はやく発作を止めてあげないと…!”と気が引き締まります。

 

2)どんな病気で起きるの?

こんな状態になってしまう病気はたくさんあって

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①脳:てんかん、脳腫瘍、脳炎、脳出血、脳梗塞 …

②脳以外:低血糖、低カルシウム血症、門脈体循環シャント、腎不全、中毒 …

**********

などがあります。

 

3)どんな検査や治療するの?

身体検査、血液検査、MRI検査を行います。主に、

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・目の動きや体の向きなど見た目の異常がないか

 (病気の場所がわかることがあります)

・肝臓、腎臓の機能や血糖値、カルシウム値に異常がないか

 (②の病気は血液検査でわかることが多いです)

・脳自体に異常がないか

 (①の病気の診断に役立ちます)

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といったことをみています。

診断したら病気そのものに対する治療や発作止めのお薬を始めます。

 

4)もし起きたらどうしたらいいの??

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・かかりつけの先生に電話して、どうしたらいいか聞く

・可能であれば発作を動画をとる(携帯やスマートフォンでOKです)

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をしてみてください。

動画は

・失神

・行動異常

などの発作に似た症状になる病気を見分けるのに役立ちます。

苦しがっている姿を撮影するのは心苦しいですが診断にとても役立つので、人手があれば撮影をお願いします。

今の挙げた発作は代表的なもので、ほかにも

・足がつっぱるだけ

・よだれが出たり、明らかな異常がないのにお腹が痛そう

・謎の行動をとる

・急に脱力する

など、まだまだいろんな種類の発作があります。

もし、気になる点がございましたら、スタッフまで教えてください。

よろしくお願いします。

皆川

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動物とヒトの感染症

こんにちは、獣医師の中嶋です。

コロナウイルスが世界的に感染拡大し、香港では、感染した女性が飼育していた犬からウイルスの陽性反応が出ました。

感染症の中には、ヒトから動物に感染したり、動物からヒトに感染する病気があります。

この感染症をzoonosis(人獣共通感染症)と呼びます。

今のところ新型コロナウイルスが犬や猫からヒトに感染した例はありませんが、もちろん犬からヒトへ感染したり、猫からヒトに感染する病気もあります。

そこで、ご家庭で実践できる感染予防法を紹介したいと思います。

・動物と触れ合ったらしっかり手を洗いましょう

手洗いは感染症予防の基本になります。手に病原体が付着したままご飯を食べたり、目をこすったりすることで感染が成立します。

・過度の接触を控えましょう。

感染症の多くが口から体内に入ります。愛犬・愛猫とキスをしたり、同じ食器でご飯をあげるのは控えましょう。

動物たちは良きパートナーであり、感染症について過剰に恐れる必要はありません。

適切な予防を実践しヒトと動物の健康を守りましょう!!

 

猫の排尿異常について

こんにちは、獣医師の杉野です。

だんだんと寒くなってきましたね。

寒くなってくると、排尿異常で病院にいらっしゃる猫さんが急増します。

頻繁にトイレに行く、血尿が出る、尿が少しずつしか出ない、トイレに長い時間座っているのに排尿していない、などなど・・・

こういった症状は膀胱炎や尿石症のサインかもしれません。

猫さんは基本的に暖かいところが好きな動物なので、寒いと動くのが億劫になりトイレや水を飲みに行く回数が減ってしまいます。

そして気温が下がることで飲水量が少なくなると、尿が濃縮します。

さらにトイレを我慢してしまうので濃縮された尿が膀胱内に溜まっている時間が長くなってしまうので、膀胱炎や尿石症を発症しやすくなります。

こういった事態を防ぐためにお家で簡単にできる工夫をいくつかご紹介します。

 

・部屋の温度を常に暖かくしておく

・水飲み場をいくつか設置する

・水をぬるま湯にする

・ドライフードをふやかしたり、ウェットフードに変更する

・トイレをきれいに保つ

・トイレの数を増やす

 

しかしどれだけ気をつけていても、猫さんは体質的に尿路系の病気になりやすいので、頻尿や血尿の他にも「いつもとおしっこの様子が違うな」と思ったらなるべく早くご来院くださいね。

 

猫の中毒

獣医師の福島です。

お花屋さんの前を通るたびにいつも思うことがあります。

こんなに綺麗なのに猫ちゃんにとっては危険なものもあって、注意して飾らないと、と。

今回は猫ちゃんが食べることで中毒を起こしやすい植物についてお話ししたいと思います。

中でも、家の中やベランダに置くことが多いものをピックアップしてみようと思います。

 

ポトス(観葉植物)

トマト

アサガオ

スイセン

ユリ、スズラン、チューリップ(ユリ科)

 

観葉植物はかなりの確率で中毒を起すものが多いので絶対に猫ちゃんの届く場所に置かないようにしましょう。

どうしても置きたい場合は猫ちゃんに毒性がないか調べてからにしましょう。

トマトはベランダやお庭で作っている方も多いと思います。

グリーンの実、葉や茎などに毒性があるので、猫ちゃんに触られないよう注意して下さい。

お花は私達を楽しませてくれますが猫ちゃんには危険なものも多いです。

特にアサガオ、スイセン、チューリップはお家の花壇で育てている方もいると思います。

また、ユリ、スズラン、チューリップはお家に飾ったりプレゼントとしてもらったりすることもあると思います。

猫ちゃんが近づけないところに飾って下さいね。

猫ちゃんは、肉食動物の食生活に合うように進化したため肝臓の働きが人やわんちゃんとは異なります。

そのため、植物中の成分が蓄積しやすく、体も小さいため中毒になりやすいのです。

ご紹介した以外にもまだまだたくさんあります。興味のある方は調べてみて下さいね。

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(仲良く寝てます)

 

耳の炎症が原因で起きる、神経の症状について

こんにちは、獣医師の工藤です。

今回私は耳の炎症が原因で起きる、神経の症状についてお話します。

梅雨の時期から夏にかけては、耳のかゆみを訴えて病院に来るわんちゃんが多くいます。

また、耳垢が増えたり耳の中が臭うようになることもあります。耳の炎症である外耳炎は、耳の穴から鼓膜まで及ぶこともあり、放っておくと鼓膜の奥にある中耳まで炎症が広がってしまうことがあります(中耳炎)。

中耳炎が悪化すると、顔が悪い耳の方に傾いたり(斜頸といいます)、目が揺れたりという神経症状が起きてしまう場合があります。

また、耳の炎症によって顔面神経が麻痺してしまうと、顔の片方が動かせなくなって唇がたるんだり、うまく瞬きができないというような症状が起きます。

耳の症状から神経の麻痺が起きてしまうことは驚きかもしれませんが、耳の奥は外から見えないため気づかないうちに病状が進行しやすいのです。

特に、耳が垂れているコッカースパニエルや耳道が狭いフレンチブルドックなどは耳のトラブルが起きやすいことが知られています。

早めに治療を始めることで防いであげることができますので、気になる症状がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

 

皮膚病について

こんにちは、獣医師の宮本です。

夏が近づいてくると気温や湿度が上がり、皮膚のトラブルで来院されるわんちゃんが増えてきます。

実は皮膚病の診察では、季節や気候も大切な情報なのです。

そしてそれだけではなく、ご家族から伺う様々な情報が皮膚病の診察には欠かせません。

今回はそういった皮膚病の診療で大切な、ご家庭での情報についてのお話しをしたいと思います。

まずはワンちゃんのアトピー性皮膚炎という皮膚病を例にしてみます。

アトピー性皮膚炎はかゆみの強い皮膚病です。最初の痒みは若いころにみられることが多く、また花粉やダニなどがアトピーに関与していることが多いため、季節によってかゆみが悪化することがあります。

他にも、かゆみの部位やアトピーになりやすい犬種、などの特徴もあり、様々な情報を統合して診断を行います。

アトピー性皮膚炎に限らず、皮膚病の診察で教えていただきたいポイントを以下に挙げました。

皮膚のトラブルで来院される際に、整理をしておいていただけるととても助かります。

●痒みについて

 ・かゆみはいつ頃からありましたか?

 ・かゆみはどの部位からはじまりましたか?

 ・かゆみはどのように広がりましたか?

 ・かゆみがみられるようになったきっかけや、悪化するきっかけはありましたか?

  (食事内容・シャンプー・生活環境の変化、薬やサプリメントの服用)

 ・かゆみの程度はどのくらいかですか?(たとえば、夜も眠れないくらい、など)

●食事

 ・現在とこれまでの食事(できれば製品名まで)はどういったものですか?

 ・おやつは与えていますか?(その種類も)

●生活の環境

 ・ふだんの生活は屋内か屋外か、どちらですか?

 ・散歩には行きますか?どういったところに行きますか?

●同居動物やご家族

 ・一緒に暮らしている動物に同じような皮膚のトラブルはありませんか?

 ・ご家族(ヒト)の中で皮膚の問題がある方はいませんか?

●予防

 ・ノミやダニの予防は適切に行っていますか?

 ・ワクチン接種を最近しましたか?

●皮膚以外の問題

 ・皮膚の問題が発生する前後で、体調(元気、食欲、飲水量、排便、排尿、呼吸など)に変化はありませんででしたか?

 ・皮膚の問題以外に病気はありませんか?

こららの情報を整理していただき、一緒にワンちゃんネコちゃんの痒みを解決していきましょう!

 

歯科ユニット機材の導入

こんにちは、獣医師の徳山です。

この春に新しく歯科ユニットという機材を病院に導入しました。

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人間の歯医者さんのようにドリルや吸引機や超音波スケーラー(歯石除去機)などがひとまとめになったものです。

以前からあった機械よりもより早く安全に歯石落としや抜歯などを行うことができるようになり、麻酔の時間も短くできます(ワンちゃんネコちゃんの歯科の処置は麻酔が必要となります)。

ある程度高齢のワンちゃんネコちゃんは多くの場合、歯石や歯周病があると言われています。

当院の最新の歯科ユニットで歯科の処置を検討してみませんか?

診察時に獣医師までお問い合わせください。

獣医師 徳山智信

 

椎間板ヘルニア

こんにちは、獣医師の座古です。

今回は椎間板ヘルニアについてお話しさせていただきます。

椎間板ヘルニアは、ミニチュアダックスフンドやフレンチブルドッグ、トイプードルなどに多い病気です。

背骨と背骨の間には、クッションの役割をしてくれる椎間板という物質があります。この椎間板の中身が飛び出して、背骨の中を通っている脊髄という神経を圧迫することで椎間板ヘルニアは起こります。

後ろ足がフラフラよろける、抱っこした時にキャンと痛がる、などの症状が出ます。

万歳で抱き上げると腰に負担がかかることもあるので、

この様な抱っこではなく

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体全体を優しく持ち上げるように抱っこしてあげてください。

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食べさせてはいけないもの

こんにちは。看護師の加藤です。

今回は食べさせてはいけないものについてお話します。

みなさんはわんちゃんが食べてはいけないものを

知っていますか?

私達が普段食べている食べ物の中には、わんちゃんが食べてしまうと中毒を起こしてしまうものなどがあります。

 

*チョコレート

 チョコレートに含まれる“テオブロミン”という成分に

 毒性があります。

症状:中毒症状、嘔吐、下痢など

 

*ネギ類

 症状:貧血、食欲不振、尿が赤いなど

 

*キシリトール

  症状:低血糖、急性肝不全

 

*ぶどう、レーズン

  症状:嘔吐、下痢、食欲不振、急性腎不全

 

代表的なものを挙げてみましたが、他にもマカダミアナッツやアボカドなどたくさんあります。

 

もし食べてしまった場合は、食べてしまったもの、どのくらいの量食べてしまったか、いつくらいに食べたかなど教えて頂けるとその後の指示や処置がスムーズに進みます。

 

食べてはいけないものを食べてしまうと中毒症状を引き起こすだけでなく摂取量によっては命を落とす危険性もあるので注意しましょう。

 

何かありましたらいつでもご連絡ください。

 

 

フィラリア予防

こんにちは、獣医師の宮本です。

気候が少しずつ暖かくなり、フィラリア予防を考える季節になってきましたので、今回は犬のフィラリア予防について、いくつか注意点をお話ししたいと思います。

1 薬を飲み始める前に血液検査を行います

その年の予防シーズンが来たら、予防薬を始める前にフィラリアにかかっていないかを検査します。

「前の年に飲み忘れて余った薬があったので、飲ませ始めた」といった話を聞きくことがありますが、その前に一度ご相談ください。もしもフィラリア症に感染している状態で薬を飲み始めると、良くない反応が起こることがあります。

予防を始める前には検査をすることをおすすめします。

2 前年に予防薬を忘れた月がある場合は教えて下さい

前年に予防薬の飲み忘れがあると、予防が十分にできていない可能性があります。

そうした場合には検査の内容を変えることがありますので、検査の前に教えてください。

3 毎月決まった日に飲ませましょう

フィラリア予防薬は、実は体にフィラリアが入ってくるのを防いでいるわけではありません。

体に入ってしまったフィラリアが育つ前に体から追い出している、そういう薬です。

毎月1回お薬を飲んで体に入ったフィラリアを追い出してリセットしているイメージです。

そのため飲み忘れたり、飲ませるのが大幅に遅れたりするとフィラリアが育って追い出せなくなってしまい、フィラリア症になってしまうことがあります。

お薬を飲ませる日が毎月同じ日にしておくとわかりやすいです。

毎月1日などは覚えやすいですし、カレンダーに印をつけておくのもよいかもしれません。

せっかくのお薬ですので効果を最大限にするために忘れずに飲ませましょう。

4 食事のアレルギーがあるときは教えてください

フィラリアの予防薬は、当院では主に飲み薬を扱っています。

飲み薬には錠剤やおやつタイプのものなどがあります。

おやつタイプはビーフやチキンなどの成分が含まれているもがあります。

こうした食べ物にアレルギーがある場合には反応してしまうこともありますので、アレルギーがある場合には薬のタイプについてご相談ください。

5 薬を飲ませてしまったに後に吐いてしまったら

薬を飲んですぐに吐いてしまうと、薬の成分も出てしまっている可能性があります。

飲んでから吐いてしまうまでの時間にもよりますが、予防効果ない場合もあるので、もし吐いてしまった場合はご連絡をください。

薬のタイプによっては体に合わずに吐いてしまうこともあるので、そうした場合にはタイプの変更についてご相談しましょう。

 

フィラリア感染症はもしも感染すると重い症状を起こし、時には命を脅かす病気です。

ですが、フィラリア感染症は昔に比べると、とても少なくなりました。

それは良い予防薬が開発され、多くのわんちゃんが予防をするようになったからです。

正しい予防で確実に防げる病気ですので、今年もしっかり予防をしましょう!

 

わんちゃんねこちゃんの鼻血

冬将軍も去り、少しは過ごしやすくなってきましたね。

一難さってまた一難。

今度は花粉が飛んでいて鼻が詰まる毎日を送っている獣医師の皆川です。

今回の話題は鼻症状つながりで、わんちゃんねこちゃんの鼻血についておはなししようと思います。

ヒトの鼻血では多くの場合、鼻入口の粘膜が薄いうえに血管が豊富な部分があり、そこが傷ついて出血することが知られています。

授業中に鼻血をだす同級生を何人見てきたことやら…病気のひとのみならず健康なひとでも鼻血が起きているのはみなさんもご存知のこととおもいます。

さて、ここで質問です。

Question:ワンちゃんネコちゃんも同じように薄くて出血しているのでしょうか?

 

答えは“No”

 

人の場合と異なり、自然出血ではなく病気が原因で出血している場合が多いそうです。

出血の原因はさまざまで

・鼻の中にできものがある

・傷つけてしまった

・歯の根元に炎症があり鼻にも波及している

・血が止まりにくい

・血圧が高い

…などなど

ヒトの鼻血をみて病気かな!?って考える方は少ないと思います。

だからこそ

“わんちゃんねこちゃんの鼻血は病気が隠れているかもしれない!!”

って思っていただけると幸いです。

もし気になることがありましたらスタッフ、獣医師にご相談くださいね。よろしくお願いいたします。

 

ネコちゃんの黒いツブツブ

ネコちゃんの顎の下をのぞいてみましょう。黒いツブツブはありませんか?

ときどき顎の下が黒っぽくなっているネコちゃんを見かけます。

これは猫ニキビです。

人のニキビに似たもので、毛穴に余分な皮脂や汚れが詰まってできます。

顎の下には、特に皮脂を分泌する脂腺があり、猫ニキビがおこりやすい所です。

多くは軽症ですが、細菌や真菌によって感染がおこると、膿がたまったり痒みや痛みがでます。

そして、後ろ肢の爪などで引っ掻いてしまうと出血したり傷になってますます悪化していきます。

 

症状としては、

顎の下の黒いツブツブ

顎の下の脱毛

顎の下の赤み、腫れや出血

顎の下の皮膚が硬くなっている

顎の下をかいている

などです。

 

原因は、はっきり特定されていません。いろいろなことが考えられます。

【お食事に関連した原因】

食器を洗わずに食事や水を与えることで、食器で雑菌が増え、それが皮膚につくことで発症することがあります。

食器の素材(プラスチックや金属に対するアレルギー)や食べているもの(食物アレルギー)に対してアレルギー反応がおきることがあります。

また、食事に含まれている成分によって皮脂の分泌が過剰になり、皮脂を好む雑菌が増えることで発症することもあります。

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【環境の変化】

ストレスでホルモンのバランスが崩れたり免疫力が低下したりすることで発症することがあります。引っ越しや家族構成の変化、けがや病気、避妊去勢手術、出産、近所で工事しているなど、それ以外でもネコちゃんがストレスに感じる環境には注意が必要です。

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【ニキビダニが原因】

ニキビダニは毛包虫ともよばれ毛包に寄生しているダニの一種です。

このダニによって引き起こされた炎症が原因のことがあります。

*顎の下が赤く腫れあがっている場合、猫ニキビのこともありますが、それ以外の皮膚疾患の可能性もあります。

腫れがひどかったり赤みがある場合には早めに動物病院で診察を受けて下さい。

(カビ、自己免疫疾患、できものなどの可能性があります。)

 

猫ニキビの治療

軽度な場合(黒いツブツブのみ)、その部分の皮脂と汚れを取り除きます。

ぬるま湯に浸したタオルで汚れをふやかして優しく拭いて下さい。強くこすると炎症がおきてしまうことがあります。

一週間たっても改善がなかったり、赤みがあったり腫れたりしてネコちゃんが気にしているようであれば動物病院に連れて行きましょう。

動物病院では、塗り薬や消毒薬、薬用シャンプー、状態によっては内服薬などで治療していきます。

ダニがいれば駆虫薬も使用します。

アレルギーの可能性があるなら食器や食事をかえたりします。

引っ掻かないようにエリザベスカラー(首に巻いて顎を引っ掻かないようにするもの)を付けることもあります。

*人用のニキビ治療薬は絶対に使用しないで下さい。中毒をおこす危険性があります。

 

原因になるようなことを取り除いて予防しましょう。

水や食事の容器をこまめに洗って細菌の繁殖をふせいだり、ネコちゃんが落ちつける環境を整えてあげることが大切です。人もストレスが原因で体調を崩したりしますが、動物たちも一緒なのです。

おいしく食べて楽しく遊んで(仕事して)ゆっくりお休みする。人も動物も大切なことですね。

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りゅうくんが亡くなりました

こんにちは。獣医師の平林です。
秋になり、だんだん寒くなってきましたね。
風邪が流行りだす季節ですが、秋の美味しい食べ物で風邪をはねのけたいと思っています。
 
先日、当施設のりゅうくんが亡くなりました。
14歳6ヶ月、ラブラドール・レトリバーとしては、寿命を全うしたのかもしれませんが、悲しく、寂しいです。
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りゅうくんは小さな頃から病院で暮らしていて、成犬期には供血犬として大活躍してくれました。
やんちゃな性格で、ボールやフリスビーで遊び、食いしん坊で、院長がくれるビスケットが大好きな子でした。
ここ数年は穏やかなおじいちゃんになり、2年前にがんで前肢をなくしてしまいましたが、上手にバランスをとって、りゅうくんのペースで過ごしていました。
 
りゅうくんは2-3ヶ月ごとに定期検診を受けていましたが、この7月にお腹の中に脂肪肉腫という、すこし珍しいがんがみつかりました。
手術で取り除くことが難しい所にできていて、犬の脂肪肉腫に有効な抗がん剤はない状況でした。
手術と抗がん治療の両方に挑戦し、とても頑張りましたが、がんが進行し、10月4日に亡くなってしまいました。
 
りゅうくんが亡くなった後、病院でりゅうくんの剖検を行いました。
剖検とは、亡くなった後に行う解剖で、胸やお腹の中の臓器、脳などを観察し、亡くなった原因や、病気の治療をしていた場合には治療の効果などを調べることができます。
そして、病気の解明や、同じような病気になった子への治療につながります。
 
りゅうくんの病気は珍しい病気だったので、この病気がどのような病気なのか、私たちに学ばせてくれました。
りゅうくんが教えてくれたことを、これからの獣医療に必ず生かしていきます。
 
りゅうくんは最期までみんなの力になってくれました。
今頃、天国の仲間とビスケットの会をして、元気に駆けまわっているといいなと思います。
 
 

猫の下部尿路疾患について

初めまして、4月に入社しました獣医師の工藤です。

出身は北海道なのですが、就職を機に埼玉へ引っ越してきました。

雪の降らない(自転車に乗り続けられる)冬は初めてなので、今から楽しみです。

さて、今回私は猫の下部尿路疾患についてお話したいと思います。

尿は腎臓で作られ、尿管・膀胱・尿道を通って排泄されます。

下部尿路というのは膀胱から尿道までの通り道のことを言うのですが、猫ちゃんはこのあたりの病気が多い傾向にあります。

特に、最近めっきり朝晩が冷え込むようになりましたが、この時期には頻尿・血尿・尿路閉塞などで来院する猫ちゃんが増えてきます。

寒くなってお水を飲む量が減ったり、温かい布団からでるのがおっくうになって水を飲むことを我慢したり…ということが一因なのではないかともいわれています。

この時期にはぜひ、水飲み場を増やしてあげたり排尿の回数をこまめにみてあげたりと気をくばってあげてください。

特に、最近普及しているシステムトイレは、トイレ掃除の頻度が少ないという利点の反面、排尿回数の変化に気づきづらいので注意が必要です。

気になる症状がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

 

爪切りについて

初めまして

4月に入社しました、看護師の吉見です。

今回は爪切りについてお話ししたいと思います。

突然ですが、いとこのわんちゃんが先日、カーペットに爪が引っかかり、爪が剥がれ大出血をしてしまったみたいです。

こちらがケガ前の写真です。爪が伸びすぎて巻き爪になっているのがわかります。

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このような事態にならないためには、定期的に爪切りをすることが大切です。

わんちゃんねこちゃんの爪切りの頻度は犬種や個体差、運動量によって異なりますが、月1回程のお手入れが必要と言われています。

また、地面を歩いてカチャカチャと音がする場合も爪が伸びすぎているサインです。

しかし、やはり個体差があるので一番は爪の伸び具合を毎日よくチェックしてあげることが重要だと思います。

ペット用の爪切りは市販でも売っているのでお家でもできますが、不安でしたら病院へお越しください。

 

療法食について

こんにちは、看護師の富沢です。

今回は療法食についてお話ししたいと思います。

療法食とは、特定の病気の改善を目的に作られているご飯のことで、獣医さんに処方してもらうことで買うことができるご飯です。

いろいろなメーカーさんより、療法食が販売されており、たくさんの種類があります。

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当院にある療法食のサンプルの一部です。

わんちゃん、猫ちゃんによって味や食べやすい粒の大きさなど好みが違うので、たくさんの種類があります。

例えば、ロイヤルカナンというメーカーさんで猫ちゃんの下部尿路疾患用のご飯を探してみるとこれだけあるんです!

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これは、味や、カロリーなどで少しずつ違うご飯になっています。

今食べているご飯を食べないので変えてみたい!など、相談してみたいことがあればご連絡ください。

 

猫ちゃんの口腔内ケア

獣医師の福島です

【歯石は口の中の病気の原因】

猫ちゃんの口腔内の病気はいろいろありますが多いものとして口内炎・舌炎・歯周病があげられます。

原因としては、歯についた歯垢・歯石の中の細菌・ウイルス感染・免疫によるものがあります。

症状は、急に食事を食べなくなったり、口を気にしたり、よだれが出たりします。また、口臭が気になると訴えてくる飼い主さんもいます。

 

【歯石予防は歯磨きで】

歯石は歯垢や細菌のかたまりです。

日頃から歯磨きをすることで予防できます。

歯石がついてしまったら麻酔をかけて歯石をとる処置をしないときれいにはなりません。

また、処置をしても、そのままにしておくとまた歯石になってしまいます。

歯磨きをして歯石がつかないように予防していきましょう。

 

【歯磨きをしてみましょう】

猫ちゃんに歯磨き?無理でしょう?と思われる方も多いと思います。

もともと、口の周りを触られることが好きな猫ちゃんは少ないと思います。

たいていの猫ちゃんは嫌がりますよね。

少しずつ、少しずつ根気よく慣らしていくことが大切です。

 

【歯磨きの練習】

  • 口周りを触る練習をしましょう。

いきなり触るといやがるので、リラックスしているときに額や頬(猫ちゃんが好きな部分)をなでながら口周りや歯を触ってみましょう。

  • 慣れてきたら口をめくってみたり、歯ぐきを触ってみましょう。

おやつをあげながらやると効果があります。

  • 口周りを触れるようになったら、ガーゼや歯磨きシートを指に巻いて触ってみましょう。

あまり力を入れずに優しく触ったり、少し磨いてみましょう。一度に全部やらないで、少しずつ範囲を広げてみてください。

  • 歯ブラシを使ってみましょう。

歯ブラシを少し歯につけてみましょう。口をめくって歯ブラシを歯ぐきにつけてみましょう。受け入れてくれたら少しずつみがいてみましょう。力を入れずに優しく、ごほうびをあげながらやってみましょう。これも、少しずつ少しずつです。

 

*猫ちゃん用のデンタルペースト(歯磨き粉)もあるので好みのものがあれば使ってみるのも良いですね。

また、歯磨きしながらおやつ?と思われるかと思いますが歯磨きを好きにするためのものなので使ったほうが早く受け入れてくれるようになると思います。

 

コツは、猫ちゃんと戦わないこと。

無理しないで毎日少しずつ根気強く続けていくことが大切です。

短時間におこない、猫ちゃんが機嫌が良い状態で終わらせてあげてくださいね。

子猫じゃないから・・・と思っている大人の猫ちゃんや高齢の猫ちゃんでも遅くはありませんよ。

少しずつ、少しずつ歯磨きの習慣をつけて、ぴかぴかの歯で健康に楽しいキャットライフを送りましょう。