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スタッフブログ

白内障について

こんにちは看護師の吉冨です。

梅雨前線が近づいてきたようですが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。

今回は、白内障についてお話ししたいと思います。

 白内障は、目の中でレンズの役割を果たしている水晶体が、何らかの原因で濁ってしまう病気です。

水晶体の濁りは、タンパク質の変性によるものであるため、一度濁ると元には戻りません。

そのまま放置してしまうと視力が低下し、視野が小さくなり、やがて見えなくなります。

また視力が低下するだけでなく、水晶体のタンパク質が目の中に漏れ出て炎症を起こし、ぶどう膜炎や虹彩癒着、緑内障、硝子体変性、網膜剥離などを引き起こす恐れがあります。

 

白内障は、「遺伝性」「老齢性」「放射線性」「炎症性」「外傷性」「糖尿病性」など、原因は多岐に渡ります。

ヒトでは白内障は老齢性の疾患であることが多いですが、犬の場合は若齢時より発症するケースも決して少なくありません。

ある報告では、手術が必要となった症例は実は若齢時より発生していることが多いとも言われています。

特に若齢発症や糖尿病性のものは進行が早く、数週間から数ヶ月で視力障害が出てしまう事もあります。

白内障の進行度は、水晶体の濁り具合によって初発期から過熟期の4つのステージに分類されています。

 

① 初発期

水晶体の白濁が全体の15%未満で視覚障害がほとんどなく、飼い主様がみてもわかりにくいです。

 

② 未熟期

白濁が全体の15%以上〜100%未満になり視覚障害が現れはじめます。 未熟期以降ではぶどう膜炎を惹起する可能性があり、放置すると網膜剥離や緑内障を合併してしまうことがあります。

 

③ 成熟期

白濁が水晶体全体に及びます。光に対しての反応はありますが、視力はほぼ消失しています。

 

④ 過熟期

水晶体のたんぱく質が液化し、融解します。

 

①初発期、②未熟期の初期は気づきにくいですが、普段から定期的に健康診断をしていれば早期に発見することができます。

残念ながら白内障は点眼薬による内科治療では治癒しませんが、進行を遅らせたり、合併症予防・治療をすることは可能です。

 

②未熟期の後期以降では外科手術が適応になります。

手術では変性してしまった水晶体のたんぱく質を除去し、人工レンズをいれます。

術後は頻回の点眼治療が必要になります。

 

日頃から定期的に健康診断をし、白内障に備えておきましょう。

ご家族のワンちゃんやネコちゃんの目の異変に気づきましたら、当院のスタッフまでご相談ください。

 

今の時期に気をつけておきたい体調の変化

こんにちは、獣医師の白石裕斗です。
 
季節の変わり目、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私は長年花粉症に悩まされておりますが、ようやく花粉の症状が和らいできたかなと思うと、ジメジメとした梅雨、そして暑い夏がやってまいります。
人間はもちろん、動物たちにとっても体調管理が大事になる季節です。
 
そこで今回私からは、今の時期に気をつけておきたい体調の変化についてお知らせしておこうと思います。
激しい寒暖差や雨が続くなどで湿度が高くなると、私たちの体には様々な影響が出てきます。
また台風など気圧の変化も体に影響を与えることがあります。
温度・湿度・気圧、これらの変化が引き起こす体への悪影響を総称して「気象病」と言われることがあります。
そしてこれらは人間だけでなく、犬や猫など動物たちにも起こると言われております。
ただし、人でも感じ方には大きく差があるように、動物たちにとっても影響は大小様々です。
ですが次に挙げるような持病をもったワンちゃん・猫ちゃんは要注意です。
 
・脳神経疾患:てんかん、水頭症、脊髄空洞症など
・関節疾患
・呼吸器疾患
 
これらは気圧などの変化に影響を受けやすいとされています。
実際に、台風が近づいてくると上記の症状が悪化するといったことは診察していてもよく遭遇します。
こういった持病のない子たちでも、例えば
 
・食欲がない
・嘔吐や下痢などの消化器症状
・寝てばかりで元気がない
 
などが気象病の症状として現れることがあります。
各種検査を実施しても異常が見られないことがあり、時間の経過とともに自然と快方に向かうこともありますが、中には症状が悪化し積極的な治療が必要になることもあります。
動物たちは不調を感じても、それを言葉にして訴えたり自分で病院に行くことはできません。
やはり普段から様子を観察していただくことが重要になります。
様子の観察については、可能であれば異変を感じた時のお天気を記録したり、気になる症状を動画で撮るなどしていただけると診察の際にとても役立つのでおすすめです。
 
少しでも気になることがあれば、早めに受診されることをおすすめ致します。
 

今年も早めの暑さ対策を!

受付の築地です。

5月も終わりに近づき、雨や日中の暑さに初夏の気配を感じています。

先日、愛犬を連れて関西〜北陸〜東海へと長距離ドライブをしました。

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東尋坊です。

ワンちゃんと入れるカフェがありました!

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恐竜大好きな私は恐竜博物館へ…これは「推し」のアロサウルスの実物骨格です。

 

幼馴染犬に会ったり、初めて見る風景にとても楽しそうにしていたのですが…

その日は北陸地方の方々も驚くほどの蒸し暑さで、犬連れで出歩くのは少し危険だった為、観光もそこそこに早めに出発しました。

ワンちゃんネコちゃんたちも、人と同じように熱中症になります。

曇っていたり日陰で窓を開けていても車内は暑くなってしまうので、日除けやエアコン、扇風機などでしっかり対策してあげてください。

ペット連れのレジャーや観光をされる方だけでなく、おうちでお留守番の子たちにも今の時期から充分注意してあげてくださいね。

 

 

 

ご飯を使ったおもちゃ

こんにちは、ケアスタッフの網干です。

暖かい日が続き、過ごしやすい季節になってきましたね。

今回は、私の愛犬シャスタが使っているおすすめのおもちゃをご紹介したいと思います!

シャスタはご飯が大好きで、いつもご飯の時間を楽しみにしています。

なので、我が家ではご飯のあげ方を少し工夫しています。

そのときに使っているのがこのおもちゃです!

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このおもちゃは真ん中にご飯を入れてころころと転がすと、小さな穴の部分から少しずつご飯が出てきます。

我が家では、朝ご飯と夜ご飯を少しずつ取り置いて間食としてお昼と夜ご飯のあとにあげているのですが、そのときにこのおもちゃを使って、遊びつつ頭を使いながら食べてもらっています!

食欲旺盛で、すごい勢いでご飯を食べてほとんど丸呑みしてしまう...という子でも、このようなおもちゃを使えば時間をかけて少しずつ食べてもらうことができます。

また、どうすればご飯が出てくるのか、と頭を使ってもらうこともできるので知育的にも良い刺激になります。

わんちゃんがちょっと退屈してそうなときや、早食いの子にはおすすめのおもちゃです!

ご飯を使ったおもちゃは、種類も難易度も様々なものがあるので、愛犬に合ったものを探してぜひ試してみてください!

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お花見

こんにちは。

飼い主様サポートの青木です。

4月中旬に友人と友人の愛犬(モフ君)と一緒にお花見に出掛けたのでそちらのご報告をいたします。

場所は埼玉県の幸手市の権現堂公園と千葉県野田市の関宿城跡です。

どちらも桜を見に訪れたのですが

権現堂公園(埼玉県幸手市)

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関宿城跡(千葉県野田市)

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桜はもちろん綺麗でしたが、予想に反して菜の花が綺麗でした。

特に関宿城跡の方が素晴らしかったです。

どこまでも続く鮮やかな黄色の菜の花の道を歩くと気分も上がってきました。

こちらには、わんちゃんも一緒に敷物を広げてピクニックを楽しめるよう場所も多くゆっくりと過ごすことが出来ます。

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わんちゃんも一緒にお散歩が出来るスポットですので今後同じ時期にお出かけするスポットの候補に上げてもらえたら嬉しく思います。

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ペットのがん診断における画像診断の重要性

こんにちは画像診断科の石川です。

動物医療の発展やフードや飼育環境の改良、ペットの健康意識の高まりなどによって動物寿命は年々伸び続けています。これは統計データで示されていますが、日々の仕事のなかでも実感するほどです。私が獣医師になったころは15歳以上の子は珍しかったですが、今では16歳、17歳でも健やかに過ごしている子をよく見かけます。

歳をとると病気は避けられないものですが、みなさんはペットの死因をご存じでしょうか?

犬でも猫でもがんが最も多いとされています(統計によって猫は腎臓病が最多という情報もある)。つまり、長生きの大敵はがんといっても過言ではないですね。

今回は がん と 画像診断 について お話したいと思います。

 

ペットの健康を守るうえで、がんの早期発見・診断は非常に重要です。その中でも画像診断は、腫瘍の有無や進行度を確認するための欠かせない検査方法です。本記事では、X線・超音波・CT・MRIといった画像診断技術が、どのようにペットのがん診断に役立つのかをご紹介します。

 

1. X線検査(レントゲン)

X線検査は、胸部や腹部のがんの評価に役立ちます。特に肺転移の確認や骨の腫瘍の評価に適しており、初期診断の手がかりとなることが多いです。ただし、小さな腫瘍や軟部組織の詳細な評価には限界があります。

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図1:X線撮影装置

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図2:猫の肺腺癌。
猫の肺腫瘍において最も多い病気である。肺腫瘍の50%は無症状と言われているため、早期に見つけるためには検診が重要です。

 

2. 超音波検査(エコー)

超音波検査は、肝臓・腎臓・脾臓などの腹部臓器の腫瘍診断に有効です。リアルタイムで組織の変化を確認できるため、細胞診(針を刺して細胞を採取する検査)と組み合わせて、診断精度を向上させることができます。

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図3:超音波診断装置

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図4:肝臓の肝細胞癌。
犬の肝臓腫瘍において最も多い病気である。超音波検査において体重4kg程度の小柄な犬のお腹のなかに直径50mm大の巨大な腫瘍が見つかる。血液検査で肝酵素上昇などが見られることが多いが、かなり大きくならないと食欲や活動性低下などの症状に繋がりにくいため、注意が必要である。

 

3. CT検査(コンピューター断層撮影)

CT検査は、三次元的に体内を詳細に観察できるため、骨の腫瘍や肺・腹部の腫瘍の診断に優れるだけではなく、手術の計画を立てるのにも大きな情報をもたらします。また、造影剤を使用することで血流の状態を評価し、腫瘍の性質をより詳しく把握することができます。動きに対して弱い検査であるため、麻酔をかけて検査をする必要があります。

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図5:CT装置

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図6:犬の肝臓に見られた腫瘍病変

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図7:肺動脈内において造影欠損(肺動脈の途中から造影剤が流れていかない)が認められ、肺動脈血栓塞栓症が疑われた。このような血栓はその他の画像検査で検出することは難しく、手術計画や治療計画の立案に重要な情報をもたらす。

 

4. MRI検査(磁気共鳴画像)

MRI検査は、特に脳腫瘍や脊髄の腫瘍の診断に有用です。神経系の構造を詳しく映し出せるため、手術の可否や治療計画の決定に重要な情報を提供します。動きに対して弱い検査であるため、麻酔をかけて検査をする必要があります。

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図8:MRI装置

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図9:猫の脊髄のリンパ腫。病変が脊髄を圧迫することで痛みや麻痺を生じる。この病変は他の画像検査では検出できなかった。

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図10:図9の病変周囲の筋肉内にも広がるリンパ腫の病変。図9同様に他の画像検査では検出できなかった。

 

これらの画像検査は一見同じような検査に聞こえるかもしれませんが、それぞれ特徴が違う重要な検査です。
どの検査が最も優れている というものではなく、それぞれ強みと弱みがあり、疑っている病気に対して組み合わせて情報を得ていくことが重要です(当院ではこれらの機器が揃っているため、いずれの検査も実施が可能です。)。
特に、X線検査や超音波検査は麻酔が不要でペットに負担が少ない検査です。
X線検査や超音波検査で異常を認めた場合、または、X線検査や超音波では検出できない領域の病気を疑う場合には、次のステップとしてCT検査やMRI検査をおすすめさせていただきます。

 

まとめ

ペットのがん診断において、画像診断は非常に重要な役割を果たします。
病気の早期発見だけでなく、適切な治療方針を決めるためにも欠かせない検査です。
愛犬・愛猫の健康を守るためにも、定期的な健康診断や気になる症状がある際には、早めの受診をおすすめします。
ペットの健康について気になることがあれば、お気軽にご相談ください!

 

 

ごあいさつ(獣医師 福田大介)

はじめまして。

4月21日から入社致しました、獣医師の福田と申します。

実家でゴールデンレトリバーを飼っていたこともあり、現在も自宅でゴールデン(ハナ、♀)を飼育しております。今年で11歳になりますが、まだまだ元気です。これからももっともっと長生きしてもらいたいと願っています。

また、前職場の動物病院で、諸事情でオーナー様が飼育困難になってしまった猫ちゃんも一緒に飼っています。

推定年齢5歳くらいで、元気な男の子(タケシ)です。

私は以前開業をしており、その際は最大で猫4匹、犬3匹を一緒に飼っていました。

ゴールデンのハナは子犬の頃に、病院の供血犬(輸血が必要な患者さんに、血を分けてあげる役割のわんちゃんです。動物だと、新鮮な血液をそのまま患者さんに輸血します!)として迎え入れました。

飼育当初はシニア猫1匹(私が獣医師になった年にちょうど生まれた猫ちゃんで、もう亡くなってしまいました)がいましたので、その猫に鍛えられたおかげで、猫大好きな優しい犬に育ちました。タケシも猫なのにかなりおおらかな性格で、ハナともとても仲良くしています。

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慣れない部分も多く、皆様にはご迷惑をおかけしてしまうことも多々あるとは思いますが、今後ともよろしくお願いいたします。

 

リハビリテーション科で運動や身体のケアをしませんか。

こんにちは。

リハビリテーション科の藤澤です

桜の季節が終わり汗ばむ陽気の日も増えてきました。

これから夏にむけてどんどん暑い日も増えますし、梅雨もやってきます。

暑くなってくるとお散歩の時間を選ばなくてはいけなくなったり、暑さを避けるために運動不足になりがちでお悩みのご相談をうけます。

当院のリハビリテーション科には病気や怪我や手術の後の機能回復目的だけでなく、色々な目的で通っていらっしゃるわんちゃんが沢山います。

・身体の一部が動かしにくくなった

・手術や病気で体力がおちてしまった

・運動機能は十分に回復したけれど、心配だから定期的にチェックしてほしい。

・シニアになってきたからメンテナンスや運動をしてほしい。

・元気だけどマッサージをうけたり、パーソナルトレーナーのように運動指導してほしい。

・暑くてお外で運動できないから、暑い期間は涼しいリハビリ室で運動したい。

・水中トレッドミルで運動したい

・筋肉つけたい

・うちの子はリハビリテーションに通うのが大好きなんです!

などなど様々です。

リハビリテーションの時間はご家族も同席可能ですので、おうちでの運動やケアのご提案もさせていただきます。

ご興味がある方はご相談ください。

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大きく足を動かして、バランスとりながら歩いています

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楽しく色々な運動をしていきます。

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かわいい笑顔のちっぷちゃん。

楽しくしっかり運動できました

ごあいさつ(愛玩動物看護師 野口明衣)

皆様、初めまして。

4月に入社致しました、動物看護師の野口と申します。

入社したばかりなので至らぬ点も多いと思いますが、一生懸命頑張りますのでよろしくお願い致します。

新潟の実家ではミニチュア・シュナウザーの「よもぎちゃん」と「ちまきくん」と暮らしていました!

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野口2

雪国暮らしでも元気いっぱいです!

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これから沢山学び、皆様のお役に立てるよう頑張ります。

 

ごあいさつ(動物ケアスタッフ 大平夏美)

はじめまして。

4月からケアスタッフとして働かせていただいております、大平と申します。

家では雑種の保護犬と猫を飼っています。

私は学校ではキャットマスター専攻という専攻に所属しておりましたので、看護について至らぬ点がたくさんあるかと思いますが、日々学び、精進してまいりますので、どうぞよろしくお願いします。

 

ごあいさつ(受付 西藍香)

はじめまして。

4月から受付として働かせていただいております、西藍香と申します。

実家では、トイプードルを飼っています。いつか猫ちゃんを買いたいと思っています。

一日でも早く皆様のお力になれるよう日々努力していきます。よろしくお願い致します。
 

ごあいさつ(愛玩動物看護師 持田和奏)

はじめまして。

4月に入社いたしました、動物看護師の持田です。

実家の方で、以前は柴犬と生活していました。

皆様の様々な思いに寄り添えるように、日々精進して参ります。

まだまだ至らぬ所が多く、ご迷惑おかけすることもあると思いますが、一日でも早く皆様のお力になれるように頑張ります。

よろしくお願いします。

 

ごあいさつ(病理助手 奥島 里沙)

はじめまして。

4月から入社いたしました、病理検査技師の奥島です。

1年前の大学4年の春から埼玉動物医療センターの病理診断科でアルバイトをさせていただき、この度正社員として働くことになりました。

アルバイトの時には、大学の病態病理学研究室の4人でお世話になり、研究室では学べない、様々なことを勉強させていただきました。

今年からは、同僚だった2人が新たな道へ旅立ち、技師は、引き続きアルバイトをしてくれている佐藤さんと2人となりましたが、これまでの経験を活かしつつ、さらに知識や技術を磨きながら、これからは正社員として皆様のサポートをしていきたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。

おくしま

 

ごあいさつ(薬剤師 逸見 萌)

4月に入職しました、薬剤師の逸見です。

3月までは人のための病院で働いていましたが、動物の薬も学びたいと思い新たなフィールドへ踏み出しました!

私は、飼い主さんがペットちゃんを想う気持ちは、親御さんがお子さんへ向けるものととても似ていると感じています。飼い主さん・親御さんはどちらも自分のこと以上にペットちゃん・お子さんの体調を気にかけ心配されるのではないでしょうか?

私は薬剤師として、そんな不安を少しでも減らせるようお薬の面で助けになれればと思っています!

もし、お薬についてもっとここが知りたい!など御要望があれば、薬剤師をぜひご活用くださいませ。

うちのわんず共々、どうぞよろしくお願い致します!

逸見

 

ごあいさつ(獣医師 宮西 馨) 

初めまして、4月に入社しました新人獣医師の宮西と申します。

出身は徳島県で、就職を機に初めて埼玉県で暮らすことになりました。

幼い頃から自然豊かな環境で生まれ育った私は、クワガタ、チョウ、カメ、イモリ、ダンゴムシなど様々な生き物を捕まえては、飼っていました。生き物が大好きです。

現在は虫取りはもう行いませんが、実家にはとても大切な、私の家族がいます。

宮西

かけがえのない愛犬と同じくらい、皆様の大切なご家族を、愛情、責任を持ち、やがて診療できるように、これから日々精進してまいります。

今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

 

ごあいさつ(愛玩動物看護師 合田唯七)

初めまして。

4月に入社いたしました、愛玩動物看護師の合田唯七です。

幼い頃、愛犬が病気で亡くなってしまったことをきっかけに動物に関わる仕事がしたいと思い、愛玩動物看護師になることを目指しました。

動物たちは私にとって勇気、笑顔、エネルギー、そして癒しを分け与えてくれるかけがえのない存在です。

至らぬ点もあるとは思いますが飼い主様や愛犬、愛猫ちゃんたちに寄り添い、不安を取り除くことができるよう、日々精進してまいります。

精一杯努力致しますので、どうぞよろしくお願い致します。

 

 

犬のフィラリア検査(血液検査)の意義

獣医師の黒澤です。
長い冬が明け、暖かい日々が続いています。
予防シーズンの幕開けとなりますが、毎年、フィラリア予防に先立って、血液検査を実施しているかと思います。
今回は“犬糸状虫症(犬フィラリア症)”について、予防に先立って、何のために検査を実施しているのかご紹介しようと思います。
 

犬糸状虫症とは

犬糸状虫と呼ばれる線虫の一種による感染症です。吸血をするタイプの雌蚊によって媒介されます。イヌやキツネなどのイヌ科動物のみならず、ネコ、齧歯類、アシカなどの展示動物にも寄生します。犬糸状虫は幼虫の状態で動物に感染し、動物の体内で脱皮を繰り返し成虫になります。成虫は心臓や肺の血管に寄生し、心臓や肺の機能に悪影響をきたし、こうなってしまうと治療も容易ではありません。

 

犬糸状虫のライフサイクル(生活環) ※図1参照

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虫のライフサイクル(生活環)を知ることで、検査・予防・治療への理解が深まります。

動物の体内に寄生した成虫が、ミクロフィラリアと呼ばれる小さな幼虫を血液に放出。
吸血によって蚊の体内に入ったミクロフィラリアは、蚊の体内で初めて発育できる状態(1期幼虫)になり、脱皮を繰りかえし、2週間前後のうちに3期幼虫になる。
吸血によって動物の体内に侵入した3期幼虫は、皮下、脂肪、筋肉などを移動し、約1週間前後で脱皮し、4期幼虫になる。
4期幼虫から5期幼虫になり、血管に侵入するには約2~3か月かかる。血管内で成長。
感染から約半年で、生殖能力を備えた成虫が出てくる。
感染から6~9か月程で、ミクロフィラリアが放出される。

 

駆虫薬の使用〜“予防”か“治療”か

体内におけるフィラリアの感染状況や、前年度にしっかり予防が出来ていたかどうかによって対処が異なります。
新たなフィラリアの寄生や体内での成長を未然に防ぐために薬を使うことを予防と言い、既に心臓や肺に寄生してしまったフィラリアを駆虫するために薬を使うことを治療と言います。
予防と治療は、その意義も方法も異なるため、しっかり判断してから実施しなければなりません。
その上で必要な検査が、“血液検査”なのです。
 

血液検査とは?

日頃実施する頻度の高い検査として、①ミクロフィラリア検査、②抗原検査の2つがあります。
基本的には、どちらの検査も、フィラリアの成虫が寄生していないかを調べるために実施します。
ミクロフィラリア検査
ミクロフィラリアが体内にいるかどうかを調べます。
ミクロフィラリアが見つかった場合には、親である成虫が体内に潜んでいることが推測されます。
仔犬では、母犬から血液を介して感染している可能性もあります。
一方、ミクロフィラリアが見つからなかった場合でも、成虫の存在は否定できません。主な理由は以下の通りです。
・自分の免疫力でミクロフィラリアはやっつけた(成虫は生きている)。
・予防薬によってミクロフィラリアだけ駆除された(成虫は生きている)。
・雄か雌の虫のみが寄生していた(生殖できない)。
・成虫はいるけれど、生殖能力がまだ無い(十分成長していない)、あるいは予防薬の影響で生殖できない。
・ミクロフィラリアが血液に出てきていないか、出にくい季節・時間帯だった。
抗原検査
生殖能力のある、雌成虫の有無を調べます。
 
 
どちらもごく少量の血液で検査が可能です。以上の検査を組み合わせることで、フィラリアの感染状況を大まかに推測することができます。
 

血液検査は必要?

身の周りの環境や予防状況により異なりますが、予防を徹底していたとしても、冬に休薬していた時期があった場合には、シーズン初めの検査(当院ではミクロフィラリア検査)をお勧めしています。また、予防を実施していない子、あるいは投薬が抜けてしまった月があった場合には、ミクロフィラリア検査と抗原検査の両方の実施を推奨しています。当院では、4月末に血液検査を実施して予防開始し、12月末までの予防を推奨していますが、実際にはその子の置かれた環境や状況によって、実施する検査内容や予防の開始時期は変動します。獣医師の判断によって検査や予防を実施することが大切です。
 

最後に

寄生虫の予防は、“お薬”の投与だけではありません。例えば、蚊の繁殖を防ぐために、家周りの水場を整備したり、外出の際になるべく蚊を寄せ付けないことも大切です。とはいえ、お薬の投与は何より有効な手段です。
犬糸状虫症は、心臓や肺の機能を障害する、命に関わる怖い病気です。予防薬をしっかり飲むことで防げる病気ですので、今年も獣医師から推奨された期間、しっかりと予防を行っていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考文献

〔1〕Stephen J. Ettinger, Edward C. Feldmanら, 「Textbook of Veterinary internal medicine eight edition(2016)」(ELSEVIER), chapter 255 ; page : 3166-3236

〔2〕 石井俊雄, 常盤俊大, 今井壯一ら, 「獣医寄生虫学・寄生虫病学(2019)」(講談社), page : 286-292

 

 

 

細胞診検査と生検(組織診)について

こんにちは。腫瘍科 獣医師の小林です。

今回は腫瘍を診断する際に実施する細胞診検査と生検(組織診)についてお話しさせていただきます。

 

どちらも腫瘍を診断するために必要な検査なのですが、文字だけ見比べてもどんな違いがあるのか分かりにくい検査ではないかと思います。

細胞診検査は、細い針でできものを何回か刺すことで検査をすることが可能で、麻酔などの負担をかけないで実施できることが多いです。

できものを構成している一つ一つの細胞を確認することで、『どの組織を構成する細胞なのか』とういことを明らかして診断を進めていく検査になります。

しかし、針が通った部位しか評価することができないので、簡便に実施できる検査である一方で診断できる内容には大きな制限がかかります。

また、一部のできものを除いて良性・悪性の判断もすることができません。

 

一方で、生検はできものを塊の状態で採取することによって、できものの組織構造を確認することができます。

そのため細胞診検査よりも得られる情報が多く、診断精度も高いものが得られることが多いです。

ただし、できものの種類によっては生検よりも細胞診検査の方が診断に有用な情報が得られる場合もあります。

そのため、一概に生検の方が良いというものではなく、両者を合わせて実施することでより正確な診断をすることができます。

 

生検の方法にはさまざまな種類があり、できものができている場所などによって実施方法を検討しています。

当院で実施している生検の一例として以下のものがあります。

コア生検:お腹の中などの深い部位にできたできもので実施

屋内, 座る, テーブル, 食品 が含まれている画像

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【コア生検に使用する器具:Tru-Cut針】

 

パンチ生検:体表など表層のできもので実施

テキスト

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【パンチ生検に使用する器具:トレパン】

・切除生検

・内視鏡生検:消化管や鼻の中のできもので実施

・骨髄生検:骨髄での病気を疑う場合に実施        など

 

しかし、生検を実施するためには鎮静や麻酔などが必要になることから、動物にかかる負担は大きくなります。

そのため、動物たちの体調に応じてどこまで検査ができそうかを検討しています。

 

過不足ない治療を実施するためには、正確な診断が必要不可欠となります。

その子に最適な治療をご提案するために、最適な検査をご提案できるよう日々の診察にあたっていきたいと思います。

 

犬の顔

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我が家のアイドルぶんたくんとおもちゃ

こんにちは、看護師の橋本です。

最近は、暖かい日がふえ春の訪れを感じます。

埼玉県に移り住んで早1年、まだまだ未熟ではありますがこれからも入院患者様と向き合って参りたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

今回は我が家のアイドルぶんたくんとおもちゃについてお話しさせてください。

ボストンテリアの8歳。小さい頃から遊ぶこと食べることが大好きな可愛い男の子です。

おもちゃが遊びが大好きで特にボールがお好みです。

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皆さんのご家族はどんなおもちゃがお好みですか?

たくさんのおもちゃがネットやお店で売られていますが好みやその子の性格、個性とありますのでついつい増えていってしまったりしませんか?

私は買い込んでしまう癖があるので我が家にはおもちゃ箱が設置されています。

おもちゃ選びの時間は自分の食材の買い出しより時間がかかります。

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わんちゃんねこちゃんのおもちゃも今は、ゴムや紐(ロープ)、鹿の角、動物の骨、皮、などいろんなおもちゃがありますが時に事故につながることもありますので大事な家族を守るためにもプレゼントしたおもちゃの危険な部分にも注意してみてあげてください。

気を付けていれば防げる事故もありますが100%というのはなかなか難しいことでもあります。

普段一緒にいるけれど驚くほど急な動きを見せてくることもありますのでもし起きてしまったら、病院にてご相談ください。

季節の変わり目でもありますので飼い主の皆様、動物さんたちも体調の変化にお気をつけてお過ごしください。

 

趣味が増えました

こんにちは。受付 峯岸です。

最近、趣味がひとつ増えました。

それは、“御朱印集め”です。

御朱印は、神社や寺院で参拝した証としていただけるスタンプのことで、昨年から御朱印集めを始めて、今ではすっかりお出かけの際の楽しみの1つになっています。

2月下旬、京都に足を運んだ際も御朱印集めを目的に、いくつかの神社や寺院を巡りました。

その中で、特に印象的だったのが「晴明神社」の御朱印です。晴明神社の御朱印は刺繍が施されていて、これまで何個も御朱印を集めてきましたが、この晴明神社のものが珍しく感じ、色鮮やかで綺麗なのでお気に入りの1つになりました!

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このように参拝の思い出が形として残り、歴史や文化を感じることができる御朱印集めは、心を豊かにしてくれるなぁと感じました。

京都は雪が降っていてかなり寒かったので、次は過ごしやすいぽかぽかした日に御朱印集めにお出掛けしようと思っています!