ホーム>スタッフブログ>スタッフブログ

スタッフブログ

お家のわんちゃんねこちゃんの変化にいち早く気付けるのはご家族です

みなさんこんにちは。

動物看護師の佐藤さつきです。

9月になり夜は冷えるようになりましたね。

さて、わたしのブログで何度か紹介したボクサーのジェイクですが今月で10歳になります。

大型犬の10歳なのでだいぶ高齢ですがまだまだ元気です。

しかし、ジェイクも歳を重ねて腫瘍が見つかったりホルモンの病気が見つかったり頸部のヘルニアが見つかったりといろいろなものと闘っています。

一時期、あまり散歩に行きたがらなかったりご飯を食べたがらない、多飲多尿という時期がありました。

なんかいつもと違うな〜なんか変だな〜くらいでしたが検査をしてみると上記のような病気が隠れていました。

お家のわんちゃんねこちゃんの変化にいち早く気付けるのはご家族です。

些細なことでも病院で先生に相談するのが一番だなあと改めて実感したところです。

 

最近のジェイクで気をつけていることは、首輪からハーネスへ変えたこと、歩きたがらない時は無理に歩かせない、、、、とやっていましたが高齢な子は運動させないと寝たきりになってしまうリスクもあります。

ですので痛みや身体の怠さなど体調をしっかりみつつ歩かせる必要があります。

散歩に行ってもすぐ帰ってきてしまうことが多くなり、暑いからかな、体調悪いからかなと心配をしていましたが散歩の道を変えたら、不思議なことにぐんぐん自分から進んで歩けるようになりました。

おうちのわんちゃんで最近お散歩行きたがらないなーという時、体調の問題を考えた上で色々な工夫をしてみてあげてください。

顔が白くなって歳をとった子も可愛くて仕方ないですよね、一緒にいる間は元気に歩いてもらえるよう努力していこうと思っています。

体調面やおうちの子が高齢になってなにかお困りのことがあれば、お声掛けください。

2022924115644.jpeg

 

膀胱がん(尿路上皮癌)のHER2発現検査について

こんにちは、病理診断科 診断獣医師の平林です。

夏の暑さも和らぎ、秋の匂いや気持ち良い風が感じられるようになりました。

動物たちも過ごしやすく、わんちゃんたちにとってはお散歩が行きやすくなりましたね。

私は秋の果物が好きなので、わくわくしています。

今回は、病理診断科で行っているHER2発現検査という少し特別な検査について、ご紹介します。

 

HER2発現検査は、膀胱がん(尿路上皮癌)に対する“ラパチニブ”という抗がん剤の効果を予測するための検査で、カテーテルや手術で採取した組織で行います。

2022918104130.jpg

膀胱がんは尿路に最も多く発生する悪性の腫瘍です。

治療法は、外科切除、放射線治療、内科治療などがありますが、治療を行っても残念ながら半年〜1年程で亡くなることが一般的です。そのため、有効な治療法の開発が望まれてきましたが、近年、ラパチニブが犬の膀胱がんに対して有効な治療法になることが明らかにされました。

ラパチニブは、細胞の増殖に関わるタンパク質であるHER2とEGFRを阻害する分子標的薬です。

犬の膀胱がんでは、HER2の発現が高いとラパチニブがよく効き、生存期間の延長が期待できることが示されています。

検査では、HER2発現の程度をスコア化し、陽性、陰性の判定をしています。

獣医療におけるHER2発現検査は、まだ一般的な検査ではなく、ラパチニブを用いた抗がん治療は新しい治療法ですが、当院では検査体制を整え、結果をもとにラパチニブを含めた治療法をご提案しています。

知識、検査、技術を充実させ、わんちゃん、ねこちゃんに、より多くの治療法をご提供できる病院でありたいと思っています。

HER2発現検査やラパチニブを用いた治療法にご関心のある方は、お気軽にお問い合わせください。

【参考文献】

  1. Maeda S, et al. Lapatinib as first-line treatment for muscle-invasive urothelial carcinoma in dogs. Sci Rep. 2022;12(1):4.
  2. Tsuboi M, et al. Assessment of HER2 Expression in Canine Urothelial Carcinoma of the Urinary Bladder. Vet Pathol. 2019;56(3):369-376.

 

皮下点滴について

こんにちは、看護師の柳瀬です。

今回は皮下点滴についてお話させて頂きます。

皮下点滴とは、わんちゃんねこちゃんの皮膚と筋肉の間の空間に一度にまとまった量の輸液剤を投与する点滴方法です。皮下点滴をした後は一時的にこのような感じで背中にラクダのコブのようなものができますが、数時間かけてゆっくり吸収されていきます。

2022917124647.jpg

 

今月で16歳になった我が家の愛犬ホクは慢性腎臓病があり数ヶ月前から皮下点滴が必要になりました。始めは3日に1回でしたが血液検査の結果や体調に応じて先生とも相談し、今では毎日皮下点滴を行っています。

我が家の場合、通院時以外は自宅で皮下点滴を行っているのですが、実は一般の飼い主様でも練習をすればご自宅で皮下点滴を行うことができます。

今回はシリンジという注射ポンプで行う方法を簡単にご紹介します。

まず準備として、人肌程度に温めた輸液剤をシリンジに針を付けて吸います。指定された量を吸ったら先端を翼状針という動物に刺す針に付け替えます。

ホクの場合は1回量90mlです。

2022917124737.jpg

準備が出来たら、動物の肩甲骨の間付近の毛をかき分けアルコール綿で消毒をし皮膚を掴んで翼状針を刺します。

2022917124829.jpg

針を刺した部位から漏れがないか、きちんと皮下に刺さっているかを確認しながらシリンジを押して入れていきます。

202291712491.jpg

日課なので慣れたものです。

全て入れ終えたらティッシュなどでおさえて翼状針を抜きます。最後に出血や輸液剤の漏れがないかを確認して終了です。

202291712504.jpg

 

入れる輸液剤の量にもよりますが、慣れてしまえば準備を含めても10分程度で行うことができます。

通院の頻度が多いのは飼い主様にもわんちゃんねこちゃんにとっても大変だと思います。定期的な皮下点滴が必要な子でお家でやってみようかなという方は看護師がお教えしますのでお気軽にお声がけ下さい。

 

我が家の愛犬、パグのくー

こんにちは。動物看護師の森谷です。

我が家の愛犬、パグのくーは14歳になりました。

犬の14歳は人間だとだいたい80歳くらいになりますがここまで大きな病気もせずに頑張っています!!

ですが、最近は食欲にムラも出てきて、足腰も悪くおしっこもオムツなしだと漏らしてしまったり、寝ている事が多くなってきたりとだんだんと歳を取って来た事を感じる事が多くなってきた気がします。

食欲にムラは出できましたが、大好きなササミやリンゴは凄い勢いで食べます!!

どこかをじっと見ているクーです笑↓

20229108488.jpg

まだまだ頑張ってもらい、一緒に過ごしていきたいです!

 

血液検査の機械をご紹介します

こんにちは、看護師の斉藤です。

今日は血液検査の機械をご紹介します。

20229384652.jpeg

 

スポットケムバイダスという機械で、T4・FT4・コルチゾールといった血液中のホルモンを測定できます。

年齢を重ねるとホルモンバランスが崩れたりするのでT4・FT4はペットドックの項目にもあります。

コルチゾールは副腎皮質ホルモンで、測定する事でクッシング症候群の診断に役立ちます。

少し時間がかかりますが、院内で測定できるのでその日のうちに患者さんに結果をお伝えでき、早く結果が分かれば、早く治療を開始することができます。

院内では古株の検査機器ですが、まだまだ頑張りますので、よろしくお願いします!

 

 

 

テディベアカット

こんにちは。トリマーの有賀です。

みなさんいかがお過ごしでしょうか。体調を崩さぬようご自愛下さいませ。

さて今回は、カット犬種ならよく耳にする『テディベアカット』について少しご説明できたらと思います。

特にトイプードルの子に多いこのカットは、なんとなくは分かるけど…

と曖昧なイメージを持つ方もいらっしゃると思いますので解説していければと思います。

まずは、どこかに白くて、顔がボサボサで切り甲斐があるトイプードルはいないかな?

 

20229212101.jpg

いましたね!!

もう目がどこにあるかもわからない切り甲斐がある子がきてくれました!!

202292121043.jpg

まずテディベアカットとはざっくり言いますと、輪郭(赤い丸)が丸くなっていて、口元にもう一つ丸(黄色い丸)があるカットになります。

基本的にはこのような形になりますが、輪郭を大きく見せてふわふわ感を出したり、ご飯を食べた後お手入れしやすい様、口元の丸を小さくしたりとこの形を基本にオーナー様の好みに合わせていく形になります。

202292121123.jpg

最初に目頭と目の上をカットしました。

これで目が見えますね。

202292121149.jpg

次にあご下の毛をバッサリカット。

顎の下の毛を短くカットすると、小顔に見えますし、お手入れもしやすくなるのでおすすめです。

202292121216.jpg

次は輪郭のカットですが、鼻の所から耳の穴までを丸く、緩やかなカーブを描くようにカット。耳の穴あたりから少し直線気味に頭につなげていきます。

ここのカーブも先程カットした顎下の毛に合わせるため、顎下の毛が短ければこの写真のように緩やかなカーブになりますが、ふわふわ感を出すのであれば顎下の毛をもうすこし残してもっと丸く仕上げる事もできます。(黄色い線みたいに)

202292121248.jpg

頭もカットしました。顎下が短い分、頭には少し余裕をもって長めに残してカット。先程切った輪郭にも繋げ丸く仕上げます。

202292121321.jpg

最後に口周りのカット。小さすぎると丸が強調されず、シャープな印象になり、丸が大きすぎても目が隠れてしまう為、バランスを意識しながらカット。丸くなーれとつぶやきながらカットすると結構丸くなります。

202292121351.jpg

左右対称になるように向かって左側も先程と同様の手順でカットすれば出来上がり。

202292121418.jpg

少しいびつな丸になってしまいましたが、イメージ的にはこのような形になります。

あんなにボサボサだった子もスッキリ可愛くなりましたね。

これを機にトリミングに少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

ブラッシングをする目的について

こんにちは、看護師の佐藤諒です。

8月も半ばを過ぎ、まだ暑い日が続く今日この頃です。

我が家の愛猫も、涼しい部屋でゆったり寝たり、冷たい板の間にいたりしています。

今回のお話しは、ブラシングをする目的についてです。

①皮膚や被毛の健康

ブラッシングによる皮膚の刺激が、血行促進や新陳代謝を促すことで愛猫の健康を維持し、被毛の汚れを取り除き皮膚病の予防にもなります。

②コミュニケーション

ブラッシングの時間は、愛猫とのスキンシップの時間です。

猫は「アログルーミング」という信頼する猫同士で毛繕いし合う習性があります。

そのため、飼い主のブラッシングに身を任せるようになれば信頼の証になります。

③毛球症の予防

猫が、毛繕いで飲み込んだ毛が消化器官に蓄積され起こる病気です。

毛は食べ物ではないため、通常は吐き出すか便と一緒に排泄されます。

しかし、大量の毛を飲み込んでしまうと胃や腸で毛が絡み合い排出できなくなることがあります。

日頃からブラッシングで体内に入る抜け毛を減らして予防しましょう。

④熱中症対策

猫は全身が毛で覆われているため、人間よりも暑さに弱い生き物です。

特に毛の長い長毛種やダブルコート(毛が二層に生えてる)の猫は、夏場は熱中症の危険性が高くなるためブラッシングで通気性をよくして、熱中症予防をしましょう。

⑤におい対策

猫は常に自分でグルーミングするためあまり臭わない動物ですが、臭いの素になる皮脂腺や汗腺は、尻尾の付け根や肛門周り、耳など多くある部分を定期的にブラッシングをしましょう

 

上記の目的を思ってブラシングをやりましょう。

 

避暑

こんにちは。施設管理の中村です。

毎日暑い日が続き、そして日々記録が更新されている状況ですが、皆さま体調は大丈夫でしょうか?

日差しが強いうえに、湿気が高いと更に暑さ倍増です。

クーラーが必需品です。

この夏、我が家の3頭の犬たちは6~8月の3か月間、長野へ避暑に行っています。

ちょうど梅雨のジメジメの季節から、真夏のジリジリ太陽の季節。

長野の標高が1400m、入間市の標高は140m。10倍違います。

標高が高いと湿気がなく、カラッと清々しいようです。

クーラーは必要ありません。扇風機も時々です。

202282193316.jpg

202282193357.jpg

暑くて倒れているのではありません。

気持ちよく寝ているのです。

クーラーの部屋ではなく、自然のままで♪

羨ましいかぎりです。

 

 

今年の夏も暑いですね

動物看護師の小山田です。
今年の夏も暑いですね。私の家では人も犬も夏バテしています。
まだまだ8月に入ったばかり。
これからも続く暑さを乗り切るため、今日はうちの子も一緒に出勤!
……ではなくトリミングです。

202282018181.jpg
もじゃもじゃです。
個人的にはシーズーちゃんはちょっともじゃもじゃでボサっとしたくらいの毛の長さが好きなのですが、うちの子は皮膚が悪いので自宅でもシャンプーをしています。
シャンプーのあとで乾かしやすいように、毎度短めにカットしていただいてます。

2022820181834.jpg

可愛らしいひまわりのバンダナをつけて帰ってきました

胸のレントゲンについて

こんにちは。画像診断科に所属している獣医師の杉野と申します。
 
今回は胸のレントゲンについてお話しします。
みなさんも健康診断や人間ドックなどでレントゲン検査を受けたことがあるのではないでしょうか。
また、中には咳が出る、息苦しいといった症状でレントゲン検査を提案されたことのある方もいらっしゃるかと思います。
ワンちゃんやネコちゃんでも同様に、我々獣医師は健康診断や呼吸器症状を認めた場合に胸のレントゲン検査を提案することがあります。
ただ、レントゲン検査をしたけど結局何を見ているの?と疑問に思う方も多いかと思いますので、簡単に、分かりやすく説明できればと思います。
 
まず、私達は呼吸器症状のある子達のレントゲンを読影する際に、大まかに肺に異常がないか、心臓や血管が大きくないか、気管や気管支の走行や太さに異常がないかなどを主に観察していきます。呼吸器症状を呈する疾患にはレントゲン上で肺や心臓、気管に異常があることが多いためです。
 
例えば、肺が白くなっている(病変がある)場合には、どのパターンに属するのかを評価します。
大きく分けて気管支パターン(気管支の壁が厚くなる)、間質パターン(肺がうっすらと白くなる)、肺胞パターン(肺がのっぺりと白くなる)に分類されますが、これらが複合することも多々あります。
また、肺が全体的に白いのか、部分的に白いのかといった病変の分布も併せて評価することで考えられる疾患を絞っていきます。
 
また、心臓の大きさの評価には主にVHSといって、心臓長軸と短軸の合計値が背骨何本分に相当するかという指標を用います。
 
2022730111214.png
 
また、一概に心臓が大きいと言っても例えば心臓が全体的に大きいのか、左側や右側だけなど部分的に大きいのか、血管が太くないかといった所見も併せて評価し、心臓の疾患が呼吸器症状と関連しているのかどうかを評価します。
 
実際には今紹介したような項目の他にもっと多くの画像所見や臨床症状、動物種、年齢、治療歴などを総合的に考え、疑わしい疾患を絞っていきます。
 
具体的な例をいくつか挙げたいと思います。
2022730111253.png
 
2022730111316.png
 
このワンちゃんは嘔吐した後から呼吸が苦しそうとのことでレントゲン検査を実施しました。
肺の右のお腹側あたりが局所的に白くなっています(肺胞パターン)が、心臓の陰影や気管の走行に明らかな異常はありません。このワンちゃんは画像所見から肺に膿がたまってしまう、細菌性肺炎という疾患が疑われます。
 
2022730111414.png
 
2022730111441.png
 
このワンちゃんはもともと心雑音が指摘されていた子で、最近呼吸が早いように感じるとのことでレントゲン検査を実施しました。肺が全体的に白くなっていますが、特に肺の背中側あたりに強く病変がでています(肺胞パターンと間質パターン)。また、心臓は正常よりも大きくなっており、これにより気管は背骨側に押されています。このワンちゃんは、心臓が悪いことにより肺に水が溜まってしまう、心原性肺水腫という疾患が疑われます。
 
このようにレントゲン検査は呼吸器に異常がある子に対して非常に有用な検査ですが、もちろんレントゲン検査だけで病気を断定できるというわけではなく、レントゲン検査で全く異常を検出できない疾患も存在します。そのため、血液検査や超音波検査などの様々な検査を行い、総合的に診断していく必要があります。
 
もしもワンちゃんやネコちゃんの呼吸がいつもと違う様子があれば、すぐに病院でご相談ください。

犬の認知症について

こんにちは、動物看護師の吉冨です。

7月に入り、厳しい暑さが続きますが皆様お元気にお過ごしでしょうか?

 

今回は犬の認知症について愛犬のキムの話も踏まえながらお話しします。

 

犬の成長は早いものです。

元気いっぱいの幼少期から成年期と呼ばれる期間は、0歳から7歳まで。

7歳から先はシニア期と呼ばれ、13歳を超えると介護が必要になってくる状態になりやすいです。

 

犬も老いとともに、人間でいうところの認知症のような症状が出ることがあります。

夜、寝ている時に起きて鳴いたり、家の中を徘徊したり、若い時食べていたご飯を残すようになったり、トイレもシーツの上でできなくなったりします。

 

我が家の愛犬、キムは今月で163ヶ月をむかえます。

15歳を過ぎたあたりから、寝たままおしっこをしたり、夜中に鳴きわめいたり、家の中を徘徊するようになりました。

ご飯や水も、口元へ持ってかないと自分で食べたり、飲んだりできなくなりました。

私自身が一番悩まされたのは、夜鳴きです。

夜中に何度も起こされるので、水をあげて落ち着かせてみたり、昼間はなるべく起こして

夜は寝てもらうようにしてみましたが、なかなか良くならず、獣医さんと相談して睡眠薬を始めることになりました。

睡眠薬も量を調節するのが難しく、多すぎると寝過ぎちゃったり、少ないと起きてしまうので大変でしたが、今では量をコントロールできるようになりました。

慢性腎不全もあり、おしっこの回数も多いのでマナーベルトをこまめに替えてあげてます。

キムが家の中を安心して徘徊できるように、床に滑り止めのシートをひいてあげてます。

最近はキムの介護生活にも慣れて、家族みんなでサポートしながら過ごしてます。

 2022721123826.jpg

認知症の原因は今の医学では分かっていませんが、犬にも人間のようなアルツハイマー症と同じような脳の実質的な変化が見られることは分かっています。

人間の場合と同様に、認知症は放って置くとどんどん進行してしまい治療は困難ですが、進行を遅らせることはできると言われています。

 

日光浴をさせて、体内時計をリセットさせたり、運動をさせて筋肉の衰えや寝たきりを防ぐことは認知症予防につながります。

昼夜逆転してしまった場合は、なるべく昼間に起こして体をうごかしたり、声をかけたりして刺激を与えるようにしましょう。

 

愛犬が認知症になると、今までできてたことができなくなったり、鳴いたり徘徊するので

飼い主さんもショックを受けると思います。

私もはじめはショックでしたが、今では認知症もコントロールしながらキムと楽しく過ごしています。

生活リズムも崩れて、介護疲れで悩んでる飼い主さんもいると思いますが、一人で抱え込んで頑張り過ぎずに、獣医師や看護師に相談してみるのもいいかもしれません。

もちろん私でよければいつでもお話し聞きますので気軽にお声掛け下さい。

 

 

大型犬はご用心<胃拡張捻転症候群>

こんにちは

獣医師の高井です。

暑い日が続いており、大型犬や短頭種のワンちゃんには大変な季節となってきました。

そんなわけで暑さとは関係ありませんが、大型犬の緊急性の高い疾患についてお話したいと思います。

ご存じの方も多いと思いますが、胃拡張捻転症候群という病気です。

胸の深い大型犬に好発しますが、小型犬(特にダックスフンド)もまれに発症します。

何らかの原因(はっきりした原因はよくわかっていない)で胃が拡張してしまい、その結果、捻れてしまいます。

202271715487.jpg

胃拡張捻転症候群の犬の腹部レントゲン写真

ガスで胃がパンパンになっている

 

そのまま放置すると胃が壊死を起こし、ショック状態に陥り、亡くなってしまいます。

症状としては、食後から空吐き(吐こうとしているのに、何も吐かない)、お腹が張っている、ぐったりしているなどが典型的です。

治療は開腹手術による胃の整復が必要になります。適切な治療を行っても死亡率が20〜45%もある怖い病気です。

基本的に様子を見て、自然と治ることはありません。

むしろ悪化する一方ですので、疑わしければ獣医師に相談してください。

 

 

呼吸の話(呼吸の状態を日ごろから観察しましょう)

獣医師の福島です。

夏の季節は大好きです。でもあまりに暑いとやっぱり少しキツイですね。まだ、マスクも付けてますし、マスクをしていることでより呼吸の大切さを実感します。

そこで今回は、ワンちゃん、ネコちゃんの呼吸に注目したいと思います。

呼吸状態の異常としていくつかあげてみると、

●呼吸回数が増える(頻呼吸)

●呼吸が苦しそう(呼吸困難)

●浅くて速い呼吸(パンティング)

●口を開けて呼吸をする(開口呼吸)

などがあります。

特に猫ちゃんの場合、開口呼吸は要注意です(普通はしませんので)。

これらの症状は、

●鼻や気道が狭くなっている・つまっている(鼻炎・異物・できものなど)

●気管支炎・肺炎(感染・アレルギー・誤嚥など)

●慢性気管支拡張症

●肺水腫(心臓病によるものなど)

●胸水(できものなど)

などが考えられます。かなり重症化するものもあります。

暑い時や緊張してる時、痛みがある時も呼吸の異常が見られる事があるので、これらの病気との鑑別が必要です。

また、今の時期、特に気をつけてほしいのが熱中症です。体に熱がこもって体温が上昇し様々な症状を起こします。呼吸状態の異常があり、触ると体が熱く、元気がないなどの症状があるようならすぐに病院に相談してください。

大型犬や短頭種、ちょっと太めの子は日ごろから浅くて速い呼吸(パンティング)をすることがあります。特に具合が悪いわけではありません(生理的)。運動した時や暑い時になりやすいです。日ごろからなっているため、病気としての症状に気付きにくくなってしまうこともありますので注意が必要です。食欲がなかったり吐いてしまったり、他の症状もいっしょに起こるようであれば病院に相談してください。

お家での判断基準として、お家でゆっくりしている時に一分間の呼吸回数(吸って吐いてを一回とする)を数えてみてください。個体差があるので絶対とは言えませんが、40回を超えるときは何かしらの異常があるかもしれません。ワンちゃんや猫ちゃんからのサインを見逃さないよう日ごろからよく呼吸状態の観察をしてみてください。毎日観察することでいつもと違うことに早く気づけるようになると思います。

呼吸は本当に大切です。リラックスしていて良い状態の時にはゆっくりと深い呼吸をするものです。ワンちゃん、猫ちゃんたちの呼吸を観察して、健康管理をしていきましょう。そして、何か気になることやご相談があればご連絡ください。

おまけ:一緒に暮らしているネコたちです。

20227151664.jpeg

いちごの枕でぐっすり

202271516646.jpeg

目があってどっきり

 

愛する家族が歳を重ねたとき

こんにちは。動物看護師の村山です。

早いもので今年も半年をすぎましたね。7月皆様いかがお過ごしでしょうか。 

さて近年、わんちゃんねこちゃんの寿命は少しずつ伸びてきました。

歳を取れば若い時のように歩けなくなったり、食べられなくなったり、また介護生活をしている飼い主様もいらっしゃると思います。

一日でも長くこの子と過ごしたいと思う一方で、その生活が長くなると、心と身体が疲れてしまうこともあるかと思います。

当たり前の日常が目の前から失われてしまうということは、私たち人も動物も辛いものですよね。

ですがそんな時は、今この瞬間、同じ時を共有できているという事に気持ちをむけてあげることもひとつかなと私は思います。

「何ができなくなってしまった」ではなく「何ならできる、すごいね」と今ある時間を大切に寄り添ってあげることでその感覚が自然と動物にも伝わるのではと思います。

私も小学生の頃から一緒に過ごしてきた大型犬が今年、虹の橋を渡り愛犬を見送る悲しみや心の痛みを改めて感じました。

動物病院に来院される飼い主様の中には様々な不安な気持ちを抱えている方もいらっしゃるのではと思います。

病院に来院された際にもしご不安に思われている事があればお声がけください。

わんちゃんねこちゃんとその飼い主様が最後まで悔いなく過ごせるよう、少しでもお力になれればと思っております。

↓写真は我が家で飼っていた愛犬たちです。

202278184912.jpeg

202278184937.jpeg

(上からダックス16才、サモエド13才です)

 

生き物の図鑑

こんにちは、看護師の上原です。

最近部屋の模様替えを兼ねて本棚の整理もしたのですが改めて見ると私が持っている本、生き物の図鑑が多いんです。

20227415429.jpeg

犬の図鑑だけでもこんなにあります。

何が違うの?って思われるかもしれませんが写真の1番左はジャパンケネルクラブという協会で登録されている犬のみが載っていて犬種ごとの説明がかなり細かく書いてあります。

逆に右側3冊は雑誌感覚で毎年発行されていて日本では見かけない世界中の珍しい犬種まで広く浅く、でも沢山の犬種が載っています。

202274154243.jpeg

こちらは猫の図鑑なんですがよく見るとこの2冊写真家の方が一緒なんです。

写真家さんによって動物達の表情や雰囲気も変わるのでまるで写真集を見るような楽しみ方もできます。

ちなみに左側の図鑑は私が小さい時猫が好きで、でもすぐに飼える環境ではなかった為両親が買ってくれた物です。

古すぎて比較的最近の猫種のマンチカンは載っていません…

ですが凄く詳しく説明があり私にとって思い入れのある図鑑なので今でも大事にしています。

色々な犬種や猫種を知るとペットショップやお散歩中のわんちゃんなどで普段あまり見かけない様な種類や毛色の子をみるとテンションが上がったり、また最近はMIXの子も多いので何の種類が入ったMIXなのか特徴や性格をみて探るのも楽しかったりします。

こんな感じで図鑑にも色々な特徴や見方、面白さがあるので機会があれば是非観てみてください。

202274154331.jpeg

ちなみに犬猫以外にもまだ色々な図鑑があります。

最近はあらゆる視点からみた図鑑も多く気になるものが沢山あります。

もしこれ面白いよ、オススメだよー。

という図鑑がありましたら是非教えていただけると嬉しいです。

 

 

手術用顕微鏡について

こんにちは。

脳神経科の診療を担当しております獣医師の宇津木です。

今回は手術用顕微鏡についてお話させて頂きます。

先日、猫の尿管結石のブログで消化器・泌尿器科の庄山先生も取り上げていましたが、脳神経科の手術も術野が狭い手術が多いことから、多くの手術を手術用顕微鏡を用いて行なっています。

20227385526.jpeg

ちなみに当院ではライカ社のPROvidoという顕微鏡を使用しています。

例えば頚部椎間板ヘルニアの症例では、罹患した頚椎の中央にドリルで2~3mm幅の穴(スロット)を開け、そのスロットから脊髄を圧迫している椎間板物質を摘出するベントラルスロットという手術をよく行います。

術野が深い上に2~3mmしかありませんので、肉眼では脊柱管内の構造がほとんど見えませんが、顕微鏡を用いると術野を照明しながら10倍前後にまで拡大できるため、写真のようにスロットの内部がはっきりと見えるようになり、正確かつ細かな手術が可能になります。

20227385725.jpg

20227385752.jpg

一度、顕微鏡を用いて手術を行うと、顕微鏡なしでは手術できないほど重宝しており、このような設備を整えて頂ける病院にとても感謝しています。

椎間板ヘルニアなどで手術が必要なわんちゃん、ねこちゃんがいましたら当院スタッフまでご相談ください。

 

 

 

リハビリ室で運動しませんか?

こんにちは、動物看護師の後藤です。

気温が暑かったり、雨が降ったりと外での運動時間が減るこの時期にリハビリ室で運動しませんか?

今回モデルにご協力いただいたのは、

2022621173439.jpg

タクトくんとメロディーちゃんです。

もともとはタクトくんの前肢の断脚後の身体のケアと、残された運動機能を上手に使えるようにトレーニングでリハビリをしていました。

だんだんとタクトくんの動きも改善されていろいろな運動ができるようになった頃、一緒に来院していたメロディーちゃんもシニア期になり、運動させたいとのことで一緒にリハビリをする様になりました。

 

室内で出来る運動として、

2022621173755.PNG

障害を越えたり

2022621173728.PNG

身をかがめてくぐらせたり

2022621173824.jpg

2022621173852.jpg

障害物で狭い道や、歩きにくい場所を作って歩いたり

といったことをしています。

タクトくんもメロディーちゃんも毎回楽しく運動している様で、こちらも嬉しくなります。

ご興味ある方は是非お問合せお願いします。

疾患や病気によってはご希望に添えないこともございます。まずは主治医の獣医さんにが確認ください。

 

うちの猫

こんにちは。受付岡崎です。

今回は5月から新しく実家にお迎えした猫をご紹介したいと思います。

202261792210.jpg

梅の時期にお迎えしたので名前は梅太になりました。

雨の中、1人震えているところを母が拾ってきました。

拾ったときは片目に炎症がありましたが、動物病院で目薬を出してもらって今ではすっかり良くなりました。

202261792244.jpg

先代の猫たちは亡くなって今は梅太1匹ですが、我が家8代目の猫として元気に健康で成長していってくれればと思います。

下痢・嘔吐について

初めまして。

今年の1月から総合診療科で勤務しております、獣医師の橋本龍之介です。

わんちゃんを飼っていると比較的よく見られる症状と言えば下痢・嘔吐ではないでしょうか?

若い子から、高齢な子まで、幅広い子が下痢・嘔吐に悩まされることがあると思います。

当院においても、来院される症例の中で1~2を争うほどの件数が下痢・嘔吐を主訴として来院されます。

そこで今回は、一般的な治療を行っても改善が認められず、長期的に下痢・嘔吐に悩まされている子たちについて、どのように考え、どのような検査をし、どのような治療が必要になってくるかを簡単ではありますが、説明させていただければと思います。

 

わんちゃんに慢性的に消化器症状を引き起こす原因不明の慢性胃腸炎は、慢性腸症と呼ばれます。

慢性腸症は

食事を変えることによって症状がよくなる場合。

抗生剤を飲むことで、症状が良くなる場合。

ステロイドなどの免疫抑制剤を飲むことで症状が良くなる場合。

残念ながら治療に反応しない場合。

の4つに分けることができます。上から順に当てはまる可能性が高く、一般的な治療に反応しないような子はわずかしかいないと言われています。

 

そこで、まず一般的な下痢止めや吐き気止めで症状が良くならず、便検査や超音波検査などで異常が見られない場合は、食事を消化器用の療法食に変えてみることをお勧めしています。

療法食に変更し、2週間程度経過しても改善しない場合は、抗生剤の内服を開始します。

それでも改善しない場合は、内視鏡検査をお勧めしています。

内視鏡検査では、胃腸の粘膜の観察と同時に、組織を一部取って病理検査を実施することで、がんが隠れていないかどうかなどを調べることが出来ます。

麻酔をかける必要がある検査ですが、免疫抑制剤が必要なタイプの腸炎は、ステロイドや免疫抑制剤を長期的に内服する必要がありますので、本当にステロイドが必要なのか、そのほか一般的な検査ではわからないような疾患が隠されていないかどうかをチェックすることは重要だと思われます。

そのため内視鏡検査を行い、その結果を元に治療を開始していく形となります。

202261285444.jpeg

この写真は慢性腸炎と診断された子の内視鏡画像です。

腸の壁がボコボコとしており、所々出血しているのが分かります。

よく見られる下痢・嘔吐ですが、いつもの治療で良くならない。

なぜか下痢や嘔吐が続くようなことがあれば診察にいらしていただければと思います。

症状が長引く場合は不安が募るばかりだと思います。

そのような飼い主様に寄り添い誠心誠意、診察・治療していきたいと思っています。

 

 

猫の尿管結石

皆様、こんにちは。

消化器・泌尿器科を担当している獣医師の庄山俊宏です。

ここ最近急激に暑くなり、わんちゃんや小さなお子様は熱中症に注意が必要となる時期になってきました。

私ごとではありますが、毎年この時期に思い出すのが尿管結石を患った時の痛みです(^ ^;)。

6年前の今頃の夜中に、私の背中らへんに突然激痛が走りました。

我慢ができなくなり、救急車を呼び、病院でCT検査を実施しました。

原因は尿管結石と判明し、内科治療ですぐに良化し事無きを得ましたが、いつ再発するか内心ドキドキしています。

そんな尿管結石はわんちゃん、ねこちゃんにも起こる病気です。

私が泌尿器科を担当している事も関係していると思われますが、近年猫における尿管結石が非常に多くなっている印象です。 

尿管は尿を作る腎臓と尿をためる袋の膀胱の間にある尿を運ぶ管を指します。

202263174150.png

人間の尿管の太さは5mmから1cmと言われていますが、ねこちゃんの尿管の太さは平均1mm程度(内腔は0.8mm程度)と非常に細いです。

1mmの管といってもピンとこないかもしれませんが、1円玉や10円玉の厚さが1.5mmなので、それよりも更に細い管状の構造物とイメージしてもらえればと思います。

そんなねこちゃんのほそ――い尿管には1-3mmの小さな結石がよく詰まります。

下の写真は摘出した結石ですが、こんな小さな結石のせいで生死の境をさまようねこちゃんが世の中にたくさんいます。

202263174236.JPG

下のレントゲンに写っている尿管結石は2mm程度の石です。

202263174312.jpeg

猫の尿管結石はどの品種にも起こり得ますが、アメリカンショートヘアやスコティッシュフォールドによく発症するというデータが麻布大学から出ており、経験的にも同じ印象です。

人は私のように激痛が伴い病院へ行きますが、動物は人ほど痛みが強くないとされています。

実際に尿管結石があるねこちゃん達を診察しても痛みを検出できる事は少ないです。

猫の尿管結石が発見される時は、健康診断や定期検査で見つかる場合もしくは腎臓の値が高くなり具合が悪くなる場合に分かれます。

病院に来院する尿管結石のねこちゃんの9割以上は具合が悪くなった状態(腎臓が悪くなっている状態)で発見されます。

つまり、早急に治療が必要な事が多いです。

 

猫の尿管結石の治療法は結石が1mm以下であれば、内科治療(お薬や点滴など)で良くなる可能性があります。

しかし、1mm以上の尿管結石は尿管の太さより大きいため内科治療がうまくいかない場合が多いです。

その場合は手術をして尿管結石を摘出する場合があります。

尿管結石が詰まっている尿管の太さは2-5mm程度と通常の尿管と比較して太くなっていますが、肉眼での手術は困難です。そこで、当院では手術用の顕微鏡を使用して尿管を切開し、結石を取り出しています。

手術用顕微鏡を使用すれば最大16倍まで拡大でき、髪の毛より細い糸で尿管を確実に縫合する事が可能になります。

そして、顕微鏡を使用する事で尿管の手術の合併症を減らす事が可能になり私にとってなくてはならない医療器具の一つになっています。

202263174422.jpg

202263174450.JPG

尿管結石の治療法が向上する事も大事ですが、尿管結石の予防や早期に発見し早期に治療する事も大事かと思います。

ねこちゃんの尿管結石は時に重度の腎不全を引き起こし、命を落としてしまう可能性がある怖い病気の一つだからです。

 

我が家にも2頭のねこちゃんがいますが、赤ちゃんと触れ合っている姿をみると心があたたかくなり、長生きしてほしいなあとよく思います。

最後にうちの猫達を健診してから1年が経過しようとしており、そろそろ健診の時期かなと考えています。

202263174530.JPG

 

健診は尿管結石以外の疾患も早期に発見できる可能性があります。

皆様にとって家族の一員であるわんちゃん・ねこちゃんのためにも、病気がなくとも最低でも1年に1回は健康診断(血液検査や画像検査など)をうけてみてはいかがでしょうか?