リハビリテーション
犬のリハビリ
こんにちは。
リハビリテーション科担当の藤澤です。
昨日は関東地方は大雪でしたね。
病院の周りも一面真っ白。
今日は朝から2時間半、人生初の雪かきをしました。
筋肉痛にならないようにしながら、効率よく作業をする身体の使い方はどうかなーと考えながら、いろいろなやり方で作業を進めました。
ですが、「おー。この方法だといいかもしれない・・・」と究極のポーズをあみだしたところでうっかり滑って転んで手をついてしまい、手首を痛くしてしまいました(笑)
皆様もお気を付け下さいね。
さて、今日は椎間板ヘルニア術後に機能回復を目的としたリハビリを展開し、その後シニアの健康維持目的でリハビリテーションに通院されているわんちゃんのご紹介をします。
頑張るわんこのはミニチュアダックスフントの「ししまるちゃん」
ご了承頂きましたので、写真も載せちゃいます。
ししまるちゃんは、椎間板ヘルニアの術後しばらくの間、運動麻痺により歩くことが出来ませんでしたが、
今では日常生活にほぼ支障が無いレベルまで運動機能の回復が出来ました。
機能回復を目的としている時期は、お水の中で立ったり歩いたりする練習をする「水中トレッドミル」なども使用しましたが、
現在は「いつまでも元気に暮らす」事を目標にやっていますので、できるだけ日常生活に近い形の運動で頑張っています。
童顔で甘えん坊のししまるちゃんが、いつまでも元気に動くことができるよう、精一杯お手伝いをさせて頂きたいと思います。
りゅう君がんばってます(犬のリハビリテーション)
こんにちは。
リハビリテーション科の藤澤です。
いつの間にか10月・・・ヒトもわんちゃんも過ごしやすい季節になりましたね。
少し前の院長のブログで、当院の黒ラブりゅう君が前肢を断脚したとご報告させて頂きました。
術後すぐから、回復段階にあわせたりゅう君のリハビリがはじまりましたが、最近は傷口もおちついて、入院室から元の場所にもどって生活をしています。
りゅう君は病気が見つかった時に前肢が痛くて使えない状況ではなかったため、しっかり4本肢で日常生活を送っていました。
ですから、手術直後のりゅう君にとっては、「目が覚めたら前肢が無い!3本足でどうやって立ったらいいの?どうやって歩いたらいいの?」という状況でした。
犬は3本肢でも立てるし歩くことが出来ますが、あまりに突然のことでりゅう君は身体の使い方がわからなかったのです。
そこで手術直後のリハビリテーションの目的は、「身体の使い方を覚えること」「術後の安静による悪影響を少なくすること」でした。
術後の安静による悪影響というのは、運動制限をされることによって関節が動きにくくなったり、筋力低下したり、全身の体力が落ちたりすることです。
手術をする前から病気の肢を挙げたりして使っていない状況ですと、断脚後に身体の使い方に戸惑うことは少ないかもしれませんが、ばっちり使っていた前肢がいきなり無いわけですから、りゅう君は何度もバランスを崩して転びそうになりながらも立ち上がる練習をしました。
残った3本の肢それぞれにかかる体重も今までより増えますし、歩き方が変わる事で身体のあちこちに負担がかかったり、長い時間立っていられなかったり…とはじめは色々大変でした。
でも毎日少しずつ、地道にやるしかありません。
「がんばれ!りゅうくん」 「がんばれがんばれ」
りゅう君が少しでも早く元気に元通りの生活ができるように、スタッフみんなでりゅう君を応援して、見守りました。
また、院長のブログを読んでくださった方々からも、「りゅうくん、がんばれ」とたくさん応援いただきました。
本当にありがとうございました。皆様の温かい応援のおかげで、りゅう君はかなり元気になってきています!
リハビリプログラムもどんどん進んでいます。
マッサージしたり、運動したりしています。
ただ、やはり肢が一本なくなると、姿勢が変わります。
比較してみましょう。
私の愛犬 ろっちゃん。(ときどき供血犬)
どうでしょう。
前肢をつく位置が変わりますから、姿勢が変わっています。
なので、今までとは違う体重のささえかたをしますから、肩や手首が痛くなったり変形するリスクが高まります。
リハビリテーションでは、こういう影響もなるべく少なくしていけるようにしていきます。
そして、りゅう君がずっとずっと、楽しく、元気に、犬らしく生活できるようにサポートしていきたいと思います。
犬のリハビリテーション ~水中トレッドミルを使って~
こんにちは。
リハビリテーション科の藤澤です。
毎日暑いが続き、動物も人も大変ですね。
今日も雨が降った後に晴れてきて、とっても湿度が高くてムシムシでしたが、そんな中、お膝の手術をしたバーニーズマウンテンドッグちゃんがリハビリテーションを受けにやってきてくれました。
歩き方もしっかりしてきて、手術した肢に体重もかけることができるようになってきました。
これはご家族とわんちゃんの日々の頑張りの成果です。
とても暑かった今日は、初めてお水を使ったリハビリテーションに挑戦!
お水の浮力で免荷しながら、しっかり関節の運動を入れる目的でやってみました。
お父さんとお母さんにご協力頂きながら、オヤツパワーも追加して(笑)とっても上手に練習できました。
またがんばりましょう!
ご家族の許可を頂きましたので、笑顔をぱちり。かわいいですね。
水中トレッドミルでのリハビリテーション
リハビリテーション科担当の藤澤です。
今日はリハビリを頑張っているわんちゃんのご紹介です。
お膝の手術をした、ロットワイラーのキャンディちゃん。
とっても甘えん坊な可愛い女の子です。
キャンディちゃんは、お膝の手術をした後からリハビリテーションを開始しています。
術後しばらくの期間は、その状態にあわせて「連続して歩くのは5分以内にしてください」とか、「階段はだめですよ」といった運動制限がかかります。
でもその運動制限は回復に伴って徐々に緩やかになります。
この頃のリハビリテーション目的は、筋力が低下するとか、関節が動きにくくなる等の「運動制限をかけて安静にしていることによる不具合を最小限に減らして、肢の状態を維持していく」ものでした。
なので、リハビリテーションメニューはマッサージだったり、関節を動かす練習だったり、立った姿勢で手術した肢に少しずつ負荷をかけていくものでした。
でもご家族とキャンディちゃんの頑張りでこの期間を順調に乗り切った今は、筋肉トレーニング目的で毎週通ってきて頂いてます。
今日はお天気が良かったので、リハビリ室横のテラスに水中トレッドミルをだして、お外で楽しく水中歩行!!
運動制限がなくなったので、ご家庭と病院のプログラムの2本立てで、手術した肢を元にもどしていきます!
一緒にがんばろうね!キャンディちゃん!(^^)!
よいしょ。よいしょ。床がうごいちゃう~。ん?おにいさん。そんな怖い顔しなくても私がんばってるわよ!
カメラ目線でがんばってます(笑)
座ってひとやすみ
いつまでも元気に暮らすために(シニア犬・猫のリハビリテーション)
こんにちは。
リハビリテーション科担当の藤澤です。
さて、大事なご家族の動物たち。
高齢になると、どうして体力が落ちてしまったり、自分で歩くのが大変になってしまいがちです。
でも、出来ればいつまでも元気に暮らしたいですよね。
そのためにはやはり、日々の適度な運動を続けるということはとても有効です。
膝が痛いとか、股関節が痛いとか、その動物によって身体の状況はちがいますので、
この運動をやれば大丈夫!!!というのは、ここでは申し上げられませんが、
日々のお散歩や遊びを、ちょっとだけアレンジしてあげるだけでも運動量は増えます。
たとえば…
・いつものお散歩コースに坂道や階段を取り入れる
・アスファルトの道だけでなく、草がはえているところ、砂利のところ…など、ちょっと歩きにくい場所も取り入れる
・たまには後歩きしてみたり、ジグザグに歩いてみたり。
・おうちの中では、たとえばご飯の前に「お座り→立ち上がる」運動を習慣にする
など、改めて「運動するぞ!」というのではなく、日常生活にプラスしてあげるだけでも効果があります。
寒い時はお散歩が短くなるかもしれませんが、そんな時はおうちの中で遊びながら運動させてみてください。
もちろん、どこか体に痛みや不具合がある場合は無理しないようにしてくださいね。
楽ちんにできるペースでいいのです。
新病院に移転したら、リハビリテーション室も広くなります。
今は実施していませんが、病気や怪我の後の機能回復目的だけでなく、健康維持やダイエット目的の運動教室、マッサージ教室も時々やってみようかなと計画中です。
家族みんなの元気が一番ですね!
スポーツの秋!ドッグスポーツの秋!
リハビリテーション科担当の藤澤です。
早いもので今年も10月。
気温が高い日でも秋の涼しさがありますね。
当施設で暮らすおじちゃま黒ラブラドールのりゅうくんも真夏の間は運動をお休みしていましたが、涼しくなってきたので健康維持のための運動を再開しました!!
夏の間、涼しい医局でごろごろしていたら、おでぶちゃんに‥‥
「台の上にのってごらん」と促しても、「やだもんねー」とお腹まで台にのせてゆっくりしています。
…なかなか動きません。
トレーナーさんに促されてもこの通り。
でもだんだんやる気が出てきて、トータルでみるとよく運動できました
坂を上って、歩いて、また坂を下りる。
上りは後肢、下りは前肢のトレーニングになります。
細い道を歩くことで、バランスもとっていますよ。
シニアの運動ですから、無理なく楽しくやってます。
わんちゃんたちもお散歩が楽しい季節になってきました。
いつものお散歩道、坂道を選んだり、ちょっとした段差をこえてみたり、カサカサ音をたてながら落ち葉の上を歩いたりしても楽しいですね!
カルマちゃんもドッグスクール
はじめまして。わたし、林宝カルマちゃん。グレートデーンっていう犬種。かっこいい?
おうちは病院。おとうさん(院長)とササミとビスケットが大好き。
雨はきらい。だって身体が濡れちゃでしょ。だから今の季節はちょっと苦手。
ずっと供血犬としてがんばっていたけれど、すっかりおばあちゃんになっちゃって、おとうさんと屋上に遊びに行く時、階段・・・上手に上れなくなっちゃったの。ずっと立っているとすぐ疲れちゃうし。
だからおとうさんがリハビリの先生に「かるまちゃんをよろしくー」って頼んでくれて、秋から運動をスタート。週に一回、ラブラドールのりゅう君と同じマエダドッグスクールにもGO !!
車に乗って、レッツゴー☆
アジリティの道具を使って筋トレ。
よいしょ。よいしょ。
あら。けっこう大変ね。
登れたよ!!
トレーナーさんが笑顔で応援してくれるから頑張る。ご褒美ちょうだーい。
スクールのわんちゃんベム君と。
わたし、他のわんちゃん見るとワンワンしちゃうから、仲良しする練習中
表彰台・・・あれば乗っちゃうよね。
えっへん。
かるちゃん、いちばーん。
おやつもらってるの。
スラローム・・・
棒の間を通るのは怖いなあ。。
こわいよー。
ささみ、ちょうだいよー。
えいっ! 大急ぎで通過!!
キューブサーチ
くんくん・・・くんくん・・・
おやつ入っているかなー?
入っていたら「おすわり」して待つ約束。あるかなー。あると思うんだけど・・・。わくわく。。
ぷはー。 お外で飲むお水は最高!
大きいしおばあちゃんだから、特に熱中症に気をつけなくちゃ。石川先生のアドバイス通り、暑くない時間に休憩しながら運動して、ちゃんと水分補給・・・っと。 スクールは楽しいな!
毎日の運動と、週に1度のお楽しみスクールのおかげで、階段もちゃーんとのぼれるようになりました!!
暑いシーズンも、がんばって元気にのりきるよー。
またねー!!
勉強会(リハビリテーション科)
こんにちは。リハビリテーション科担当 理学療法士(C.C.R.P.)の藤澤由紀子です。
このブログはスタッフ全員で順番に書いていきますので、色々な内容になっていくと思います。
どうかお楽しみに!
リハビリテーション科では、定期的にリハスタッフの勉強会を行っています。
業務終了後の夜間の勉強会ですが、院長からの夕飯の差し入れを食べて、皆頑張っています!
各種座学はもちろんですが、治療手技等の練習も行いますし、動物の動作や歩行の観察・分析なども行っていきます。
そして当施設外でのリハビリに関する学会・セミナーに参加したメンバーは、他のメンバーにここでその内容を伝達講習します。
今日はその一場面を切り取ってご紹介いたします
獣医師の鵜飼先生から講義
たまたま開催場所がリハビリ室だったので、バランスボールが椅子代わり。
触診を習っています。真剣です。
ビーグルちゃんは、写真右の看護師のわんちゃん「かるた君」です。
神経学的テストの練習。
白っぽいラブラドールは私の愛犬「ロッティちゃん」。供血犬です。
こちらは手技の練習会。講師は私。
ここでもかるた君がんばってます。
ご褒美のビスケットが大好き!!
まだパピーのロットワイラー「デレク君」。大好きな家族でもある看護師にマッサージされてうっとり。赤ちゃんだから、更にやさしくやさしく。
元気いっぱい「栗王(クリオ)君」。1才になったばかり。走り回りたい気持ちとマッサージの気持ちよさの間で葛藤中?
リハビリテーションは、きちんと評価して、問題点をみつけ、目標をたてながらプログラムを組みますが、ご自宅でやっていただく練習もとても大事になります。
ですが、ご家族のライフスタイルや条件等によって、ご自宅で可能なリハビリテーションプログラムの実行方法や、実施可能な時間というものはそれぞれ異なります。
ですから、ご家庭でいかに無理なく、確実にやっていただける方法をご提案できるか・・・という事を意識しながら日々勉強・練習しています!
はじめまして!僕、りゅう君
こんにちは。
リハビリテーション科担当 理学療法士の藤澤です。
今日は埼玉動物医療センターで暮らしている、ずっと供血犬としてがんばってきてくれた「りゅう君」のご紹介をします。
りゅう君は、ごはんが大・大・大好きな、11歳のぽっちゃり黒ラブおじいちゃん。
もっともっとおじいちゃんになっても、ずーっと元気でいるために、週に一度狭山市のドッグスクールにお邪魔して運動をしています。
広い場所で季節を感じながら、楽しい「犬ライフ」満喫中。
今週はスラロームに挑戦!
熱中症にならないように、しっかり対策しながら楽しく運動できました。
右にすすんで…
かっこよくすり抜けるよ。
ぼく、上手にできたでしょ!
りゅう君をはじめ、当施設のスタッフ犬のトレーニングの様子は、これからもアップしていきます。
頑張るわんちゃん達を応援してくださいね!
人と同じで犬もシニア世代になると、若い頃より身体機能や運動能力が低下します。
そして、それぞれの犬で身体の状態は違いますので、「この運動をやっていれば絶対大丈夫!!」というものはありません。
それぞれの身体機能や運動能力、そしてご家族のライフスタイルや、犬の性格なども考慮した運動と運動量を選択して続けていくことが、犬の健康にもつながります。
リハビリテーションというと、運動機能の回復だったり、手術の後に行うイメージをお持ちの方もたくさんいらっしゃるかと存じますが、「予防のため」だったり「維持のため」に行うものもあります。
家族である愛犬の生活の質が上がることは、その他のご家族の方々の生活の質の向上にも関わることです。
リハビリテーション科では、動物たちの健康を維持するために、どんな運動をしたり、どんな風に過ごしたりすれば良いか等のご提案も致します。
お気軽に担当獣医師にご相談下さい。