雷!怖がっていませんか?
だんだん蒸し暑くなってきましてね。
夏の準備できていますか?
暑さ対策はもちろんですが、季節的に気をつけないといけないのが雷やゲリラ豪雨です。
私達もちょっと怖いですよね。
ワンちゃんやネコちゃん達も怖いと感じていて、中には過剰に反応してしまいパニックになったりすることも。
気象状況のため避けることができませんが、出来るだけ落ち着いて生活できるようにするにはどうしたら良いか考えていきたいと思います。
【ワンちゃん、ネコちゃんは雷が苦手】
何に反応しているかはっきりわかっていませんが、ワンちゃんやネコちゃんは雷や大雨が苦手です。
個体差はありますが、雷や大雨に対して生命の危険があると感じ、怖がったり回避しようとしていると考えられています。
●大きな音や光
人よりも聴覚が優れているので、遠くでなっている音が聞き取れ、より強い音で響いていると言われています。
●静電気の刺激
静電気を感じ取り不快感を抱いている可能性があります。毛がフサフサなワンちゃんに多いとされています。
●気圧の変化
てんかん発作の持病を持っていたり、高齢である場合、気圧の変化によって体調を崩すことがあります。
●いつもと違う風・空気中の匂いなど
【怖がるようになってしまった理由として】
●もともとの気質や生まれた時の飼育環境
生まれつき音に敏感になりやすい気質を持っていたり、飼い主さんのお家に来る前にストレスのある環境にいたりすると刺激に敏感になることがあります。
●社会化期の学習不足
いろいろなものに慣れやすい時期(だいたい生後2週令〜12週令)に学習する機会がないと刺激に敏感になり、恐怖や不安を感じやすくなります。
●突然の雷や激しい雨で怖い思いをしたことがある。
●飼い主さんが雷を怖がっているのを見て学習してしまった。また、飼い主さんが必要以上になだめたり優しくしてくれた。
飼い主さんが怖いものは自分にとっても怖いものと思ってしまうことがあります。
また、雷が鳴った時、ぎゅっと抱っこしたり、大丈夫だよとなだめたりするとやっぱり怖いものなんだと学習して、より怖がるようになってしまうことがあります。
●高齢、体調不良などで不快感や不安感が強くなることがあります。
恐怖や不安症状としては、うろうろして落ち着かない・呼吸が速くなる・震える・隠れる・逃げる・よだれが出る・吠え続ける・排泄の失敗・下痢嘔吐・けいれんなどいろいろあります。
【症状が出た時にして欲しいこと】
●いつも通りでいる
飼い主さんはいつも通りでいて下さい。飼い主さんが不安そうにしていたり、過剰にスキンシップを取ったり、声がけをすることで不安感を募らせてしまいます。まずはなるべく平然と振る舞ってください。
●安全の確保
パニックになって逃げ出そうとしたり、暴れたりすることがあるので、脱走しないようにドアや玄関をきちんと閉めておいてください。また、室内に安心できる場所を作っておいてもらうのも良いと思います。
●怒ったり罰を与えたりしない
怖がって排泄の失敗をしてしまったり、落ち着かない行動をしていても叱ったりしないでください。恐怖行動がひどくなる原因にもなります。
●症状がひどい場合は動物病院へ連絡
けいれんや下痢嘔吐が止まらないなど症状がひどい場合は、緊急事態なので動物病院に連絡して受診してください。
【対策をしておきましょう】
●天気予報のチェックと飼育環境の工夫
天気予報で雷などが予測されている場合、窓やカーテンを閉めて音や光を軽減しましょう。
外に逃げ出さないようドアや窓・玄関など出入り口は閉めておきましょう。
また、日頃から部屋の中に安全で落ち着ける場所を用意しておくと良いです。狭くて暗い場所は安心するので、クレートやキャリーを利用しても良いと思います。
●音や刺激に慣れさせる・子犬は社会化
雷を録音した音源を使って小さい音から慣れさせていく方法です。
詳しくは動物病院で聞いてみて下さい。
また、子犬は雷に対してどのように反応するかわからないのでシーズンが来る前にクレートに慣らせたり、部屋の安全確保を確認しておきましょう。
●動物病院に相談する
雷が鳴った時の行動を相談しましょう。できれば動画を撮ってきてもらえるとわかりやすいです。
原因が複数あることもあります。行動修正法(音への系統的脱感作)や自信をつけるためのトレーニング、必要であればサプリメントや薬での治療も行います。
これから雷シーズンを迎えます。雷恐怖症は放っておくとひどくなったり、雷が来てないのに予見してパニックになったりすることがあります。
うちの子は怖がりだから仕方がないとあきらめずに少しでも不安感や恐怖感が軽減できるよう、できることから始めてみて下さい。
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