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スタッフブログ

猫の排尿異常について

こんにちは、獣医師の杉野です。

だんだんと寒くなってきましたね。

寒くなってくると、排尿異常で病院にいらっしゃる猫さんが急増します。

頻繁にトイレに行く、血尿が出る、尿が少しずつしか出ない、トイレに長い時間座っているのに排尿していない、などなど・・・

こういった症状は膀胱炎や尿石症のサインかもしれません。

猫さんは基本的に暖かいところが好きな動物なので、寒いと動くのが億劫になりトイレや水を飲みに行く回数が減ってしまいます。

そして気温が下がることで飲水量が少なくなると、尿が濃縮します。

さらにトイレを我慢してしまうので濃縮された尿が膀胱内に溜まっている時間が長くなってしまうので、膀胱炎や尿石症を発症しやすくなります。

こういった事態を防ぐためにお家で簡単にできる工夫をいくつかご紹介します。

 

・部屋の温度を常に暖かくしておく

・水飲み場をいくつか設置する

・水をぬるま湯にする

・ドライフードをふやかしたり、ウェットフードに変更する

・トイレをきれいに保つ

・トイレの数を増やす

 

しかしどれだけ気をつけていても、猫さんは体質的に尿路系の病気になりやすいので、頻尿や血尿の他にも「いつもとおしっこの様子が違うな」と思ったらなるべく早くご来院くださいね。

 

11月になり、とても寒くなりましたね

こんにちは。看護師の小山田です。

11月になり、とても寒くなりましたね。

毎朝お布団から離れるのが大変になってきました。うちにいるワンコたちもなんだか寝起きが悪くなったような気がします。

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これは お気に入りのバナナクッションに座っている、うちの こたろう君です。
 
このクッション、今では こたろう が我が物顔で独占しているのですが、元々 チョコという子用に買ったものだったんです。
 
「このクッションを買ってチョコが乗ったら、チョコバナナになる!」 
 
そんなくだらない理由で買いました。
ちなみに チョコはバナナよりも、昨年買った家の方が好きらしいです。
 
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もう一頭のシロは、わんちゃん用のベッドより人の隣が好きなようです。
よくソファの上で、まくらを使って、人にくっついて眠っています。
 
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そろそろ寒くなってきたので、シロにもワンちゃん用ベッドを買おうかなあ?と悩んでいるのですが、これを見るといらない気がします……
他の子は よくお気に入りのベッドで寝てるのですが、シロだけはずーっと 人の隣です。
 
ベッドを買ったらそこで寝るのかな?
でもそれで 離れてくと私が寒いな……と迷っている今日この頃です。

 

動物の年齢

こんにちは。看護師の加藤です。

今回は、動物の年齢は人間でいうと何歳にあたるのか、

ということについてお話しします。

 

ワンちゃんの場合

 ワンちゃん:人間

 2ヶ月:3歳

 6ヶ月:9~10歳

 1歳:15~18歳

 2歳:22~24歳

 その後、1年に3~4つ年を重ねていきます

     ・

     ・

     ・  

 10歳:56~60歳

 15歳:80~82歳

 20歳:100~105歳

 

骨格(小型犬や大型犬)によって多少変わりますが、

目安として知っていただけると良いと思います。

 

 

ネコちゃんの場合

 ネコちゃん:人間

 2ヶ月:3歳

 6ヶ月:8~9歳

 1歳:13~18歳

 2歳:24歳

 その後、1年に4つ年を重ねていきます

     ・

     ・

     ・

 10歳:56歳

 15歳:76歳

 20歳:96歳

 

 

一般的に、ネコちゃん・小型犬で11歳、中型犬で9歳、

大型犬で7歳くらいから老化が加速すると言われています。

老化が加速してくると、聴力の低下や視力の低下、

嗅覚の低下で食べムラが見られたり、被毛の色が薄くなったりします。

また、免疫力の低下がおき、病気にかかりやすくなります。

(個体差はあります)

 

病気の早期発見はもちろん、動物の体は加齢とともに変化するため

定期的な健康診断を受けるようにしましょう。

 

当院でも健康診断をお受けしているので、

ご希望があればスタッフまでお声がけください。

 

モフモフで可愛い動物をご紹介します

こんにちは!動物看護師の山田です。

今回は、モフモフで可愛い動物をご紹介します。

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チンチラの太郎くんです。

今年の2月に我が家に来て、今ではデレデレの男の子です。
 
チンチラは、小動物の中では懐いてくれる動物で、部屋の外でお散歩に出しても、おやつを持って呼ぶと飛んできておねだりしたり、頭を撫でるとほっこりとした表情を見せてくれます。
 
また、ご飯は手を上手に使って食べてくれるので、その姿にも癒されます。
 
これからの季節寒くなってくるので、体調管理には気をつけていきたいと思います。
 
皆さんも、風邪をひかないように元気でお過ごし下さい!

パグに多い病気について

こんにちは。動物看護師の森谷です

私は10歳の女の子のパグを飼っていてだんだんと歳をとってきて病気の事が心配になってきたので今回はパグに多い病気について少しお話したいと思います。

 

1、パグ脳炎

他の犬にでも起こりますがパグとついているだけあり特にパグが発症する事が多いです

(症状)

突発的なけいれん、

歩行困難

意識障害

旋回運動(同じ方向に回ること) 

進行すると意識消失、摂食障害、嚥下困難(飲み込み障害)など

 

2.短頭種気道症候群

パグのような鼻の短い犬に多いです

(症状)

いびきが凄い

激しく早い呼吸

ガーガーなどの声を出す など

 

3.角膜潰瘍

パグやペキニーズなど目が大きく露出している犬に多いです

(症状)

まぶたの痙攣

目を正面から見ると白目は赤く充血、黒目は白くなったり、血管が入り込んで赤くなったり黒ずんでモヤがかかっているようになります。

 

早く治療する事でひどくならずに済むこともあります。

少しでも症状が当てはまる事がありましたらスタッフまでご相談ください。

 

内視鏡実習をしました

こんにちは獣医師の豊原です。

先日内視鏡メーカーのOLYMPUSさんに来ていただき、内視鏡の実習をしました。

内視鏡とは胃や腸の検査で使う“胃カメラ“のことです。

内視鏡は動物では全身麻酔をして行います。

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わんちゃん、ねこちゃんで内視鏡をどのような時に使うかというと

「異物の誤飲」や「胃や腸の病気の検査」の時に使います。

「異物の誤飲」は若齢の子で多いですが

おもちゃや、おやつの入っていた袋などを誤って飲み込んでしまうことがあります。

異物の大きさにもよりますが、胃の中にとどまっているものであれば内視鏡で摘出できます。

しかし、大きいものや腸に詰まってしまった場合は開腹手術が必要です。

「胃や腸の病気の検査」は長期に渡り胃腸炎の症状が認められる時や、胃腸のがんが疑われる時などに行います。

内視鏡で胃や腸の中にできものがないか観察し、胃や腸の一部を採取して病理検査を行います。この検査で胃腸炎やがんの診断をします。

今回の実習は犬の胃腸の模型を使って行いました。

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上の写真のように胃や腸はくねくねと曲がっています。

特に胃から腸につながる部分は急カーブになっていて

内視鏡を胃から腸へ進めるにはコツがいります。

OLYMPUSの方に内視鏡操作のコツを教えていただき、獣医師全員で実習をしました。

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やはり胃から腸に入る所が難しいです。

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スムーズに腸に入ると歓声が湧きました。

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看護師は内視鏡の洗浄と消毒の手順を確認しました。

本日教えていただいた内容を実際の現場でも活かして

より良い検査が行えるようにしていきたいと思います。

 

 

犬種によってのグループ

皆さんは日本で登録されている犬種についてどのくらい知っていますか?

現在、JKC(ジャパンケネルクラブ)に登録されている犬種は約200種類。

まだ日本では登録されていない犬種も合わせると約800種類にもなると言われています。

その中で登録された犬種はそれぞれの特徴や生態によってグループ分けをされていきます。

今回はそのグループについて皆様にご紹介したいと思います。

グループは全部で10グループ(以下グループ=Gと表記)に分かれており、その犬種のお仕事や生態をおおまかに分けて形成されています。

1G~10Gまでは以下のように分類されています。

 

第1G

牧羊犬・牧畜犬 : 家畜の群れを誘導・保護する犬

代表的な犬種⇒ジャーマンシェパードドッグ、ボーダーコリー等

 

第2G

使役犬 : 番犬や警護、作業をする犬

代表的な犬種⇒ジャイアントシュナウザー、バーニーズマウンテンドッグ等

 

第3G

テリア : 穴の中に住むキツネなどの小型獣用の猟犬

代表的な犬種⇒ジャックラッセルテリア、ヨークシャーテリア等

 

第4G

ダックスフンド : 地面の穴に住むアナグマや兎洋の猟犬

代表的な犬種⇒ダックスフンド

 

第5G

原始的な犬・スピッツ : 日本犬を含む、スピッツ系の犬

代表的な犬種⇒柴、ポメラニアン等

 

第6G

嗅覚ハウンド : 大きな吠え越えと優れた嗅覚で獲物を追う獣猟犬

代表的な犬種⇒ビーグル、ダルメシアン等

 

第7G

ポインター・セター : 獲物を探し出し、その位置を静かに示す猟犬

代表的な犬種⇒アイリッシュセター・ワイマラナー等

 

第8G

7グループ以外の鳥猟犬

代表的な犬種⇒アメリカンコッカースパニエル、ゴールデンレトリーバー等

 

第9G

愛玩犬 : 家庭犬、愛玩目的の犬

代表的な犬種⇒キャバリアキングチャールズスパニエル、シーズー等

 

第10G

視覚ハウンド : 優れた視覚と走力で獲物を追跡、捕獲する犬

代表的な犬種⇒イタリアングレーハウンド、ボルゾイ

 

簡単にご紹介しましたが約200種類の犬種がこの10Gに振り分けられていきます。

第4Gのダックスフンドは本当にダックスフンド1種類のみになっております(笑)

皆様の愛犬はどんな特徴があってどんなお仕事をしていたか調べると面白い発見ができるかもしれませんね。

トリマー 有賀

お出かけ日和

こんにちは。受付の築地です。
朝晩は涼しくなり、金木犀がほのかに香る秋らしい気候になりましたね。

私の愛犬も活発になってきたので長距離のお散歩やドライブに連れて行けるようになりました。
落ち葉の匂い嗅ぎや、昆虫やトカゲを追いかけたり穴を掘ったり、枝をかじってみたり…とても楽しそうです。

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ここ数日は暑い日が続きました。
行楽シーズンでお出かけされる方もたくさんいらっしゃると思いますが、
日中のお散歩や、ワンちゃんやネコちゃんたちを室内・車内でお留守番させる時は熱中症に気をつけて下さいね。

季節の変わり目ですので、飼い主の皆さまも体調に気をつけてお過ごし下さい。

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猫の中毒

獣医師の福島です。

お花屋さんの前を通るたびにいつも思うことがあります。

こんなに綺麗なのに猫ちゃんにとっては危険なものもあって、注意して飾らないと、と。

今回は猫ちゃんが食べることで中毒を起こしやすい植物についてお話ししたいと思います。

中でも、家の中やベランダに置くことが多いものをピックアップしてみようと思います。

 

ポトス(観葉植物)

トマト

アサガオ

スイセン

ユリ、スズラン、チューリップ(ユリ科)

 

観葉植物はかなりの確率で中毒を起すものが多いので絶対に猫ちゃんの届く場所に置かないようにしましょう。

どうしても置きたい場合は猫ちゃんに毒性がないか調べてからにしましょう。

トマトはベランダやお庭で作っている方も多いと思います。

グリーンの実、葉や茎などに毒性があるので、猫ちゃんに触られないよう注意して下さい。

お花は私達を楽しませてくれますが猫ちゃんには危険なものも多いです。

特にアサガオ、スイセン、チューリップはお家の花壇で育てている方もいると思います。

また、ユリ、スズラン、チューリップはお家に飾ったりプレゼントとしてもらったりすることもあると思います。

猫ちゃんが近づけないところに飾って下さいね。

猫ちゃんは、肉食動物の食生活に合うように進化したため肝臓の働きが人やわんちゃんとは異なります。

そのため、植物中の成分が蓄積しやすく、体も小さいため中毒になりやすいのです。

ご紹介した以外にもまだまだたくさんあります。興味のある方は調べてみて下さいね。

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(仲良く寝てます)

 

もしもの時

こんにちは!受付の石原です。

この前関東にも大きな台風がやって来ましたね…

皆さんは災害のもしもの時

避難場所や、持って行くものなど、用意出来ていますか?

私が住んでる市の避難場所を調べたのですが、ペットと避難出来るけど、屋外、屋内でも廊下や踊り場などでした。

ですが、ペットと避難できるところは少ないです。

ペットは『家族』といっても飼ってない人からしたら、避難場所に連れてきてほしくないと思ってる人もいるかもしれません。

臭いや鳴き声が気になるという理由が大きいそうです。

ですが飼い主さんのケアで改善することはできます。

今は臭いが気にならないビニール袋などがあります!

オシッコしたオムツやうんちはその袋に入れておけるよう準備しておくといいですね!

また、クレートやゲージの中で鳴かず落ち着けるよう普段からしておけばわんちゃん、ねこちゃんにとっても安心です。

もしもの時のために皆さんも調べてみてくださいね!

 

遺伝に関する雑学

こんにちは。看護師の庭野です。

病院には色んな猫ちゃんが来ますが、怖がって怒り続ける子と全く気にせずのんびりする子と性格が両極端です。

どうしてこの子はこんなに怖がりなんだろうとお悩みの方、それは遺伝によるものかもしれません!ということで、本日は遺伝に関する雑学をご紹介したいと思います。

ある論文によると、親が経験した恐怖体験は遺伝子レベルで子どもに伝わると言われています。

そしてそれはお父さん由来の細胞で伝わるそうで、例えばお父さんがレモンの匂いを嗅いだ時に怖い思いをすると、生まれてきた子どもはどういうわけかレモンの匂いだけで怯えてしまうのです。

不思議ですね!

生まれつき怖がりでシャーシャーする猫茶はもしかするとお父さんの性格が遺伝しているのかもしれません。

甘えん坊さん、怒りん坊さん、どちらもたまらない魅力がありますが、ゴロゴロ甘えてくれる子を探している!という方はもし分かればお父さんの性格にも注目してみるといいかもしれません。(もちろん育つ環境などそのほかの要因もたくさんあります)

みなさんの中にも理由は分からないけれど怖いものがある、という方はお父さんに聞いてみると答えが分かるかもしれませんね!

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ハリネズミの変わった行動

こんにちは、看護師の田畑です。

今回はハリネズミの変わった行動についてお話しします。

我が家のハリネズミの写真を見ていただきたいと思います。

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みなさんは「アンティング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

「アンティング」というのは写真のように、ハリネズミが口から泡を吐き、自分の体に塗りつける行動のことです。

初見の方はとてもびっくりする行動だと思います。

この行動をする理由ははっきりと解明はされていません。

この行動は、新しく購入してきたものや、長く使っているものでも、洗ったりして違う匂いになってしまったものをケージに入れることでこの行動をします。

この行動の理由としては自分の体に周囲の物の匂いを付けることで、外敵から身を隠している。あるいは、自身が匂いに適応するため。など様々な見解がありますが、実はなぜこのような行動をするのかははっきりしていません。

今回はハリネズミについてのお話でしたが、ウサギが危険を知らせるときや怒っているときなどに後ろ足をダンダンと足踏みをする「スタッピング」など、その動物それぞれの日常の何気ない行動に目を向けてみたら「ペットを飼う」ということがより楽しくなるかもしれませんね。

 

お口の中に潜むできものにご注意を

 お口の中に潜むできものにご注意を

こんにちは、腫瘍科 獣医師の平林です。

当院の腫瘍科では、皮膚のがん、内臓のがん、鼻のがん、血液のがんなど、様々ながんの診療をしています。

今回は、最近診療の機会が多い、口の中に潜むがんについてお話をしたいと思います。

がんは体のいろいろな所に発生します。

動物では皮膚のがんが最も多く、比較すると口の中のがんは多くありません。

ただし、皮膚のできものは、動物の体の見た目の変化や、ご家族が動物に触れている時の違和感から、発見されやすいのに対し、口の中のできものは大きくなるまで発見されにくいことが多いです。

 

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口の中にできものができても、最初のころは普段通りに食事をする子も多いため、できものが大きくなって口の外側に出てきたり、頬が腫れてきたりするまで見つからないことが多いです。

口のできものには、炎症による歯肉の腫れや、良性の腫瘍、悪性の腫瘍(がん)があります。

炎症や良性の腫瘍は、歯科処置や、できものの切除で治ります。

がんについても、手術で取り切れれば完治が望めます。

しかし、できものを完全に取るには、顎の切除が必要になり、少し大掛かりな手術になることもあります。

また、大きくなってからの発見では、がんを完全に取り切ることが難しく、すでにリンパ節や他の部位に転移していることもあります。

がんは発生を予防することが難しいできものです。

しかし、早期に発見することで、しっかりと治療ができることもあります。

動物の口の中をしっかり見るのはなかなか難しいですが、動物があくびをした時、ワンワンと吠えている時、はあはあと息をしている時、歯磨きの時などにのぞいてみてください。

 

 

 

 

 

我が家のキジトラ白黒兄妹を紹介します

こんにちは、看護師の田村です。

長い梅雨が明け、暑い日が続いていますね。

人、動物共に熱中症などには気をつけましょう。

今回は我が家のキジトラ白黒兄妹を紹介します。

キジトラ白のルナちゃんとキジトラ黒のソルくんです。

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我が家に来て、2年になりました。

来た時は手のひらサイズで小さかったのですが、あっという間に大きくなりましたね。

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これからも家を壊さない程度に元気よく過ごしてくれるよう願っております。

 

運動のすすめ

こんにちは看護師の後藤です。

夏が急に訪れたようで、急に暑くなりましたね。

みなさん体調管理に十分に気をつけてください。

ここまで暑いと犬たちの散歩にいつ行けばいいか悩んでしまいます。

人と違い、犬たちは地面に近いため、地面からの熱の影響を受けてしまうため熱中症の危険度が高くなります。

そのため散歩に行きたくても行けない状態が続き、運動不足になりがちです。

そんな時当院リハビリテーション科で運動してみませんか?

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当院では水中トレッドミルという装置があります。

写真のように水の中を歩くという運動です。

ただ水の中を歩くだけではありません。

水の流れや浮力をコントロールして、その子に適した運動ができるようにします。

この写真のスコットくんは以前に車椅子のお話でもご協力頂きました。

普段はお散歩で車椅子を乗りこなしているのですが、時期的に雨が降ったりとなかなか十分な運動が出来ていなかったためこの装置を使って運動しました。

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リハビリテーション科に長く通っていらし頂いているのでこの装置も上手に使いこなしています。

健康な子でもこのように日常的になかなか出来ないような運動のご提案もできます。

ですが、獣医師に出来るかどうか、やっても良いかどうかを判断していただく必要がありますので、一度相談して頂ければと思います。

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とても得意げで可愛いですね

 

セキセイインコの月ちゃん

受付の細井です。

毎日じめじめとした雨続きの日が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

我が家には今年3月にお迎えしたセキセイインコの月ちゃん(女の子)がいます。

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とってもおてんばさんで、毎朝あげているチンゲン菜についてる水滴に水浴びがわりに豪快に体を擦り付けてからチンゲン菜をゆっくり食べています。

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これから真夏の猛暑がやってきますが、元気に真夏を乗りきっていけるよう体調管理に気をつけてあげたいと思います。

 

 

耳の炎症が原因で起きる、神経の症状について

こんにちは、獣医師の工藤です。

今回私は耳の炎症が原因で起きる、神経の症状についてお話します。

梅雨の時期から夏にかけては、耳のかゆみを訴えて病院に来るわんちゃんが多くいます。

また、耳垢が増えたり耳の中が臭うようになることもあります。耳の炎症である外耳炎は、耳の穴から鼓膜まで及ぶこともあり、放っておくと鼓膜の奥にある中耳まで炎症が広がってしまうことがあります(中耳炎)。

中耳炎が悪化すると、顔が悪い耳の方に傾いたり(斜頸といいます)、目が揺れたりという神経症状が起きてしまう場合があります。

また、耳の炎症によって顔面神経が麻痺してしまうと、顔の片方が動かせなくなって唇がたるんだり、うまく瞬きができないというような症状が起きます。

耳の症状から神経の麻痺が起きてしまうことは驚きかもしれませんが、耳の奥は外から見えないため気づかないうちに病状が進行しやすいのです。

特に、耳が垂れているコッカースパニエルや耳道が狭いフレンチブルドックなどは耳のトラブルが起きやすいことが知られています。

早めに治療を始めることで防いであげることができますので、気になる症状がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

 

リハビリテーション科のニューアイテム

こんにちはリハビリテーション科担当看護師の後藤です。

この度、リハビリテーション科にニューアイテムが導入されました。

従来も似たようなものはありましたが、古くなって壊れてしまったので新しくしました!!

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こちらです。

一見なんの変哲もない三角コーンとバーですが、よくみていただくと三角コーンに穴が開いてます。

どんなことに使うんでしょうか?気になりますねー。

では実際にリハビリで通っていただいているファルコンちゃんに使ってもらいどういう風に使うのかをみなさんにもお見せいたします。

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バーを跨ぎ越える。

ゆっくりとバーを跨ぎ越えることで、跨ぐ方の足とその間支える方の足の筋肉や関節をより意識的に使わせることができます。

膝の手術をしたあとの痛みの経験や違和感から、十分に膝の曲げ伸ばしを行わないように歩いている犬や、神経の病気で足に十分な運動をすることが難しくなっている犬に有効です。

その2

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バーをくぐる。

バーにぶつからないようにくぐり抜けることで、前足にしっかり体重を乗せる練習や、体幹の柔軟性の維持や背筋のトレーニングになります。

その3

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三角コーンを目印にその周りをあるく。

ただ歩くのではなく、三角コーンの間をジグザグと縫うように歩くとバランス感覚や体重移動の練習になります。

またジグザグだけでなく、三角コーンの間を8の字で歩いたりと運動のバリエーションが豊富にできます。

今回新しい道具を導入しましたので、そのご紹介を含めたお話になりましたが、今後もそれぞれの患者さんの症状にあわせた運動を安全にそして的確にご提供できればと考えております。

夏のお散歩について

こんにちは、看護師の吉見です。

梅雨に入り、じめじめした日が続いていますが本格的な夏が始まる前に、お散歩についての注意点をお話しします。

一番注意したいのは、散歩に行く時間帯です。

夏のお散歩は早朝や、気温が下がる夕方に行くようにしましょう。

真夏の道路は50℃近くにも達し、わんちゃんは肉球を火傷してしまう可能性があります。

散歩に行く前には必ずアスファルトを触って、熱さを確認してから出かけるようにしましょう。

特に、

・短頭種(パグ、ブルドック、シーズーなど)

・肥満気味のわんちゃん

・毛色が黒いわんちゃん

・寒い地域出身のわんちゃん(ゴールデンレトリバー、ボルゾイ、シベリアンハスキーなど)

は暑さに弱く、熱中症になってしまう恐れもあるので気をつけましょう。

あまりにも暑い日や、地面の熱さがひかない場合は散歩を控えるのもわんちゃんのためかなと思います。

 

また、散歩から帰ってきた後は濡れタオルを身体に5分~10分くらいかけてあげて身体にこもった熱を逃がしてクールダウンしてあげると良いと思います。

水分補給も忘れずにしてあげましょう。

 

 

皮膚病について

こんにちは、獣医師の宮本です。

夏が近づいてくると気温や湿度が上がり、皮膚のトラブルで来院されるわんちゃんが増えてきます。

実は皮膚病の診察では、季節や気候も大切な情報なのです。

そしてそれだけではなく、ご家族から伺う様々な情報が皮膚病の診察には欠かせません。

今回はそういった皮膚病の診療で大切な、ご家庭での情報についてのお話しをしたいと思います。

まずはワンちゃんのアトピー性皮膚炎という皮膚病を例にしてみます。

アトピー性皮膚炎はかゆみの強い皮膚病です。最初の痒みは若いころにみられることが多く、また花粉やダニなどがアトピーに関与していることが多いため、季節によってかゆみが悪化することがあります。

他にも、かゆみの部位やアトピーになりやすい犬種、などの特徴もあり、様々な情報を統合して診断を行います。

アトピー性皮膚炎に限らず、皮膚病の診察で教えていただきたいポイントを以下に挙げました。

皮膚のトラブルで来院される際に、整理をしておいていただけるととても助かります。

●痒みについて

 ・かゆみはいつ頃からありましたか?

 ・かゆみはどの部位からはじまりましたか?

 ・かゆみはどのように広がりましたか?

 ・かゆみがみられるようになったきっかけや、悪化するきっかけはありましたか?

  (食事内容・シャンプー・生活環境の変化、薬やサプリメントの服用)

 ・かゆみの程度はどのくらいかですか?(たとえば、夜も眠れないくらい、など)

●食事

 ・現在とこれまでの食事(できれば製品名まで)はどういったものですか?

 ・おやつは与えていますか?(その種類も)

●生活の環境

 ・ふだんの生活は屋内か屋外か、どちらですか?

 ・散歩には行きますか?どういったところに行きますか?

●同居動物やご家族

 ・一緒に暮らしている動物に同じような皮膚のトラブルはありませんか?

 ・ご家族(ヒト)の中で皮膚の問題がある方はいませんか?

●予防

 ・ノミやダニの予防は適切に行っていますか?

 ・ワクチン接種を最近しましたか?

●皮膚以外の問題

 ・皮膚の問題が発生する前後で、体調(元気、食欲、飲水量、排便、排尿、呼吸など)に変化はありませんででしたか?

 ・皮膚の問題以外に病気はありませんか?

こららの情報を整理していただき、一緒にワンちゃんネコちゃんの痒みを解決していきましょう!