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スタッフブログ

神経科の診療が始まりました

こんにちは、獣医師の座古です。

年が明けて1月から神経科ができ、診療が始まりました。

診療日は月曜、水曜、金曜、日曜の週4日です。

神経科の担当は宇津木先生です(写真でMRIの撮影をしています)。
私もサポートスタッフとして神経科の診療に参加しています。

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さて、神経の病気というとどういったイメージをお持ちですか?

実は神経の病気の症状には様々なものがあります。

歩けなくなる、立てなくなる、けいれんが起きる、首が曲がる、眼が見えなくなる、ものが飲み込めなくなる、行動が変わる、性格が変わる、などなど、いろいろな症状の原因に神経が関わっていることがあります。

神経の病気は、そうした症状から原因を推測し、検査をおこなって診断を確定していきます。

症状によって必要な検査は様々ですが、MRI検査が必要になることもあります。
MRIは脳や脊髄といった外からは見えない、からだの奥にある神経を調べることができます。

麻酔が必要な検査ですが、磁力を使った検査なので放射線の被曝はありません。

写真は先日、神経科で撮影したMRIの画像です。

頭の中の脳を撮影しています。

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このMRI検査では、脳実質と呼ばれる部分(写真の灰色のところ)が縮まっていて、脳脊髄液と呼ばれる液体の部分(白いところ)が増えている、ということがわかりました。

脳が萎縮していると判断されます。

症状やMRI検査の結果などををもとに、認知症(痴呆)と診断しました。

神経症状はさまざまな症状があるためわかりにくく、それが病気なのか?神経科を受診したほうがいいのか?などの判断が、ご家庭ではつかないこともあります。
なにか変わったことがあったらまずはスタッフへご相談いただき、必要に応じて神経科もご利用いただければと思います。

猫たちへプレゼント

こんにちは。看護師の梁瀬です。

私の家には2匹の猫がいます。

今月で我が家に迎え入れてから5年になるのでプレゼントとしてキャットタワーを購入しました!

猫は高いところを好むので猫達が落ち着ける場所を作りたいと思い購入を決めました。

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最初は警戒心が強くなかなか登ってくれなかったが、大好きなまたたびの粉をまいたり工夫してあげるとだんだん登るようになってくれました。

今ではお家の中でリラックスしてる時間も増えてくれました!

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付属のおもちゃで遊んでいる姿を見ると買って良かったなと思います。

猫ちゃんのかわいい姿をたくさん見ることができるのでキャットタワーおすすめです!

 

 

 

胸水について

こんにちは、獣医師の勝山です。

新年になりましたが、未だ新型ウイルスの収束はみえず、落ち着かない生活を余儀なくされていることと思います。

しかし、こういったご時世にかかわらず、具合の悪い動物はかわらず病院に診察にきます。

今回は胸水について少しお話します。

胸水とは、胸の中に貯まる水のことをいいます。

胸の中には主に心臓、肺がありますが、肺はとても柔らかい臓器なので、胸に水が貯まると水のせいで肺が膨らめなくなってしまいます。このため呼吸が苦しくなってしまいます。

胸水の原因は、腫瘍や心臓病など、様々な病気があります。

診断にはまずレントゲン検査を行います。

レントゲン検査で、胸水やその他の病気(肺炎や肺水腫など)がないか調べます。

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これは正常な胸のレントゲン画像です。

真ん中に心臓がみえて、その周りの黒いところが肺です。

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これは胸水が溜まっている胸のレントゲン画像です。

胸の半分くらいが白くなってしまい、正常な肺は半分くらいしかみえません。

白くなっているところが胸水です。

胸水が溜まっていることがわかったら、原因を調べるために溜まった液体の検査や超音波検査などを行い、原因に合わせた治療を行っていきます。

呼吸が明らかに苦しくなった場合にはお家でも気付けると思いますが、初期には少し呼吸の回数が増えた程度の事が殆どで気付けないことが多いです。

そのため、普段どれくらいの速さで呼吸しているかをチェックしておくと、呼吸が速くなったときに気づきやすいと思います。

お家にいる時間が長くなっているときだと思いますので、ぜひチェックしてみてください。

チェックするときは、運動後や食後などは避けて、落ち着いているときにしてくださいね。

 

〜参考〜

犬の呼吸数の基準値

 小型犬:20〜30回/分

 大型犬:   15回/分

 

 

 


 

 

リハビリテーション科からおしらせ

こんにちは。

リハビリテーション科看護師の佐藤さつきです。

今回はリハビリテーション科に新しく入った車椅子のご紹介をさせて頂きます。

株式会社LANDAM様より2輪小型・中型犬用の車椅子を貸して頂き、当院で試乗することができるようになりました!

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後ろ足は使えるように下ろしておきますが、お尻は車椅子に乗っているので転倒することなく歩くが事ができます。

そして、後ろ足の負担が少なく歩くことができます。

また、足がうまく使えなく引きずってしまう場合は足を乗せるカップをつけることもできます。

 

ランダムカートは身体が固定されている部分が少なく、とても小回りが利くように設計されています。

腰部椎間板ヘルニアのように後ろ足だけ麻痺があるものの、その他はとても元気な子は動けないことがストレスになります。そんなときに車椅子があると自分で動くことができます。

車椅子というと、『自分で歩けなくてかわいそう』というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、人でも高齢者が歩けるけども補助として杖をついて歩くことがあるのと同じような感覚で歩行の補助となるものでもあり、わんちゃんも自由度が上がり活動性がとても高くなる子が多いです。

リハビリテーション科では、その子の生活や状態に合わせたものをご提案させて頂いております。

もちろん、車椅子だけでなく高齢になって歩きづらそう等のご相談でもかまいません。

ご希望の方は、一度担当の先生にお伝え頂き、リハビリテーション科にいらっしゃってみてください。

「とても元気だけどシニアになってきたし、マッサージなどでメンテナンスしてあげたい・・・」というようなリクエストも大歓迎です!

 

新しい家族

こんにちは。看護師の柳瀬です。

我が家には9月から新しい家族が加わっています。

ミニチュアダックスフンドの女の子で現在5ヶ月です。

先住犬の14歳のダックスと年の差がありますが仲良く出来ています。

 

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今回は子犬の予防接種についてお話させて頂きます。

先日、我が家の愛犬は子犬のうちに行う予防接種が一通り終わりました。

通常、生後2ヶ月以上の子犬には約1ヶ月間隔で3回の混合ワクチンの接種が基本となっています。

理由としては母犬からの移行抗体が存在するとワクチンの効果がうまく出ないためです。

以降は1年おきの接種になります。

子犬を飼い始める際にはワクチンをいつ、何回接種を終えているかを確認しておきましょう。

 

混合ワクチンとは別に、わんちゃんには狂犬病ワクチンというものがあります。

生後90日以上のわんちゃんは、狂犬病予防法に基づき、1年に1回の狂犬病予防接種を受けて国に登録するという決まりがあります。

混合ワクチンと狂犬病ワクチンは同時には接種できません。

通常、狂犬病ワクチンを接種してから2週間程あけて混合ワクチン、混合ワクチンから1ヶ月程あけて狂犬病ワクチンの接種が可能となります。

何種の混合ワクチンを打つか、ワクチンの時期などは診察時に先生と相談してみてください。

 

ドッグランや旅行にわんちゃんを連れて行く場合、狂犬病ワクチンと混合ワクチンの接種が必要になることが多いと思います。

大事な愛犬を感染症から守るためにも忘れずに接種するようにしましょう!

 

我が家には11歳の黒パグがいます

こんにちは、動物看護師の森谷です

我が家には11歳の黒パグがいます。

若い頃は皮膚病になり毛が抜けてしまったり痒がっていたりと大変でしたが…薬やシャンプーのおかげで今では、凄くよくなりました!

11歳になり顔にもだいぶ白髪が目立つようになり耳も少し遠くなりましたが、食欲はものすごくあり元気です!

食べ終わってもまだちょうだい!と顔で凄くうったえてきます‪笑

でもお散歩に出すとあんまり歩かなくなってきてすぐ帰りたいアピールをしてくるようになりました…

ある日の我が家の愛犬です↓

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だんだんと衰えてきたりする年齢なので、適度な運動や健康状態をチェックして、長生きしてもらいですね!!

クリスマス

こんにちは、受付の佐々木です。

11月も終わりに近づき、寒さも厳しくなってまいりました。

あとひと月ほどでクリスマスですね。

当院では今年もクリスマスの飾りつけを始めました。

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順次飾り付けをしていく予定ですのでお楽しみに。

 

我が家の愛猫の耳のケア

こんにちは、看護師の佐藤諒です。

朝夕の冷たい風が身に染みる季節になってきました。

我が家の愛猫も、寒さで家人の布団の上で暖を取るように丸くなって寝ることが増えてきました。

今回のお話しするのは、我が家の愛猫の耳のケアの仕方についてです。

たまにですが、愛猫は耳を痒がります。そのような時に行っています。

 

準備するもの

イヤークリーナー(市販)

カット綿

ティッシュ

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①カット綿とティッシュに、イヤークリーナーを浸み込ませて置きます。(耳の中を傷けないために)

②耳の穴の奥をカット綿で拭く際は、見え範囲をふき取る

③耳の穴周囲ひだ部分をイヤークリーナーの浸み込ませたティッシュで拭く。これを両耳行います。

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これは、我が家で行っている簡単な耳のケアです。

以上の耳のケアを行っても、耳だれや臭気が気になる時は、病院での診察を受けられることをおすすめします。

また来年

こんにちは。施設管理の中村です。

今年も気づけばもう11月。だいぶ寒くなって来ましたね。

木々も色付いてきました。

毎年夏が近づいて来ると、私と雑草との戦いが始まります。

今年も何回戦も交えました。

抜いても抜いても彼らは生えてきます。終わりがありません。

その生命力には感心してしまいます。

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しかし、今年の戦いも最後です。

ここで抜いてしまえば、来年までさようなら・・・。

来年は負けませんよ!

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点眼方法について

こんにちは。看護師の加藤です。

今回は、点眼薬(点眼液、眼軟膏)の点眼方法についてお伝えしたいと思います。

みなさん、点眼の際にわんちゃん、ねこちゃんが動いてしまって上手く点眼ができなかった経験はありませんか?

動いてしまうと上手く目の中に入らなかったりと大変ですよね…。

まず点眼液のポイントは三つあります。

一つ目のポイントとしては、わんちゃん、ねこちゃんの後方から点眼液をさすようにしましょう。

私達人間でも真正面から点眼液を持って、向かってこられたら嫌ですし怖いですよね…

わんちゃん、ねこちゃんも同じです。

二つ目のポイントは、顎下を支え、少し上を向かせるように保定します。

三つ目のポイントは、点眼液を持った手の小指を使って上のまぶたを持ち上げます。

(白目が見える状態にします)

→白目の部分に液体を落とすイメージで点眼してみてください

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続いて、眼軟膏です。

眼軟膏の場合は、どのように点眼したら良いかわからないというお声をよく耳にします。

眼軟膏のポイントは三つあります。

一つ目のポイントは、御家族の方の人差し指もしくはガラス棒というものを使用して点眼していきます。

(指の場合は、必ず手を洗うようにしてください)

二つ目のポイントは、上のまぶたを持ち上げ、眼球とまぶたの間に空間を作ります。(写真参照)

→空間の部分に軟膏を塗り込むようにしてみてください。(軟膏の一回量は5mm〜1cm弱)

三つ目のポイントは、上下のまぶたを閉じたり開けたりして軟膏を馴染ませます。

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点眼薬は嫌がる子も多いですが、先日看護師の小山田さんがブログにあげていたように、点眼後のご褒美というのも効果的だと思います。

わんちゃん、ねこちゃん、そして御家族の方々も嫌な思いすることなく点眼できることが1番望ましいです。

点眼薬に限らず、内服薬など投与にお困りの際はスタッフにぜひ相談してください。

 

犬、猫の咳

こんにちは。獣医師の上嶋です。

診察時に、「咳は出ますか?」と伺うと、「犬、猫も咳をするんですか?」「犬、猫の咳、ってどんなの?人と同じような感じ?」というお言葉をよく頂きます。

犬や猫も、人と同じように咳をします。原因となっている病気により、咳の仕方が少し異なります。

<犬の咳>

犬で咳が出る病気として代表的なものは、気管虚脱、気管支炎、心臓病です。気管虚脱では、「ガー、ガー」と、ガチョウの鳴き声様の咳が出るのが特徴です。

興奮した時や、首が圧迫された時に出やすくなります。咳が止まらなくなると、体温が上がり、気道粘膜が腫れてしまい、呼吸困難に陥ることもあり、その場合は緊急治療が必要となります。

重度の気管虚脱の場合には、手術が適応となることもあります。

一方、気管支炎や心臓病では、「コホ、コホ」という乾いた咳が出ます。最後に「ゲー」と痰を吐き出す様な仕草をすることもあります。動物は、痰が出ても、上手く吐き出せず、飲み込んでしまうことが多いです。痰の量が多いと、「ゴボ、ゴボ」という湿性の咳が出ます。

 

<猫の咳>

猫で咳が出る病気で最も多いのが、喘息です。頭を伸ばし、乾いた高い音の咳が出ます。

痰が多くなってくると、犬同様、「ゴボ、ゴボ」という湿性の咳になります。

人の喘息と同様、空気清浄や加湿が大切となります。環境整備をしても咳がひどい場合には、内服薬やネブライザー療法が必要となります。

 

ご自宅で咳をしていても、病院では咳が出ないこともよくあります。

咳の様子をスタッフが確認出来るよう、可能であれば、咳の様子を動画に撮って診察にいらっしゃって下さい。

 

トリミングのシャンプー剤紹介

こんにちわ、トリマーの石井です。

今回はトリミングで普段使用しているシャンプー剤をご紹介致します。

 

・ショートシャンプー(通常のコース料金でご案内しています)

 プードル、スムースチワワなどの短毛犬種に使用しています。

 仕上がりがふわふわになるのが特徴です。プードルなどは毛が立ちやすくなります。

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・ロングシャンプー(通常のコース料金でご案内しています)

 ロングコートチワワ、シェルティーなどの長毛犬種に使用しています。

 しっとりと毛がまとまるのが特徴です。手触りもさらさらになります。

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・エクストラコース(+小型1000円、中型1500円、大型2000円)

 2種類のトリートメントを使う為、ツルツル、サラサラの仕上がりになります。

 被毛にツヤと柔らかさを与えるシャンプーなので被毛の絡まりや、毛玉を防止する効果があり

 仕上がりも持続できます。毛玉が気になる子にオススメです。フルーティーフローラルのとても良い香りです。

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・保湿シャンプー(+小型1000円、中型1500円、大型2000円)

 低刺激のシャンプー剤なので、お肌の弱い子にオススメです。

 肌に潤いを残しながら、皮膚の汚れをしっかり洗い落とします。

 ジェルを塗りタオルパックで保湿を行うので、皮膚表面と被毛の潤いを保ちます。

 仕上がりは優しいせっけんの香りがほのかにします。

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エクストラコース、保湿シャンプーは初回500円でお試しできます。

その他炭酸泉等のオプションもございますので、トリミング時トリマーまでお気軽にお声掛け下さい。

 

目薬のご褒美

動物看護師の小山田です。

私の家のチョコちゃん(シーズー15歳です) 毎日目薬をさしています。

元々ドライアイがあったのですが、以前に比べて少し悪化してしまったのか目やにが沢山出るようになってしまいした。

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目薬をさしたあとは、必ずご褒美のクッキーをオネダリしてきます。興奮するからなのか、目の開き具合と鼻息の荒さが凄いです。

 

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うちの子は比較的上手に目薬をさせますが、嫌がったり 怒ったりする子もいるかと思います。

その子にとって必要なことだけれど、その子が嫌がるようなことをする時は、何かご褒美をセットであげるよいかもしれません。

おうちの子が「これ嫌だけど、終わるとご褒美が貰える!」というのを覚えてくれるとちょっとは気持ちが楽になるかと思います。

機会がありましたら、試してみてはいかがでしょうか?

 余談ですがチョコちゃんにご褒美をあげる時、何故か一緒に暮らしている2頭も興奮しながらやってきてクッキーをオネダリしてきます。

·····君たち何もしてないよね?と思いつつ、結局二匹の色んな圧に負けてクッキーをあげてしまいます。

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画像診断科のご紹介

こんにちは。獣医師の杉野です。

僕は現在、当院の画像診断科に所属しています。

画像診断科というと、直接診察にかかわることはなく、皆さんとお話することも少ないので、あまり馴染みがないかもしれません。

今回は、僕たちがどのように診療に携わっているのかを簡単にご紹介したいと思います。

まず、院内の各科の先生たちから画像検査の依頼を受けることから始まります。

その依頼に応じて、X線や超音波、CT、MRIといった検査の撮影や読影を行っていきます。

撮影された画像情報から、病変部の形や見え方などに注目しながら有用な情報を見つけ出し、考えられる病気を各科の先生たちに伝える役割を担っています。

病気によっては画像検査が診断の要となる場合も多く、その後の治療方針に大きく影響を与える可能性があるため、責任は重大です。

また、必要に応じて超音波装置やCTを用いて目的の病変に針を刺して細胞や組織をとる検査をしたり、CT検査で得られた画像を3D画像に再構成する処理を行っています。

このように僕たち画像診断医は基本的に裏方仕事を行うことが多く、表舞台に立つことは少ないですが、高度な医療を提供する上で必要不可欠な存在だと考えています。

当院には専門的な知識を有する画像診断医が多数在籍していますので、時には複数の診断医と意見交換を行いながら、適切な判断を下せるように努めています。

 

 

 

犬の手足の構造について

こんにちは、動物看護師の後藤です。

以前、犬の手足の構造についてお話させていただきました。今回もそれに関連したことをお話しさせていただきます。

前回で犬は指先で立っているということをお伝えしました。

さらに骨や関節、それらを構成する靭帯、筋肉や腱も人と似ているということが分かったと思います。

身体の構成が似ているということは起こりやすい怪我なども似てきます。

みなさん突き指の経験はありますか?

実は犬も突き指をしていることが多く気がつかずそのままということが多いです。(厳密に比較すると異なる部分もありますが、指の軽度な捻挫という点で話を進めます。)

とくにアジリティーなど運動強度の強いスポーツを日常的にしている子、砂利道や山道など足場の悪いところを普段から歩いている子は注意が必要です。

大抵は転んだりぶつけたり、又は日常的に使い過ぎて発症します。初めは痛みがあるので、足を挙げたり歩き方がおかしくなったりします。

極々軽いものや、慢性的に変化が生じている場合はそういったことに気付きにくいです。

そしてそのままなんとなく症状が落ち着いて一見すると完治したかに見えることがあります。

こうした捻挫を放っていると、なにが起こるかというと指の可動性が低下して関節の動く範囲が狭くなります。

そうすると再度痛みがでたり、スポーツで最大のパフォーマンスが出せなかったり、二次的な痛みが別の部位に出たりします。

さらに重症化のリスクも上がります。重症化すると骨と骨を繋ぐ靭帯や骨と筋肉を繋ぐ腱が切れてしまうこともあります。

突き指で命に関わることや、歩けなくなってしまうことはほとんどありません。

ですが、歳を取っていろいろな所に痛みを抱えて生活するのではなく、出来るだけケアできる所はケアしてあげるといいと思います。

そこで普段からやっておくと良いことをお教えします。

 

①痛みがない時点からよく指先を触っておく。

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犬はとくに痛みが無くても指先を触られるのを嫌がる子が多く見受けられます。

痛みがあると尚更嫌がる可能性もあるので、痛くない時点から触られ慣れておくことが大事です。

触られること=嫌なことをされるということにならないように優しくスキンシップで撫でる延長で触ってあげます。

嫌がるようなら無理せずゆっくり慣らしていきましょう。

 

②指の関節の曲げ伸ばし

指は人と同じように動きます。

手のひら側に曲がり、手の甲側に伸びます。伸ばす方向はある程度の所で痛みが出やすいのでゆっくりやりましょう。

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こちらも同様に優しく、ゆっくり、嫌がるようならやらないようにします。

 

③指と指の間の開いたり狭めたり

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あくまで無理せず行いましょう。

普段から気にして触ってあげれていれば、腫れたり、一部だけ熱を持っていたり、傷が出来ていたりといったわずかな変化にも気づきやすいと思います。

どんな変化でも、来院した際にご気軽に相談していただければお力になれることがあるかと思いますのでなんでもご相談ください。

 

私の愛犬チワワ、キムについて

こんにちは、看護師の吉冨です。

今回は私の愛犬チワワ、キムについてお話ししたいと思います。

キムは今年の4月で14歳になりました。

人間でいうと72歳で高齢ですね。

最近は白内障が進行してきていて目が見えづらくなっています。

シニアに入ると、筋力の低下であまりお散歩にいきたがらなかったり、聴力の低下で呼び掛けに反応しなかったり、体力の低下で寝ている時間が増えたり、口腔内の老化で口臭がキツくなったりなど症状がでてきます。

キムは寝ている事が多く活動性も昔に比べると落ちてしまいましたが、食欲だけは落ちないようで同居の2匹のご飯まで食べようとします!

シニアになると普段できてたことができなくなってしまったりなど私たちの介助が必要になってきます。

我が家ではなるべく足に負担がかからないようにソファの昇り降りは階段をつけてあげたり、フローリングはすべらないようにマットを敷いてあげるなど工夫をしています。

これからシニアを迎える愛犬がいる方は、ひと工夫して愛犬と楽しいライフスタイルを過ごして欲しいと思います。

また、生活する上で愛犬のケアで相談などありましたらスタッフがいつでもご相談にのりますのでお声掛けください。

よしとみ

よしとみ

 

 

動物の認知症について

こんにちは、獣医師の宮本です。

今回は動物の認知症について簡単にご説明したいと思います。

人で一般的に認知症は知られているように、認知症とは脳の老化に関連した様々な行動の変化がでる病気です。

症状は、日中の睡眠時間が長くなり夜間の活動が増えたり、排泄の失敗、無目的な徘徊、馴染みのある人や動物を認識できなくなったりと様々です。

犬では13歳以上、猫では14歳以上で約50%が認知症の症状を1つ以上認める可能性があるため、

年齢を重ねて変わった行動が出てきたら、それは認知症の症状かもしれません。しかし、高齢になると認知症以外にも様々な病気にかかる可能性があるため、気になる行動があれば獣医師に相談してみてください。

環境の改善、食事、サプリメント、薬物療法を用いて治療しますが、認知症は治る病気ではなく徐々に進行してしまいます。

そのためある程度の認知力の改善や進行を穏やかにし、日常生活に支障が出ない程度に症状を抑えることを目標に治療していきます。

症状が進行し、夜泣きによるご家族の不眠、近所迷惑、動物の理解しがたい行動により、ご家族が身体的・精神的に疲弊する可能性もあります。動物が生活しやすいように治療を考えていくことは大事なことですが、ご家族にも負担がかからないような治療方針を提案できたらと思います。ご家族側の不安や悩みも共有し、ベストな治療を考えていきましょう!

 

ご予約なしの診察について

こんにちは。受付の築地です。

朝晩はひんやりと肌寒く、すっかり秋らしくなり

今年の猛暑を乗り切った愛犬も活発になってきました。

今回はご予約なしの診察についておはなしをさせていただきます。

ご来院の際、事前にお電話をいただきますと、受付時にとてもスムーズです!

総合診療科も基本的に予約制ですが、日時によっては大変混み合う為、ご予約のない場合は1〜2時間以上お待ち頂くこともあります。

(急患や動物のご様子によっては優先的に診察(もしくはお預かり)させて頂きます)

また、獣医師のご指名をいただいても予約状況により、ご希望に添えないこともあります。

事前にご連絡をいただければ、混雑状況や、予約が可能なお時間をご案内させていただきます!

診察内容によっては翌日以降で予約をお取りすることもありますのでご了承ください。

特に、他院に通院されている初診の方は、基本的には紹介状や検査結果データが必要になり、診察時間も通常の再診より多くお時間を頂いておりますので、ご予約をされてからのご来院を強くおすすめします。

かかりつけの病院が休診など事情がある場合も、まずはお電話にてご相談ください。

他院の獣医師様からの紹介や、すでに紹介状をお持ちの場合でも、予約をされている方が優先となります。

(*専門診療科は完全予約制です)

朝の9時〜10時頃は外来と電話が集中しますので、繋がりにくいこともあります。

ご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんが、少し時間をおいてから再度ご連絡ください。

至らない点もありますが、スタッフ全員で連携し、動物たちやご家族の皆様へのサポートを心掛けております。

ご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

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ワクチンアレルギー

獣医師の福島です。

今回は、毎年受けているワクチンについてお話します。

わんちゃんは狂犬病ワクチンと混合ワクチン(5種・8種など)

ねこちゃんは混合ワクチン(3種・5種など)があります。

病気に負けない免疫をつけるためのワクチンですが、ワクチン接種後にまれにアレルギー反応を起こすことがあります。

《20分以内におこる重篤なアレルギー反応》

非常に稀な反応ではありますが、これはアナフィラキシーシュックで体の力が抜けぐったりし、嘔吐や尿便の失禁などの症状が起こり、命に関わる場合もあります。

すぐに治療を行う必要がある危険なアレルギー反応です。

《数時間経ってからおこるアレルギー反応》

目の周りやマズル、口の周りがパンパンに腫れる顔面腫脹(ムーンフェイス)や注射をした部位が腫れたり痛みが出たりすることがあります。このような症状は半日経ってから出ることもあります。

ねこちゃんの場合、発熱したり元気がなくなるという症状が数日後におこることもあります。

《ねこちゃんでもう一つワクチンで気をつけたい事》

ワクチン接種部位にしこりができることがごく稀にあります。

炎症だけの場合もありますし、肉腫になってしまうこともあります。ワクチン後に気づいたことがあれば早めに受診してください。

《ワクチンアレルギーになってしまったら》

すぐに動物病院にご連絡ください。

早急な治療が必要です。アレルギーを抑える注射、重症の場合は点滴治療や気管挿管なども行います。

今後のワクチン接種は獣医師と相談して決めていきます。

ワクチンの種類を変更したり、ワクチンを打つ前にアレルギーを抑える注射を打ったり、ウイルスの抗体価を調べてワクチンを延期したりすることもあります。

《ワクチンを安全に受けていただくために》

体調が良い日にうつ

接種後は30分くらい病院内あるいは病院の近くで様子を見てもらう(すぐに対応できるように)

ワクチンはなるべく午前中に(夕方に接種した場合、夜間に症状が出る可能性があるため)

接種後はよく様子を見てもらう(よく見れる日に接種する)

接種後、1日はシャンプーや激しい運動は避ける

そして、何か気になることがあったらご連絡ください。

また、複数回ワクチンを受けていて今までアレルギーが出ていなくても、今後出る可能性もあります。

健康を守るためのワクチンです。安全に受けていただくために心に留めて頂ければと思います。

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ワンちゃん・猫ちゃんの献血について

こんにちは。動物看護師の田辺です。

今回は、ワンちゃん・猫ちゃんの献血についてお話したいと思います。

当院では、大きな手術や重い病気などで輸血治療が必要な場面が度々あります。

待合室にこのようなパンフレットを置いているので、興味がありましたら手に取っていただけると嬉しいです。

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…献血ボランティアに興味がありましたら…

まずはお近くのスタッフにお声がけいただくか、お電話にてお問合せください。

詳しくご案内させていただきます。気になることは何でも質問してください。

登録の際にワンちゃん・猫ちゃんを連れて来られるようでしたら、獣医師による健康チェックを行います。

登録に費用はかかりません。

献血が必要になりましたら、ご連絡致します。ご家族の都合と合わせて献血の予定を組んでいきます。

 

…献血の当日…

体調はいつもとお変わりないですか?

獣医師による身体検査と血液検査をして、詳しい健康チェックをします。

血液検査で問題がなければ、献血を開始します。

献血には少しお時間がかかります(1時間~2時間くらいです)。

この時、ワンちゃんを病院でお預かりすることも多いですが、ご家族と一緒のほうが落ち着くようでしたら付き添っていただけますのでご相談ください。

猫ちゃんの場合は、少しの間病院でお預かりします。

 

…献血が終わったら…

初めての方には血液型カードをお渡ししています。

お家に帰ったら、今日はゆっくり休ませてあげてください。

体調面で心配なことがありましたら、いつでもご連絡ください!

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わが家の2歳になる猫くんも、献血に登録しています!

何度か連れて行くうちに、少しずつですが病院に慣れてきてくれたようです。