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スタッフブログ

お家でもできる眼科簡易検査

 

眼科担当の小林義崇です。

犬の白内障、何歳くらいで発症するかご存じですか?

実は5歳未満という若齢で発症することが最も多いのです。

そのため、早期発見、早期治療がとても大切。

今回は、お家でもできる眼科簡易検査をご紹介します。

必要なのは・・・

光源。ペンライトがあればベストです。

方法は・・・

まず部屋を暗くして、ワンちゃんから50cm程度離れて正面同士向かい合います。

自分の目の近くでペンライトを持ち、ワンちゃんの眼にまっすぐ光をあててみると・・・

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瞳が光ります!

小林2

 

もし瞳の中に影が出ていれば、それは白内障の可能性があります。

小林3

また、左右の瞳の大きさにも違いがないか確認してみて下さい。

小林4

 

うまく光らない場合は少し角度を変えてみて下さい。ペンライトは自分の目の近くで持つことをお忘れなく。

影を見つけたらすぐに眼科を受診して下さいね。

ものが言えないワンちゃんたちを守るのは、ご家族です。

是非チェックしてみて下さいね。

 

 

第4回神経科オープンセミナーのお知らせ

第4回神経科オープンセミナーを開催します。

今回のテーマは「けいれんの基礎的概念と基本的治療方針」。

講師は当施設の神経外科・神経内科担当の金園晨一(米国獣医神経科専門医)です。

今回は、神経科を受診される主訴の中で多くの割合を占める「けいれん発作」についてです。

「発作」=「けいれん」と思い込んでしまったこと、経験がある方は多いのでは無いでしょうか?

「けいれん」の患者に対する最初のアプローチは、それを疑うところから始まります。

けいれん患者は、何年間も先生方の病院に通い続けます。

けいれんの管理方法、緊急時の処置法などで日頃の診察で悩むことが多い先生方、是非お越しください。

時間に余裕があれば、実際の症例を複数ご紹介します。

※お申込み方法  :申込書に必要事項をご記入の上FAXにてお申し込み下さい。

※お問い合わせ先:埼玉動物医療センター 担当:鵜飼(うかい)04-2966-1031

開催日時 2014年11月9日(日曜日) 19:00 - 21:00(受付開始18:30~)
会場 埼玉動物医療センター 別館 セミナールーム
対象・定員 獣医師・50名(定員となり次第お断りする場合がございますことをご了承下さい)
参加費用 2000円(ハンドアウト込み・当日受付にてお支払下さい)
締切日 2014年11月2日

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神経4.2

第4回整形外科オープンセミナーのご案内

第4回整形外科オープンセミナーを開催します。

今回のテーマは「骨折治療のファーストステップ」

講師は当施設の整形外科専門外来担当獣医師の福田真平です。

骨折治療の失敗の原因のほとんどが”整形外科手術の原則”に従っていないことにあります。

骨折手術は二回目、三回目となるほど難易度が増し、合併症も同様に増え、場合によっては運動機能を取り戻すことの出来ない状態になってしまうこともあります。

骨折治療を成功させるにはまず、その基本となる”骨折の分類”、”骨折治癒のコンセプト”、”インプラントの特性”などを修得する必要があります。

今回のこのセミナーでは、骨折治療の基礎の基礎を皆様にご紹介したいと思います。

開催日時 2014年10月30日(木) 20:30-22:30(受付20:00~)  途中休憩10分程度
会場 埼玉動物医療センター 別館 2階セミナールーム
対象・定員 獣医師・50名(定員となり次第お断りする場合がございますことをご了承下さい)
参加費用 2000円(ハンドアウト込み・当日受付にてお支払下さい)
締切日 2014年10月29日(水)

※お申込み方法  :申込書に必要事項をご記入の上FAXにてお申し込み下さい。

※お問い合わせ先:埼玉動物医療センター 担当:庄山(しょうやま)04-2966-1031

整形セミナー4.1   

整形セミナー4.2

トリマーの七つ道具

トリマーさんて、どんなものを使ってトリミングしているの?と、お思いの飼い主様もいらっしゃるかと思います。

今回は、トリマーの鈴木が「七つ道具」をご紹介します。(何を七つと数えるかは人によって違うかもしれません)

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こちらはスリッカーとピンブラシ、コームです。

スリッカーで被毛を少しずつブラッシングします。

皮膚や毛質、毛玉の状態で、ハードスリッカーとソフトスリッカー、ピンブラシを使い分けています。

そのあと、コームでもつれや毛玉が残っていないかチェックします。

コームは、カットの時も使用します。

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こちらのコームは、スワロフスキーのキラキラがついていて、裏面には、私と愛犬と、先代の愛犬のネーム入れをオーダーでしてあります。私のお気に入りです。

落としてしまった時に、キラキラが2つ取れてなくなってしまいました…。

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クリッパー(バリカン)です。

仕上げたい長さにあわせて刃を替えます。

当院のトリミング室では、0.1㎜〜11㎜をそろえています。

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鉗子と爪切りです。

鉗子で耳の中に生える毛を抜きます。

最近では、奥の毛は小さなハサミでカットしています。

爪切りで、血管ギリギリまで切ります。

爪切りが嫌いな子は多いですが、体勢や抑え方をかえると、おとなしく切らせてくれることもあるので、工夫が大切です。

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ドライヤーです。

ハンドドライヤーとスタンドドライヤー、アーム式ドライヤーがあります。

シャンプー後の濡れた被毛を乾かし、しっかりと伸ばします。

きちんと伸ばしてあげないと、カットにも影響が出ます。大切な作業です。

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そして、ハサミです。

左から、ヒゲ•マユ毛カットバサミ、ボブバサミ、スキバサミ、仕上げバサミ、粗刈り用です。他にも、カーブバサミ、プラッキングナイフ、レイキングナイフなどありますが、当院のトリミング室で行うカットは、この中の2本〜5本で対応しています。

 

トリミングを終え、飼い主様がお迎えに来られた時、「可愛くなった」「キレイになった」と、喜んで下さる飼い主様の笑顔が見れた時がとても嬉しいです。

 

 

獣医療のレベルアップのために・・・

 

こんにちは、獣医師の森田です。

毎月1回、1日の診療後に、獣医師全員で集まりミーティングを開いています。

内容は、

海外の文献を要約し発表・討論

院内で使用する書類やパンフレットの提案・考察

治療指針の検討/問題点の洗い出しおよび改善方法の検討

など様々で、獣医師全体で意識の共有をはかっています。

院長を初めとして多くの獣医師の前での発表になるため、若手の獣医師にとっては知識を得るだけではなく、プレゼンのトレーニングにも非常に役立っています。

更なる、獣医療のレベルアップのため、今後も定期的に開催していきます。

 

こんにちは。獣医師の鵜飼です。

うかい

こんにちは。獣医師の鵜飼です。

現在当院では、獣医師向けに定期的にオープンセミナーを実施しています。

さて、先日神経科担当の金園先生による6回にわたる神経病シリーズの第3回目が開催されました。

今回の内容は、「脳神経の基本的機能のおさらいと機能障害」についてでした。

脳神経機能については以前より複雑で覚えにくいと考えていましたが,本講義を聴いて実はシンプルな機能であり,ただイメージが湧きにくいだけであったのだと思いました。

脳神経の機能検査に関して,専門医の視点からのアプローチ方法を学べてとても有意義な時間となりました。

次回は11/9(日)に第4回目の神経科オープンセミナーが開催される予定です。

もし神経科オープンセミナーに関して知りたい・聞きたいことがある獣医師の方々がおられましたらお電話(鵜飼まで)にてご連絡ください。

 

入院中のご面会方法

今回は受付の井澤から入院中の動物たちのご面会方法についてお伝えします。

当院では、手術、検査、治療などでお預かりしている動物たちがたくさん入院しています。

入院中の様子は、担当の獣医師から飼い主様にお伝えするとともに、ご面会をしていただくことが可能です。

しかし、手術の直後や、その動物の性格、状態によっては、直接飼い主さんに会って興奮させてしまうことが禁忌になる場合があります。

そのような場合、当院では、小型のカメラで様子を映し、モニターしていただく方法をとっています。

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犬舎や猫舎の前にカメラを設置し、動物を映します。

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モデルはカルマちゃんです。

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映像は待合室のモニターに映し出されます。

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カメラで見ていただくことで、動物たちを余計に興奮させることなく安全に面会することができます。

ご面会方法は、担当獣医師や飼い主様に相談の上決めさせて頂いております。

何かご不明な点がありましたらスタッフにご相談ください。

ちょっと珍しい犬達

 

動物看護師の中村です。

我が家は、5頭の犬と猫1匹とで暮らしています。今回はあまり見かけない犬種なので、少し紹介したいと思います。

『ホワイトシェパード・ドッグ』

普段目にするシェパードは、ジャーマン・シェパード(原産国はドイツ)。

ホワイトシェパードは、アメリカン・カナディアン・ホワイトシェパード(原産国はアメリカ、カナダ)とホワイト・スイス・シェパード(原産国はスイス)がいます。

同じシェパードでも原産国が色々あります。

『バーニーズ・マウンテン・ドッグ』

原産国はスイス。昔は荷車などを引いていた力強い犬です。

『スコティッシュ・テリア』

原産国はイギリス、スコットランド。気が強くて頑固者です。

 

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以上は、陶芸が趣味の母の力作です。

ちなみに、本物はこちらです。

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シェパードとバーニーズは供血犬として頑張っています。

できものを見つけたとき、病院で針吸引検査を行ってみませんか?

獣医師の平林です。

生れは長野で、入間に住み始めて数年が経ちました。大学時代は青森に住んでいたので、実家にはなかなか帰れませんでしたが、今はちょこちょこ帰っています。

この間、実家の犬と遊んでいたら、からだにしこりがあるのをみつけました。ドキッとして、悪いものだったら…と、心配になりました。

みなさんも日常、動物と触れ合っているなかで、なんだか腫れている、しこりが触れる、と気づかれることはありませんか?

そしてそれから思う事は

・何のできものなのかな

・治療をした方がいいのかな

・どんな治療になるのかな

・治療をすれば治るのかな…

このようなことだと思います。

答えは…

できものの種類によって様々です。

今回は、できものを見つけたとき、このような疑問の答えに近づくためのはじめの検査、針吸引検査についてご紹介します。

針吸引検査は、できものに針を刺して細胞をとり、顕微鏡で観察する検査です。できものの場所や、動物の性格にもよりますが、麻酔は必要にならないことがほとんどです。

平林1

細胞の形や様子から、

 

何のできものか

腫瘍か、腫瘍でないか

良性か、悪性か

 

診断をします。

できものの性格を知ることができ、

治療の時期、方法を検討するにあたり、大切な判断材料になります。

 

例えば、この猫ちゃんは耳の付け根に腫れがみられました。針吸引検査を行うとつぶつぶした顆粒をもつ丸い細胞が観察されました。

平林2.1

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検査の結果、できものはただの腫れではなく、肥満細胞腫という腫瘍でした。肥満細胞腫は皮膚や内臓にできる悪性腫瘍で、早期の治療が必要です。このねこちゃんはすぐにできものの切除を行いました。

これはねこちゃんのおなかのできものです。2-3年前よりおっぱいの近くにみられていたそうですが、大きくなり、皮膚が破れてきてしまいました。

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針吸引検査を行ったところ、乳腺腫瘍が疑われました。乳腺の腫瘍は悪性であるほど、隣の乳腺に広がっていく心配があります。このねこちゃんの乳腺腫瘍は悪性であったため、できものを含めてつながりのある乳腺も一緒にとることをご相談しました。

 

次はわんちゃんのおしりです。しっぽの右上に硬いできものと、左の太ももにおもちのような形をした柔らかいできものがあります。

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針吸引検査を行ったところ、しっぽの右上のできものからは細胞があまりとれませんでした。細胞の結びつきが強く、硬いできものからは細胞がとりにくいため、針吸引検査では診断が難しいことがあります。

このような場合には、組織生検といって、できものの一部を切り取って病理診断を行う検査に進みます。

組織生検を行ったところ、切除をした方がいいがんであることが分かったため、わんちゃんには手術を受けてもらいました。

左の太もものできものは、脂肪腫という良性腫瘍でした。脂肪腫は良性の腫瘍で、急激に大きくなったり、生活の邪魔にならなければ、治療はせずに様子をみることができます。このわんちゃんもこちらのできものは経過をみることになりました。

できものにより治療が様々であること、その際に、針吸引検査が大切な判断材料になることの例を少しですがご紹介してみました。

針吸引検査は、できものの一部しかみていないので、確定診断はできませんが、動物への負担が少なく、できものの情報を引き出す事のできる有用な検査です。

できものを見つけたとき、病院で針吸引検査を行ってみませんか?

 

 

 

 

聴診器のイロイロ

動物看護士の斉藤です。

今日は私たちの身近な仕事道具、聴診器のことを紹介します。

身体検査で心臓や肺の音を聞く聴診器ですが、獣医師はそれぞれ自分の聴診器を持っています。

診察室で見かけると思いますが、意外と色々な色があります。
 
あきこ1

黒・グレー・紺

あきこ2

グリーン系

あきこ3

赤・オレンジ

そして、音を聞く部分にも色々種類があります。
 
あきこ4
 
 それぞれ獣医師の個性が出ていると思うので、気にして見てみると面白いかもしれませんね。
 

ねこちゃんのトリミング

今回はトリミングに来てくれている猫ちゃんを、トリマーの川口が紹介します。

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チンチラのデビルちゃん。

猫ちゃんのトリミングは、麻酔をかけて行うことが多いのですが、デビルちゃんは慣れているので麻酔をかけずに行えます。

シャンプーもこの通り。

おとなしく洗われています。

kawaguchi 2 kawaguchi 3

最後はリボンをつけて終了です。

(お家に帰ると一瞬で取れてしまうようですが・・・)

kawaguchi4

トリミングが混み合っていて、なかなか予約が取れない状況が続き、ご迷惑おかけしていますが、今後ともよろしくお願いいたします。

第1回循環器オープンセミナーのご案内

犬の僧帽弁閉鎖不全症に対する心エコー検査がテーマです。

今回は、あくまでジェネラリストが、ゼロからでも最短で、簡単に、なおかつ正確な診断が出来るようになるために必要な心エコーの読み方のキモをお伝えします。

「心エコーに興味はあるが、何から手を付けていいか分からない」「何となくエコーをしているけど、内容にあまり自信が無い」「普段の診療で忙しいし、循環器以外の勉強もあるし、重要なところだけ遠回りせず効率良く学びたい」という先生にお勧めです。

 

開催日時  :  2014年9月22日(月) 20:30-22:30(受付20:00~)

場  所  :  埼玉動物医療センター 別館 2階セミナールーム 

                     〒358-0002 埼玉県入間市東町7-2-7(アクセスは裏面参照)

定   員  :  50名(定員となり次第お断りする場合がございますことをご了承下さい) 

参加費用  :  2000円(ハンドアウト込み・当日受付にてお支払下さい)

締  切  日 :  2014年9月8日(月)

※全6回シリーズにて開催いたします!(2014年9月22日・11月24日・12月22日(第4、5、6回は未定))

※お問い合わせ先:埼玉動物医療センター 担当:勝山(かつやま) 04-2966-1031

※お申込み方法  :裏面申込書に必要事項をご記入の上FAXにてお申し込み下さい。

 

循環器セミナー案内1

循環器セミナー案内2

 

 

 

 

第3回神経科オープンセミナーのご案内

第3回目は、なかなか覚えるのが難しい「脳神経機能」についてです。

実はシンプルな脳神経機能ですが、本を読んだりしてもなかなかイメージが沸かないことも少なくないのでは、と思います。

頭部の疾患を診察して脳神経の検査に悩まれたご経験のある先生方、是非お越しください。

 

開催日時

2014年9月 7日(日曜日) 19:00 - 21:00(受付開始18:30~)

会場

埼玉動物医療センター 別館 セミナールーム

〒358-0002 埼玉県入間市東町7-2-7(アクセスは裏面参照)

対象

獣医師 

定員

50名(定員となり次第お断りする場合がございますことをご了承下さい)

参加費用

2000円(ハンドアウト込み・当日受付にてお支払下さい)

締切日

2014年8月31日

 

※お問い合わせ先:埼玉動物医療センター 担当:鵜飼(うかい)04-2966-1031

※お申込み方法  :裏面申込書に必要事項をご記入の上FAXにてお申し込み下さい。

 

 

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犬と猫の心拍数

 

こんにちは。

心臓病の診療を担当している獣医師の伊藤です。

今回は、「犬と猫の心拍数」についてのお話です。

最初に用語の説明をしておきますが、心拍数とは、

心臓が1分間に動く回数

を指します。

 

それでは、ここで問題です。

「あなたのお家の犬・猫の心拍数はいくつでしょうか?」

あてずっぽうでも良いので、ちょっと考えてみて下さい。

シンキングタイムです。

 

……

………

…………

 

はい、回答します。

興奮すると心臓は速く動き、落ち着くとゆっくりになるので、そもそも心拍数は一定じゃないんですが、動物病院で診察をしている時の心拍数をざっくりと言うと、

犬 120~180回/分

猫 180~240回/分

という感じです。

数字だけ見ても実感がわきづらいと思うので、ちょっと補足します。

 

ご存じのように、1分間は60秒ですので、

心臓が1秒間に1回動けば、心拍数60回/分

となります。

同様に考えて、

心臓が1秒間に2回動けば、心拍数120回/分

心臓が1秒間に3回動けば、心拍数180回/分

心臓が1秒間に4回動けば、心拍数240回/分

となります。

慣れない動物病院に来て大興奮して、「ガルルルル!!」とか「シャー!!」とか言っている犬猫の心拍数は180~240回/分くらいまで上がるんですが、その時は結構なスピードで心臓が動いているんだと分かります。

もちろん、リラックスできる自宅では、心拍数はもっと低くなります。

寝ていたら更に低くなります。

心拍数は動物の胸のあたり、動物がフセをした時に肘があたる部分に手を当てれば測れます。

良かったら、一度、おうちの子の心拍数を測ってみて下さいね。

 

先日のセミナー(神経科)

こんにちは。獣医師の鵜飼です。

現在当院では、獣医師向けに定期的にオープンセミナーを実施しています。

内容としては、神経科、整形外科を各々2ヶ月に1度のペースでお送りしていますが、今後は循環器科のセミナーも開催する予定です。

さて、先日神経科担当の金園先生による6回にわたる神経病シリーズの第2回目が開催されました。

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今回の内容は、日常の診療で触れ合うことが多い『歩様異常』に対する考え方・解析の仕方でした。

歩様異常がある動物たちに対して、専門医の視点からのアプローチ方法を学べてとても有意義な時間となりました。

9/7(日)に開催される第3回目のオープンセミナーがとても待ち遠しいです。

(第3回目の神経科セミナーのご案内は後日改めて。。)

もし神経科オープンセミナーに関して知りたい・聞きたいことがある獣医師の方々がおられましたらお電話(鵜飼まで)にてご連絡ください。

チワワで注意したい病気

 

こんにちは。獣医師の勝山です。

私は14歳の猫2匹、4歳のチワワ1匹と一緒に暮らしています。

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そこで、今日はチワワで注意したい病気についてお話ししたいと思います。

☆角膜潰瘍

 『角膜』とは、目の表面の膜のことで、『潰瘍』とは、傷のことをいいます。チワワや鼻の短い犬種(バグ、ベキニーズ、シーズー、ボストンテリアなど)のように目が出ているわんちゃんは、目に傷ができやすい犬種です。

傷ができると、涙や目やにが出たり、目の充血、目が開けられない、などの症状が出てきます。

重度になると、角膜に穴が開いてしまう事がありますが、その場合は早急な処置が必要になりますので、もし上記のような症状に気付いたら早めの受診をお勧めします。

☆膝蓋骨脱臼

 膝蓋骨とは、膝のお皿のことをいいます。チワワのような小型犬(ポメラニアン、ヨークシャーテリア、トイプードルなど)は、膝蓋骨脱臼といって、膝のお皿がはずれる病気が起こりやすい犬種です。

外傷が原因のこともありますが、生まれつきもっていることが多いです。

膝のお皿が外れると、関節を痛めてしまったり、うまく足が伸ばせなくなったり、重度になると歩けなくなってしまうこともあります。

痛みが出ると、足を挙げて歩いたり、スキップするような歩き方になったりします。

しかし、常に症状がみられるとは限らないため、治ったと勘違いし様子をみてしまうことがあります。様子をみているうちに病気自体は進行してしまいます。

基本的には早期の手術が必要になります。

☆僧帽弁閉鎖不全症

 心臓は4つのお部屋に分かれていますが、そのお部屋を区切っている扉の事を、弁といいます。

僧帽弁は、いくつかある弁のうちの一つです。

チワワなどの小型犬は、高齢になってくるとこの僧帽弁というところに異常が出て、血液の流れが悪くなってしまう僧帽弁閉鎖不全症になりやすいといわれています。

初期の症状は、咳がでたり、疲れやすくなったりします。重度になると呼吸困難を起こしたり、失神してしまうこともあります。

この病気は、聴診で発見することができますので、日頃から病院で健康チェックをするといいでしょう。

☆水頭症

 水頭症とは、脳の中の脳室といわれるお水がたまっているところに、過剰なお水がたまってしまう病気です。

チワワの場合はうまれつきにもっていることがあります。

ボーッとしていたり、ふらつきがみられたり、目が見えなくなったり、けいれんを起こしたり、など様々な症状がありますが、水頭症があっても症状がみられないこともあります。

 

・・・などなど、色々な病気が挙げられます。

実はうちのチワワさんは水頭症をもっています。けいれん発作を起こす事があるため、けいれんを抑えるお薬を毎日飲んでいます。発作を起こすこと以外はとても元気なので、少し運動神経が悪いところは、この病気のせいではなく、私に似たのでは?と思っています。

けいれんを起こすと心配なので、いつも私と一緒に病院に出勤しています。入院室の一番上の犬舎にいますが、大きな犬をみたりすると吠えてしまいます。ご面会にいらしている方、うるさかったらごめんなさい。

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犬舎では、かまってほしそうに上からみんなをみています

当院では、これらの病気を診てくれる、眼科、整形外科、循環器科、神経科の頼もしい先生方がいます。

もし、上記のような症状がみられる場合は、ご相談下さい。

判断がつかない場合はまず総合診療科へお越し下さい。

 

第3回 整形外科オープンセミナー開催のご案内

第3回 整形外科オープンセミナーを開催します。
今回のテーマは、
1.尿が出ない!
  ~泌尿器のエマージェンシー 外傷から尿道結石まで~
 
2.跛行が治らない!
  ~見逃しやすい関節外傷の診断と治療~
 
参加をご希望の方は、申込フォームに必要事項を記載後、FAXにてお申し込み下さい。
 
日時:2014年8月28日(木) 20:30-22:30(受付開始20:00~)
場所:埼玉動物医療センター別館セミナールーム
対象:獣医師
定員:50名
参加費用:2000円
申込締切:2014年8月21日(木)
 
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院内の猫たち

 動物看護師の斉藤です。

今回は院内猫たちを紹介させていただこうと思います。

 

まずはじぞうくん。

とても美形だと思うのですがいかかでしょう?

犬でも猫でも誰とでも仲良くなれる優しいこです。

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ジュゴンのぬいぐるみが大好きです。

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次はしらすくん。

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真っ白で青い目の綺麗なネコさんです。

とてもユニークな性格の持ち主です。

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シャンプーしてもらいました。いいこです。

 

最後はじゃこ太くん。

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抱っこしてもらうことが大好きな甘えん坊さんです。

 

お昼休みなど時間のある時にはみんなで医局で遊びます。

もちろん犬たちも一緒ですがみんな慣れているので平気です。

 

なかなか皆さんにお目にかかることはないかもしれませんが、時には供血猫としても頑張ってくれています。

もちろんスタッフを癒すという大事なお仕事もしっかりしてくれています。

米国獣医内科学学会

神経科の金園です。

先月にテネシー州ナッシュビルで開かれた、米国獣医内科学学会に出席してきました。

この学学会は毎年6月に全米各地を転々としながら開催されるもので規模がとても大きいのですが、今回の会場兼ホテルは、そんなものを軽く飲み込んでしまえそうな程巨大で、ホテルの中に街がありそうな感じでした。

同じ週末に丁度カントリーミュージックの全米一規模の大きな大会がナッシュビルで開かれており、ダウンタウンはカントリーミュージックに染まっていました。

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(他のHPより転載)

全米・欧州から沢山の神経科医が集まり素晴らしい講演が盛りだくさんだったのは勿論のこと、懐かしい同僚や友達、恩師達との楽しい一時を過ごす事が出来て何よりでした。

また、今回はちょっと大切な物を受け取る事がもう一つの目的でした。

前年の専門医試験合格者達がこの1枚の紙を受け取りに行くのです。

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無事に受け取って恩師らと共にお祝いをし、風邪を友達にうつして帰国致しました。

来年はインディアナ州のインディアナポリスですので、今から楽しみです。

 

 

 

 

高齢なわんちゃんの眼のケア

 

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こんにちは、眼科を担当しております獣医師の中原です。

家を片付けていたら、昔愛犬に使っていたバギーが出てきました。

愛犬は16歳と長生きだったのですが、晩年は眼の病気を煩い、15歳の時、眼科専門医の小林先生に手術をしてもらいました。

その後は目薬が手放せなかったので、バギーで一緒に通勤していました。

 さて、今回はそんな愛犬を思い出しながら、高齢なわんちゃんの眼のケアについてお話したいと思います。

高齢なわんちゃんを飼われている方で、最近眼の表面が白っぽい、涙が増えた、少し眼が赤いみたいと感じている方も多いのではないでしょうか?

高齢になってくると、心臓や腎臓など内蔵の病気が心配になると思いますが、身体の代謝が落ちることで、眼にも症状が出てくることが多くみられます。

また、年とともに瞬きをする回数が減ったり、涙の量が減ることで、眼が乾きやすくなってしまいます。

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この写真は、17歳になるわんちゃんの眼の写真です。

眼の表面に、きらきらした白いものが見えると思います。

これは、身体の代謝が落ちることによって、カルシウムなどのミネラルが角膜の表面に沈着している状態です。

この部分の角膜は弱っており、傷ができやすく、また傷になると治りにくく、悪化しやすい部分です。

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この写真も17歳のわんちゃんの眼なのですが、白い部分が少し剥がれて、傷(角膜潰瘍)ができています(緑色に染色されている部分が、傷ついているところです)。

高齢なわんちゃんは傷の治癒力も衰えており、悪化すると手術が必要になることもあるため、日頃から眼の傷を予防していくことが大切です。

日頃のケアとしては、まず保湿治療です。

ヒアルロン酸の目薬や眼軟膏を用いて、眼が乾かないようにしてあげます。

また、瞬きをあまりしていない子が多いので,人の手で瞬き運動を補助してあげるような、まぶたのマッサージを毎日してあげると良いでしょう。

 

私事ですが、数ヶ月後にはバギーに愛犬ではなく、赤ちゃんを乗せて歩く予定です。

来月から産休に入らせて頂くため、お休みの間、ご迷惑をお掛け致しますがよろしくお願い致します。

眼科診療については他のスタッフがサポート致しますので、お気軽にお問い合わせください。